Modify 車体色 Part2
オススメ度は5点満点
 カスタムペイントII (AAA)  ★★★★★
晴れの日と曇りでは印象が変わる
晴れの日と曇りでは印象が変わる

複雑なタンク形状にはメタリック塗装が似合う
複雑なタンク形状にはメタリック塗装が似合う

SRXの文字はオリジナルのロゴ
SRXの文字はオリジナルのロゴ
 Modify No.1で紹介したブルーメタリックに塗装したのは1996年のこと。それから6年を経て、美しい塗装にも疲れが見え始めた。頻繁に乗っているバイクだから、塗装が傷むのは当然とはいえ、少しずつ輝きが失われていくのを見るのは辛い。そろそろ塗り替えてもいいのではないかと思い始めていた。
 2002年春、我がSRXは5万kmちょっと手前まで走行距離を伸ばしていた。5万kmでエンジンのオーバーホールをしようと思っていたのだが、すこぶる快調なエンジンにバラす理由は見つからない。そこで、そのために用意した資金はまるごこと塗装につぎ込むことにした。
 次の色は何かって? もちろんまたブルーメタリックだ。ただし、今度のはやや濃いめのブルーにして、「オトナの渋さ」を演出したい。ペイント作業は、最初に塗ってくれたペインターのK氏に再び腕を振るってもらうことになった。打ち合わせをして方向性を決定したら後は待つだけ。4週間ほどで出来上がってきた新しい外装は、まるで七宝焼のように艶やかで落ち着いた色合いのブルーだった。分厚いクリア層は純正塗装よりも質感が高い。微妙なメタリックの配合にはペインターの個性が出ている。
 さて、「新しい外装」と書いたのはほかでもない。従来の外装はそっくり外し、タンクとFフェンダー、シートカウルはまったく別の物を用意したのだ。タンクは程度の良い中古品(そのまま使えるくらいきれいだった)、Fフェンダーも同じくノーマルの中古、そしてシートカウルは以前使っていたスラクストンのカーボンカウルを利用した。カーボン素材を生かすべく、SRXのロゴを抜き文字にしてカーボン地が見えるようにした。
 ペイント費用については、いろいろな事情があるので、「中古パーツの費用を除けば二桁はいかない」とだけ書いておこう。フレームをペイントしたときに比べればずっと安く、フルエキを買う予算があれば十分に間に合う。最近はかなり安く作業を請け負ってくれる業者もあるから、自分のバイクを唯一無二の存在にできること考えれば、大変リーズナブルなカスタマイズだ。