今回と次回はYZF-R6ではなく,SRXの方のお話。NBPRCのメンバーならほとんどの人がご存じの通り,ボクのSRXは排気量アップをはじめとしてあちこち改造してあるのに加えて,6年弱で3万7000kmあまりと結構距離を走っているので,あちこちにガタがきている。改造箇所が壊れやすいのは仕方ないが,最近は関係ないところもだいぶヤレてきている。 常にどこかが壊れたり不調な状態で,現時点でもクラッチの滑り,キャブレーションの不調,フロントブレーキのジャダー,シートカウルの破損,サイレンサーからの排気漏れなどなど,さまざまな持病を抱えている。さらに,メーター回りから異音がしたり,ウィンカーを落としそうになる,フロントブレーキではストップランプが点灯しないなど,突発的なトラブルもひっきりなしに起こる。なんだか,一年中修理しているような感じだ。 9月10日,久しぶりにSRXを磨いていると,右フロントフォークのダストシール回りにオイルが滲んでいるのを発見した。フォークオイル漏れは重大なトラブルだ。見たところ,漏れている量はごくわずかなので,すぐに走行に支障が出ることはなさそうだが,できるだけ早いうちに対策が必要だ。 |
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フォークオイルが漏れている! 9月23日からはNBPRCで蓼科にツーリングを予定していたが,あいにくの台風接近で計画は文字どおり流れてしまった。ところがその日,東京はきれいに晴れていた。あまりに悔しいので,久しぶりに行きつけのショップ,八潮市にあるAAA(スリーエー)へ行った。ちなみに,AAAはSRやSRXのカスタムで知られるショップで,代表の佐藤剛氏は雑誌BIKERS STATIONでコラムを連載している。ボクのSRXは新車当時から大部分のカスタムをお願いしている。 AAAへ足を運ぶのは久しぶりだ。佐藤氏は私の顔を見るなり, 「久しぶりだねえ。バイク乗ってる?」 と聞くので, 「忙しくて来られないけど,バイクには乗ってますよ〜」 「ところで,R6買ったんでしょう。どう?」 「いいですよ。軽くてパワフルで,カネのかかった造りだしね」 「じゃあ,転んでカウルがダメになったら持ってきてね。レーサーにするから」 おいおい,「転んだら」はないだろ〜。このオヤジ,すぐに転ぶことを前提に話をするから参ってしまう。SRXのオールペイントをしたいと言った時も,「転んでタンクがへこんだら塗ればいいじゃない」などとのたまった。まあ,実際転んでずいぶん改造することになったので,あながち見当違いというわけでもないけど。 |
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さて,メカニックにSRXのフォークを見せて,ダストシールを外して中を確認した。すると,錆が落ちていてオイルシールからオイル漏れがある。メカの話によると,SRXのシールに使われているパーツが鉄製,つまりステンレスでないために,錆でシールが痛んでオイル漏れを起こすことがよくあるという。考えてみると,オイルシールは新車時から6年近く交換していない。そろそろダメになってもおかしくはない。
すぐに作業ができるというので,オイルシールの交換を頼んだ。ついでに左のフォークのオイルシールも換えることにした。作業は1時間ほどで終了。フォークオイルも交換することになったが,これは年に1度は換えないといけないので,ちょうどよかった。ダストシールの一部分が破損して錆が出ているのがちょっと気になるが,オイル漏れは解消したし,フォークオイルを入れ替えてシャキッとしたので,これでよし! 洗車が嫌いな人も,たまにはバイクを磨いてあげましょう。きれいになるだけでなく,トラブルを初期段階で発見できるので,重症になる前に対処できますよ。 |