Maintenance Note No.54
2002年1月14日 ステップ周りのバフがけに挑戦
「バフがけ」という甘美な響きに誘われて素人が手を出した
ピカピカにはなったものの、作業は想像していたよりずっと大変だった

 ひょんなことから、バフがけに初挑戦した。年末に祁門さんのガレージにお邪魔して、SRX用のスイングアームピボット・カバーを買ってきた。ご存じのように、4型のピボットカバーは黒い樹脂製でそっけない。その周りにはメッキ風の化粧板やアルミのヒールガードがあるのに、このカバーだけが情けない。
 祁門さん製作のカバーはアルミ製だから、一気に質感アップ。と思ったのだが、パーツを眺めているうちに、どうせならバフがけしてピカピカにすれば格好良くなると思い立ち、さっそくDIYショップでナイロンバフとフェルトバフ、それに「青棒」を買ってきた。バフがけ初挑戦である。
最初は成功、しかし…
 しかし、これが思ったよりずっと大変だった。ピボットカバーはきれいに加工されているが、切削跡を消すために電動ドリルを30分も回すハメになった。500円玉を二回り大きくした程度のパーツでこれだから、クランクケースやスイングアームをバフがけするというのは、想像を絶する労力だ。
 最後は完璧に鏡面にするのは諦めたが(どうせ乗れば傷つくし)、それでも顔が映り込むほどピカピカになって大満足。アルミというよりはステンレスのように見える。
 これでやめておけばよいものを、1週間後にはヒールガードのバフがけまで始めてしまった。どうせなら、ステップ回りをピカピカ系でまとめてみようなどと思ったからだ。ところが、これがまた大変。最初はペーパーでシコシコと全体を削る。深い傷を消すためにはかなり根気よくペーパーをかける必要があり、だんだん腕が痛くなって嫌になる。1枚目にナイロンバフ(中仕上げ)をかけたところで既に2時間余り経過。夜も更けてきて初日はリタイヤ。腱鞘炎になりそうだ。
 翌日はフラップホイル(紙やすりのホイル)を買ってきて再挑戦。電動ドリルを使えるから、手よりもずっと早くて楽。だが、力の入れ具合で削れる深さが変わるため、表面が波打ってしまった。ポリッシュパーツというよりアルミホイルみたい…。結構難しいものだ。仕上がり具合は、手でペーパーをかけた方が良かった。それでも、磨き跡だらけで鏡面と呼ぶには程遠い。やれやれ…。ちなみに、最後の仕上げと手入れは「花咲かG」を使用。ポリッシュとワックス保護が一度にできてオススメ。
 それにしても、バフがけは素人がやるとホントに大変。電動工具を使うにしても、常に力を入れながら2時間、3時間と作業するから疲れる。部屋の中で作業したら、部屋中が削りカスでざらざらになり、後の掃除が大変だった(ガレージでやれって? 寒いのだ)。鼻をかんだら、鼻水が緑色で絶句…。青棒恐るべし。たぶん、二度とやろうとは思わないだろうなあ。でも、ピカピカになるとうれしいから、ごく小さいものならやるかも。

アルミのピボットカバー。右がバフがけ後
アルミのピボットカバー。右がバフがけ後


左のヒールガードはまあまあの出来かな
ピボットカバーの映り込みにニヤけてしまう
左のヒールガードはまあまあの出来かな