Modify ブレーキ Part1
オススメ度は5点満点
 SK5レーザー(M&S)  ★★
ゴールドのフローティングピンが独特
ゴールドのフローティングピンが独特

ノーマルのローターとキャリパー
ノーマルのローターとキャリパー
 「SK5レーザー」は炭素工具鋼なる素材を使ったローターだ。外径はスタンダードと同じ320mmで,スタンダードのインナーローターをそのまま使う。つまり,アウターだけの製品だ。特徴的なのはその外観だ。5カ所に2本のスリットが入り,一般的なドリルホール付きのローターに比べてクラシカルな雰囲気を持っている。フローティングピンはゴールドで,フレームの色にマッチした。
 性能はあまり褒められたものではない。まず,初期の効きが悪い。握り始めにわずかだが空走感がある。雨になるとさらに利きが甘くなる。レバーを握り込んでいった時の効きはまあまあだ。制動力自体は問題ない。
 素材がステンレスではないので,雨に濡れると表面に錆が出てくる。鋳鉄のように真っ赤に錆びることはないが,パッドが触れていた所が局所的に錆びて,後々にジャダーの原因になることがあるので厄介だ。1994年から約5年間,2万8000km使用してほぼ摩耗限界に達したので交換した。今でも販売されているが,デザインとコスト以外では,あまりお勧めできるローターではない。

 4ピストンキャリパー(ブレンボ)  ★★★
サポートはワンオフの削り出し
キャリパーサポートはワンオフのアルミ削り出し
 あまりにも有名なパーツなので,さほど説明の必要はないだろう。ストリート用の鋳造タイプだ。装着した1994年当時はまだ高価で,確か4万円以上したと思う。今は半額以下で買える。
 キャリパー自体の性能を云々してもあまり意味はないだろう。もちろん,ノーマルキャリパーに比べれば高性能だが,実感できるのはブレーキレバーをリリースした時のすうっとした感覚くらい。制動力が上がるわけではないし,SRXでは200km/h以上からのブレーキングするような場面はないから,剛性がどうしたとかいうこともない。まあ,基本的にはカッコイイから付けているわけだ。
 ブレンボの取り付けボルトは伝統の40mmピッチなので,SRXに装着するにはキャリパーサポートが必要。市販品もあるが,私の確かワンオフだったと思う。
 ちなみに,このキャリパー用のパッドは多くのベンダーが用意はしているものの,小さなパーツショップ在庫していないことが意外と多い。

 ステンレスメッシュホース(グッドリッジ)  ★★★
 こちらは納車後3カ月でノーマルのブレーキホースと交換して,それ以来ずっと使っている。ノーマルに比べてカチッとしたレバータッチになる。当時のステンレスメッシュホースは,今の高級なホースのように表面をビニールコーティングしてなかったから,保護のためにスパイラルチューブを巻いた。これが汚れると落ちなくて…。バンジョーのアルマイトが色あせたのはまだよいが,4万km走行後にはアルミのフィッティングに亀裂が入り,交換することになった。