|
毎年冬を迎える時期に恒例となっているのが、SRXのオイルクーラーに目張りをすることだ。EARL'Sの13段コアは真夏でもエンジンをクールに保ってくれる一方で、冬場はオーバークールになるため、コアの前面にアルミホイルを貼り付けて油温を保つ必要がある。 13段コアにはもう1つ問題がある。フロントフォークがフルボトムすると、フェンダーとわずかに干渉してしまうのだ。取り付けにちょっと工夫することと、フロントの油面を少し上げることで概ね解消できるが完璧ではない。そんなわけで、数年前からオイルクーラーの小型化を考えていた。 シルバーのフィッティングが渋い そんな折、AAA(スリーエー)に来ているお客さんのSRXに付いていたオイルクーラーが目に留まった。グレーのコアにデザインされたアルミステー、さらにシルバーのホースフィッティングが渋くてカッコイイ! 一目で気に入ってしまい、寒くなる時期に合わせて交換することにした。 このオイルクーラーセットをリリースしているのはPMCという販社で、コアはEARL'Sの10段(11段)だ。つや消しのグレーに塗装されたコアと、大胆に肉抜きされたアルミステーが特徴的。ホースは一般的なステンメッシュだが、フィッティングはシルバーなのがうれしい。青や赤のアルマイトをかけたフィッティングはカスタムっぽさは出るが上品とは言い難い。シルバーなら自称「大人のSRX」にもよく似合う。 交換作業はAAAにお願いした。コアだけの交換なら自分でもできるが、ホースごととなるとスターターモーターまで外すことになるためプロに頼んだ方が早くて確実だ。ついでにキャブレターのジョイントパーツも取り替えた。まだ柔軟性があるから大丈夫と思っていたら、エンジンとの取り付け部が変形して外れそうになっていた。やはりゴムパーツは定期的に替えないとダメだな。 新しいオイルクーラーはもちろん好調。これまでよりは油温が多少高めになっているようだ(それでも真冬は目張りが必要だろう)。小さくなったといっても10段コアだから、夏になっても十分な冷却能力がある。何よりルックスがぐっと渋くなって大いに満足している。 12月3日追記 アルミステーのエッジが刃物のようにクラッチケーブルを削ってしまうため、ヤスリで面取りをした上で、ケーブルにはスパイラルチューブを巻いて対策した。3VN/3SXはクラッチケーブルの取り回しの都合上、ほかの社外オイルクーラーでも同じようなことが起きやすいので注意が必要。 |