Maintenance Note No.27
2000年10月9日 SRXにSUPER ZOILをおごってみた
最近話題の添加剤,SUPER ZOILを入れた効果はいかに?
SRXのオイル交換は,オイルレベルをちゃんと計るのが意外に面倒だ

 今年は久しぶりにSRXの走行距離が3000kmを超えた。オイルは3000〜4000kmの間に交換するようにしているので,年に1回,冬に換えることが多いが,今回は少し早めの交換となった。
 オイルやらケミカルやらが大好きなボクは,毎回のように違うオイルを入れている。今回チョイスしたのは,カストロールの新製品,「GPS 15W-50」だ。部分合成油で低温流動性に優れ,空冷大排気量車に向いている。しかも,モーターサイクル用のオイル規格である「JASO MA」に適合し,クラッチ滑りを防止するという。600ccを超える空冷エンジンを搭載するSRXにはぴったりではないか。価格も店頭で1リットル缶が1500円弱とリーズナブルだ。
 ただし,同じGPSでも粘度が10W-40のものがあり,缶のデザインが全く同じなので間違えやすい。実は,ボクは15W-50と10W-40の缶を混ぜて買いそうになり,ナップスの店員に指摘されるという恥ずかしい思いをした。だったら,棚をはっきり分けてほしいよなあ…。
 今回はさらにオイル添加剤もおごってやることにした。ボクのSRXは既に4万1000km余りを走っているので,カンフル剤を注入してやろうというわけだ。ただ,エンジン自体は絶好調で,ミッションが抜けやすいのと,6500rpm以上ではクラッチが滑ること以外は問題があるわけではい。添加剤は1年くらい前から話題に上ることが多い「SUPER ZOIL」(PAPA CORPORATION)を試すことにした。
金属表面を改質するというZOIL(左)
金属表面を改質するというZOIL(左)



ガレージ内でもオイル交換くらいならOK
ガレージ内でもオイル交換くらいならOK
走ると増えるオイル
 雨の週末,以前ならオイル交換など絶対にできなかったが,ビルトインガレージのある今は雨の日こそメンテナンスの好機だ。さっさとオイルを抜いて,オイルフィルターも交換。今回は純正ではなくべスラーの適合品を使ったが,純正とは微妙に形が違う。大丈夫なのかなこれ…。ちなみに,Oリングの類は付いていないので別途用意する必要がある。
 最初にSUPER ZOILを入れてから,オイルはその分を引いた量だけ入れる。といっても,ボクのSRXはオイルクーラーが妙に大きいので,規定値はあまりあてにならない。数分間暖機してからエンジンを止め,数分待ってからレベルを計る。
 ん〜,少ないな。200ccほど足して暖機してからもう一度計ってみる。ちょうどいい。片付けをしていると,ちょうど雨が上がったので近所を試走してみる。調子は悪くないが特に変わったところもないな…。
 帰ってきてオイルレベルを計ろうとすると,なんとオイルタンクの上の方まで満々とオイルが入っているではないか! そういえば,こうした経験は今までにもあった。理由は分からないが,暖機しただけではダメで,必ず実走しないと正しいオイルレベルが分からないのだ。どういうわけか走行すると必ずオイルが増える。いったいどこに隠れていたの? それを考慮せずにオイルを足すと,今回のように入れすぎになってしまうのだ。
 入れすぎたオイルは仕方ないので抜く。ちょうど後から足し分だけ抜くはめになった。3VN/3SXではオイルラインが長く,しかもボクのは大きなオイルクーラーが付いているので,そのせいという気もするが,論理的な説明を思いつかない。誰か理由が分かる人がいたら教えてください。
ZOILは明確な効果なし
 さて,添加剤のSUPER ZOILはどうか。正直言って効果はよく分からない。クラッチの滑りは出なくなったが,これはオイルのおかげかもしれない。ギア抜けは相変わらず。まあ,添加剤くらいで直ると期待する方が悪いとも言える。
 エンジン音は変わらないし,燃費はスロットルのひねり方次第なので関係ない。5000円余りの投資はあまり報われなかったようだ。ただし,元々調子のいいエンジンだから効果が分からないという面もあるだろう。もっとお疲れのエンジンなら入れる意味があるのかもしれない。少なくとも,某MICRORONのように非常に面倒な慣らし作業は一切不要だし,お値段も半分程度なので気軽に試せるとろこがよい。以前,MICRORONを入れて,一生懸命慣らしをしたのに,何も変わらなかった時は悲しかったからなあ。それでもこの手の添加剤には懲りずに手を出すのだけど…。