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ビレットパーツ…、何ともいい響きだ。アルミ合金から削り出したパーツは誰もが憧れるパーツ。我がSRXにはそうしたパーツがほとんど無かったから、アントライオン(ant lion)のビレットブレーキレバーを見つけた時は、思わず衝動買いしてしまった。 それからしばらく部屋に飾ったままのビレットレバーだったが(鑑賞に耐える!)、ふと思い立ってノーマルのレバーと交換した。ノーマルと言っても、マスターシリンダーはブレンボのOEM13mmに換えているから、ブレンボマスターのノーマルレバーからの交換だ。レバーを取り替えるだけなので作業はすぐ終わる。 レバーが近くなる ビレットレバーを握ってみると、ノーマルよりもレバーがかなりグリップ側に近くなっている。5mmくらいは手前に来るようだ。握ってみると、タッチが軽く感じる。レバー比は変わらないはずだから、レバーが近くなった分だけ力を入れやすくなったせいだろう。ボクは指が長い方なので、ノーマルでも全く問題ないが、手が小さい人はブレーキをかけやすく感じるだろう。ブレンボのOEM13mm用にはトマゼリの調整式レバー(鋳造)があるが、レバーを近くしたいならアントライオンのビレットレバーを選ぶのも良さそうだ。 試走すると、レバーの遊びが大きいと感じたので(ボクは遊びが小さいのが好み)、ドライバー片手に調節しながら走る。ところが、何度かブレーキングを繰り返しているうちに遊びが少なくなり、タッチは異様に固くなる。やがて、レバーを引かなくてもブレーキがかかったままの「引きずり」を起こしてしまった。仕方なく遊びを大きくすると、今度はブレーキが冷えた状態でブレーキの効き始めが遅くなって怖い。う〜ん、どうしてこんなことが起きるのだろう? ひょっとしたらパッドがフェードしているのかと思い、ガレージに戻ってパッドをチェックするが異常なし。キャリパーピストンの戻りが悪い可能性もあるため、ピストンを出して清掃。動きはやや渋かった。さらに、ビレットレバーを取り付け直した。その後、走れる時間がなく、ホームページの掲示板でアドバイスを求めたりもしたが、結局原因ははっきりせず。 ところが、後日走ってみたら、どういうわけかトラブルは起きなくなっていた。タッチも良好で、走行中に変化することもない。やはりキャリパーピストンの動きが良くなかったのだろうか。ビレットレバーとは直接関係ないが、ブレーキは繊細なシステムだと改めて思った。 |