2000年5月21日 建物は基礎が大事
 4月8日の着工から1カ月半が経ち,基礎工事が始まった。文字どおり,家の基礎の部分を作る工事で,ここがしっかりしていることが,長持ちする家の絶対条件だ。旭化成のヘーベルハウスは,基礎工事がしっかりしていることが気に入って決めたようなものだ。

まるでビルの工事現場みたい
 基礎の鉄筋を張る工事(配筋と言うらしい)が終わり,間もなくコンクリートの打設を始めるというので,現場へ見に行くことにした。現場では,ちょうど基礎の枠を巡らして,コンクリートを流し込む少し前の状態だった。ごっつい鉄製の型枠が基礎の形に構築されている様は,まるビルの工事現場のよう。普通の住宅を建てるには大仰すぎるのではないかと感じるほどだ。
 型枠の中をのぞき込んでみると,中には鉄筋が縦横に張られていた。この鉄筋とコンクリートが,建物の礎(いしずえ)となるのだ。写真で見えているのが16mm径の主筋で,縦に通っているのが13mm径のスターラップ配筋だ。主筋は基礎の上の方と下の方に,それぞれ2段にして(2本ずつ)配筋してある。ここにコンクリートを流し込むと,基礎が出来上がる。この基礎は「連続布基礎」といって,完全に切れ目なくつながっているため強度に優れるという。頼もしい限りだ。
 周りをぐるりと歩きながら見ると,1カ所だけ鉄の枠が極端に低い部分がある。つまり基礎が立ち上がっていない場所がある。そこが,ビルトインガレージの入り口だ。この段階ではまだガレージの姿を想像するのは難しいが,ここでガレージが出来るのかと思うと,今から待ち遠しい。
 コンクリートは硬化するまでに1週間以上かかるが,基礎が完成すれば躯体の組み立ては早い。木造の従来工法と違って,プレハブ工法は鉄骨やコンクリートパネルを事前に工場で生産して,現場では組み立てるだけなので,躯体工事が早いのがメリットだ。近隣の住民にとっても,重機などの騒音が出る時期が短いという利点がある。躯体が立ち上がったら,内部の木工事が始まる。その時点で,中間検査があるはずだ。工事は順調に進んでいるので,7月に入る頃には中間検査となりそうだ。
鉄の型枠にコンクリートを流し込む
鉄の型枠にコンクリートを流し込む





型枠を上からのぞき込んだところ
型枠を上からのぞき込んだところ





ここがビルトインガレージなる部分だ
ここがビルトインガレージになる部分だ
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