Maintenance Note No.76
2007年1月21日 バイクに乗れない時期もあるさ〜〜さよならYZF-R6〜〜
どれほどバイクが好きでも、人生の中ではバイクに乗れない時期があるものだ
R6はガレージの置物にしておくよりも、どこかの道を走っていてほしい

 YZF-R6とお別れした。僕にとって2台目のR6はブルーの2003年モデル(5SL1)。洗練されたニューエッジデザインに惚れて乗り換えてから、4年が経って車検時を迎えたのを機に手放すことにした。昨年1年間の走行距離は約500km。筑波サーキットでグラベルに突っ込んだりもしたが、R6は1年のほとんどをガレージの中で過ごした。走らないバイクはバイクではない。
 実はSRXの方も似たような状況で、要するに僕がバイクで走る機会は極端に減っている。仕事が忙しいとか、身内でゴタゴタあったのも原因だが、一番の理由は週末にツーリングに行ってしまうと、息子と過ごす時間がなくなるからだ。
 仕事のせいで週末しか顔を合わせることのない息子との時間は大切にしたい。ドライブに行ったり、レースを観戦したり、キャッチボールをしたり、ミニカーを探したり、周りからは「いつも一緒だね」と言われるが、息子がオヤジの後をついてくる時期はあと数年しかない。その後でもツーリングには行ける。今は今しかできないことをしたい。そういう意味では、'03R6にはかわいそうなことをしてしまったという気はする。
 R6を手放したのには、もう一つ理由がある。簡単に言えば乗りこなせなかったということ。サーキット走行で、130〜180kmからコーナーに向けてフルブレーキングする場面で発生するリアのホッピングを克服できなかった。自分の乗り方が悪いのは分かっていても、どうにもできない。ホッピングが激しくなるとバイクを制御できなくなり、グラベルに突っ込むハメになる。
 それでも、YZF-R6は速くて、格好良くて、気持ちのいいバイクだった。

那須MSLにて
すごく気持ちいい。でも乗りこなせない