ブルーライトニング(YSP大森)にてダイノマシンを使ったパワーチェックの結果。シャシーダイナモでの実測では,一般的にカタログスペックの10〜15%低い結果が出る。ノーマルのSRX600は42psだから,実測すると36〜38psになるはず。FCRとスーパトラップで吸排気系をモディファイしたら,果たしてどれくらいのパワーアップできるのだろうか。その結果が下のグラフだ(2000年1月10日計測)
Power
パワーカーブ
SRX 621cc,FCR35mm,SuperTrapp Internal type
パワーカーブに谷はなく,ほとんどストレートに上昇している。しかし,6500rpmで早くも頭打ちにななり,SOHCの単気筒らしく高回転は伸びない。7000rpmから先はただ回っているという感じ。最高出力は40.4psで,ノーマルよりは少し良い。スーパートラップの排気をかなり絞っているので,もっと拡げれば(うるさくすれば)高回転でも伸びる余地はあると思う。

Torque
トルクカーブ
SRX 621cc,FCR35mm,SuperTrapp Internal type
トルクは全域でほぼフラット。乗っていると4500rpmあたりでトルクの盛り上がりを感じる。実際,グラフでもそこから5000rpmに掛けてトルクピークを迎える。最大トルクは5.0kg-mで,SRX600のカタログスペックを上回る。4000〜6000rpmでトルクを生かした走りは実に楽しいが,高回転ではトルクが落ち,2500rpm以下では使い物にならないこともよく分かるグラフだ。