2001年3月15日〜17日 さよならアクラ，さよならウインカー
お気に入りだったアクラのマフラーが盗まれた
泣く泣くノーマルに戻す一方で，ウインカーボディは撤去した
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YZF-R6が車検から帰ってきた翌日，新品のBT-010の皮むきをしようと思い，珍しく会社までR6に乗っていく。週末が雨の予報だったので，次のツーリングの前に皮むきをしておきたかったのだ。 R6は会社の裏に停める。イスラエル製の超頑丈なロックで標識の柱に固定。警報機のスイッチも入れた。会社がある場所は最高裁判所の裏手で，警官が常時道路に立っているような場所だから，ロックされたR6は浮いて見えるほどだった。 |
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まさかこんな場所で 夜8時ごろ，晩飯を食べに外に出た時は異常なかった。11時過ぎに同僚のH2さんからオフィスに電話が入る。「外に停めてあるR6，マフラーが無いよ」。「え？ ウソでしょ」。 慌てて外に飛び出すと，アクラポヴィッチのサイレンサーが消えていた。まさかこんなことが…。深夜は車こそほとんど通らないが，人通りはある。3年以上前の話だが，同じくらいの時間に車を停めておいて，駐禁の切符を切られたことがある。夜でも警官が巡回しているような場所なのだ。だから，パーツ泥棒にやられるなんて，全く考えなかった。おまけに警報機とロックがあるから安心しきっていた。しかし，サイレンサーは1本のボルトと2つのスプリングを外すだけで簡単に取れる。盗む気なら，2分とかからずに持ち去れるだろう。 |
 ここからすごい音が出るんです |
 「花咲かG」でしっとりとした質感に  カウルの内側はカーボンだ（ウソ） |
後日，警察に被害届を出しに行った。近くに交番がないので，某警察署の刑事課へ。ということは，応対してくれたのは刑事ってこと？ 通された部屋の奥には，なぜか大量の防弾チョッキがあった。バイクにも詳しそうなその署員は丁寧に対応してくれた。やはりその近辺での部品盗（パーツ泥のこと）はほとんどないという。実際，住人も少ないし，R6をいつも停めているわけではないので，通りすがりの犯行ではないかということだった。 レプリカに乗る暴走族 マフラーを取られた後に帰るのが大変だった。直管になったR6をどうするか？ 自宅からノーマルマフラーを持ってきて路上修理しようかと思ったが，R6をこの状態で放置すると何があるか分からないので，仕方なくそのまま帰ることにした。 恐る恐るエンジンを始動すると，「バリバリバリ」とものすごい轟音が鳴り響く。まさに暴走族の音だ。逃げるようにして走り出すと，これが非常に乗りにくい。ただでさえ低速トルクの薄いR6だが，サイレンサーがないとスカスカになってしまう。でも，回転を上げるとうるさいので，バリバリと騒音をまき散らしながらノロノロ走るという，暴走族そのままの走りになってしまった。レーサーレプリカに乗ったマル走というのも変だけど…。 途中でパトカーに出くわしたので，慌ててエンジンを切って路肩によけてやり過ごす。ああ，ボクが悪いわけではないのに，なんでコソコソしなきゃならんの？ できるだけクラッチを切って惰性で走ったり，交差点では毎回エンジンを止めるといったことをしながら，かろうじて家に帰り着いた。 帰宅すると，サイレンサーが消えたR6を見た息子が，「僕が大きくなったら警察官になって，犯人を捕まえてマフラーを返してあげるよ」と言ってくれた。ちょっとだけ救われた気持ちになった。でも，警官になるのはやめてね。 |
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ウインカーボディを外して穴埋め 新しいマフラーを買うカネはないので，週末にノーマルマフラーに戻す。負け惜しみではないが，ステン＋アルミのノーマルマフラーは質感が高いので結構気に入っている。ただ，持つと両手にずっしりと重く，アクラのチタンサイレンサーとは3kgもの重量差があったことを思い出す。 ただ元に戻すだけでは悔しいので，「花咲かG」を使って徹底的に磨く。すると，くすんでいたアルミのサイレンサーがまるでステンレスのような質感で輝き，一気に高級感がアップした。SRXのメーターパネルを磨いた時も感じたが，花咲かGはくたびれたアルミを磨くにはかなり効果的だ。 さらに，サーキット走行会に備えてフロントのウインカーボディーを取り外した。ポジションランプを改造したビルトインウインカーがあるから，本来のウインカーボディはなくても構わないのだ。カウルからウインカーがなくなっただけでも，ぐっとレーシーになってカッコイイ。ちなみに，カウルにぽっかりと開いた穴は，内側からウレタン板とカーボン柄のシートで塞いだ。3月20日のツーリングで仲間に披露すると，なかなかの好評だった。むふふ，これでサーキットへ行くぞ！ でも，その前に新しいタイヤに慣れないといかんなあ。 |
 ウインカーが無いとレーサーみたい！ |
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