Maintenance Note No.26
2000年9月17日 R6のお手軽ドレスアップ 3連発
誰にでも簡単にできて,しかもドレスアップに効果的なパーツを付けた
創意工夫がないと言われればそれまでだが,雰囲気はなかなか良くなったのだ

 今回は,YZF-R6の“なんちゃってレーサーふうお手軽ドレスアップ”のお話。誰にでも(ちょっとおカネはかかるけど)あっと言う間にできるパーツ交換で,しかもスタイリングのポイントになりそうなことやってみた。スライダー装着,ミラー交換,シングルシートへの交換の3つだ。

スライダーは米国に発注
 引越しのバタバタでレポートが遅くなってしまったが,7月23日に,まずフレームスライダーを装着した。フレームスライダーというのはSuperBike(SB)などのレースで,カウルの側面に取り付ける丸い樹脂製のパーツのこと。転倒した場合に車両の損傷を最小限にとどめ,再スタートが切れるようにするのが目的だ。YZF-R1には国内でもフレームスライダーが販売されているようだが,R6では聞いたことがなかった。
 ところが,R6でサーキット走行を楽しんでいるライダーがフレームスライダーを付けているのを知り,米国のIntuitive Race Productsという販売元を教えてもらった。そこでさっそくホームページにアクセスすると,クレジットカードの通販で簡単に買えるではないか。
 R6のカウルサイドに取り付けるスライダーは「Race」と「Street」の2種類がある。前者はエンジンハンガーに付けられる代わりにカウルを加工しないと付かない本格的なもの。後者はカウルのステーに付けるタイプで,加工は一切不要だ。レースに出るわけではない私は,Streetの方を選んだ。待つこと1週間ほどで米国からスライダーが届いた。これで送料12ドルは安いものだ。
スライダーの大きさは控えめ
スライダーの大きさは控えめ

昆虫の触角のように見える新型ミラー
昆虫の触角のように見える新型ミラー
完成したビルトインガレージの前で
完成したビルトインガレージの前で


シングルシートは純正色で3色ある
シングルシートは純正色で3色ある





 スライダーの取り付け作業は極めて簡単。カウルサイドのボルトとグロメットを外し,代わりにスライダーを付けるだけ。左右で5分もあれば終わってしまう。白い樹脂のスライダーは,そう,まるでまな板のようだった…。
 スライダー自体が小さいため,どれくらいの効果があるか怪しい。とはいえ,少なくとも立ちゴケでのカウルの被害を減らすくらいのことは期待できそう。何より,SBのYZF-R7を彷彿とさせるレーシーなイメージがよろしい(何でもそこへ行き着く)。

シングルシートでいい雰囲気
 2つ目はミラーの交換。YZF-R1の2000年モデルはミラーが細いステーにやや角ばったボディーに変更された。スリムなステーはなかなかカッコイイし,ミラーも見やすそうだ。そこでノーマルのバックミラーを'00R1用に交換と相成った。どうです? 虫みたいなR6の顔がもっと虫らしくなったでしょ。
 3番目がシングルシートカウルへの交換だ。これは,ビルトインガレージのある新居へ引っ越してから取り替えた。といっても,ノーマルシートをキーで外して,代わりに付けるだけだから,作業は一切不要。シングルシートはワイズギヤの関連ブランドであるBagooからリリースされている。
 雰囲気は,これまたレーシーでたいへんよろしい。R6ではタンデムはおろか,リアシートに荷物を載せることすら滅多にないから,潔く一人乗りにした方がスーパースポーツらしくなる。これで,ミラーとウインカーを外せばすぐにでもレースに出られそう…,というのは大げさだが,ちょっといい雰囲気になってきたと自分では思っている(自分だけか)。

追加情報(2000年9月23日)
 ある程度の距離を走ったので,ミラーのインプレッションを追加。交換したミラーはスタイリッシュなだけでなく,実に後方視界が良い。事実上,死角がないと言ってもよいくらい見える範囲が広いのだ。かといって,距離感が狂うほどの広角ミラーというわけでもなく,視界の狭いフルフェイスヘルメットでもレーンチェンジはとても楽になった。