ゴールデンウィーク前半は「コックさん走行会」で那須モータースポーツランドを走る。サーキット走行はこれで3回目。前回の走行会と同様、トラックの運転手をする代わりに自分のバイクを載せて行けることになった。となれば、事前にバイクの準備ができるのでありがたい。 レースに出るわけではないから、準備の作業は簡単なものだ。一度でもサーキットを走れば、それはよく分かる。とはいえ、自分が初めて走行会に出たときは、何をしておくべきかよく分からなかった。そこで今回は、これからサーキットへ行ってみようという人向けに「いかに準備が簡単か」という話をしよう。 シングルシート破損 と思ったのだが、いきなりトラブル。R6に装着しているBagoo製のシングルシートカウルが壊れてしまった。どうもガタつくなと思っていたら、カウル部とベース部をつなぐステーが2本も折れていた。 写真を見れば分かるようにステー部は長すぎて、いかにも曲げの力に弱そうだ。カウルには特に大きな衝撃を加えたことはないし、荷物も載せていないのに折れたということは、設計上の問題がある可能性も考えられる。ユーザーは注意した方がよさそうだ。 ステーは1本が行方不明になったので、仕方なく1本だけを修理して固定した。頼りないが、後ろ側のステーと合わせて3本残っていれば何とか使えるだろう。 タンデムステップは盲点 サーキット走行の準備で普段の整備と違うのは保安部品の取り外しやテーピングなどだ。簡単にまとめると次のようになる。 ・ミラー、ウインカー、ナンバープレートの取り外し ・ヘッドライト、テールランプなどへのテーピング ・センタースタンドなど接地する可能性のあるパーツの取り外し ウインカーは取り外さなくても、テーピングをすればOK。ボクのR6はフロントウインカーをビルトインに改造しているから、既に取り外したのと同じ状態だ。リアウインカーはステーを外すのは簡単だが、配線を抜くのが面倒なためテーピングで済ます。この点では'01モデル以降はモジュールで外せるようになっているから楽になっているはずだ。ヘッドライトのテーピングは、おしゃれに決めたいならテープの色や貼り方を工夫してみると面白い。 ナンバープレートは装着したままでもよい場合が多いようだが、プレートホルダーがない状態だと、車検でプレート周りへのテーピングを指示されるかもしれない。フェンダーレスにしている場合は注意した方がよい。 R6はミラーの取り付けボルトがウインドスクリーンとカウルをつなぐ役目を兼ねているため、ミラーを外すとカウルがガタついてしまう(ミラー根元のブッシュも落ちる)。このため、ミラーを取った後は必ずタイラップなどでカウルとスクリーンを固定しておく。 前回の走行会で指摘されたのが、タンデムステップだった。付いていても構わないのだが、可倒式のステップ部はテープなどで固定する必要がある。転倒時にステップがサーキットの路面を傷めないようにという配慮だろう。 その昔、ボクはサーキットを走るにはボルトにワイヤリングをしなければいけないものだと思い込んでいたが、走行会でそこまで要求するケースは少ないようだ。 サーキット走行では公道走行時とは比較にならないくらいタイヤとブレーキに負担がかかる。タイヤの空気圧やトレッドの状態、バッドの厚み、ブレーキの動作状態には特に気を使うべきだ。今回はキャリパーの掃除をしておいた。 そのほかには、ごく普通の整備をすればよい。「まともな状態のバイク」であれば問題ない。意外に簡単でしょ。 |
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