Maintenance Note No.34
2001年1月6日 SRXのチェーン交換&油面アップ
1万6000kmも酷使したSRXのチェーンはRKの新製品に交換
フォークオイル交換のついでに油面を上げてフルボトム時の粘りを狙った

 SRXとYZF-R6のチェーン交換時期が同時にやって来た。SRXのチェーンは1万6000km近くを走行。いくら耐久性のあるRKのゴールドチェーンとはいっても既に限界だ。
 チェーンは今回もRKエキセルから選ぶ。今までと同じGS520SMOにするつもりだったが,店頭で見かけた新製品のGR520RXが良さそうだったので,こちらをチョイスした。このチェーンは通常のOリングよりもフリクションの少ないRXリングという独自のシールを採用している。同社は最上位製品にWXリングという特殊シールを使っているが,RXリングはそれとOリングとの中間程度の耐久性を持っているという。指定排気量は400ccまでだが,単気筒では600ccまでOKとなっている。プレートはゴールドで,110リンクの店頭価格は1万2000円弱とリーズナブルだ。
 ボクのSRXはエンジンをスープアップした時に,ノーマルの428から520サイズにコンバートし,リアのスプロケも37Tに変更している。リンク(駒)数はちょうど110だ。このコンバートは結構オススメだ。ドライブ/ドリブンスプロケは従来のまま純正品を使って新品に交換した。作業は,7年前から面倒を見てもらっているAAAに依頼。最近とんとご無沙汰していたのでちょうどいい。
油面アップで特性改善
 ついでにフォークオイルも交換してもらい,油面を5mmほどアップした。SRXのフロントサスは非常に柔らかく,すぐにスコッとボトムまで沈み込んでしまう。以前から気になっていたのだが,街乗りだし,それがSRXの持ち味のひとつでもあると思って放っていた。ところが,巨大なオイルクーラーがフルボトム時にフェンダーに干渉するという問題があるため,油面を上げることでボトム付近で沈み込みを抑制できないかと思ったのだ。
 油面を上げれば,フォーク内の空気が減って,エアスプリングが強くなる方向に働く。するとボトム付近で反発力が強まって,底着きしにくくなるはず。ただ,どれくらい上げればよいか分からない。あまり上げると突っ張るようになるので,乗り心地や操縦安定性に大きな影響がないと思われる5mmアップにとどめた。ちなみに,フォークオイルはMOTULだ。

ゴールドチェーンはルックスも良
ゴールドチェーンはルックスも良し
 交換後に乗ってみると,普通に走っている分には全く違いが分からない。1年ぶりにフォークオイルが新しくなってシャキッとしているのはよいが,油面アップの効果は感じない。しかし,フルブレーキングすると,ボトムする一歩手前で少し粘っているのを感じる。ガツンとブレーキをかけると相変わらずオイルクーラーがコツコツとフェンダーに当たるが,以前よりは良くなったように思える。
 この感じだと,10mmくらい上げても乗り心地などを犠牲にしないで特性を改善できそうな気がする。SRXのノーマルフォークに不満を持っている人は,スプリング交換の前に油面調整をしてみる価値はありそうだ。
 長くなったので,YZF-R6の話は次回ということで。