2000年6月24日 ハウスメーカーの対応に怒る
 予定よりも早く,基礎工事から約1カ月後の6月24日には中間検査を実施することになった。中間検査では,コンセントやスイッチの位置,内部造作などを一つひとつチェックチェックしていく。もちろん,スイッチの位置などは設計段階で決まっているのだが,実際に現場で見てみると,意外にも「こっちに付けた方が使いやすいな」といったことが結構あるのだ。図面だけでは本当の使い勝手までは分からないわけだ。
 こうした発見とは別に,設計図の間違いも見つかった。設計図を書き直している途中で,いつの間にか壁の長さが短くなっていたとか,TV端子付きのコンセントを指定したはずなのに,普通の電源コンセントになっていたといった具合だ。それぞれは小さな間違いだが,「この設計図にはほかにも間違いがあるんじゃないのか?」と思えてきて不安になった。「完璧な仕事」というものはなかなかないものだ。

信用ならない設計図と担当者
 ガレージのチェックでは,さらに頭に来ることがあった。あれだけ前から何度も言ってきた壁付けの棚が設計に入っていないというのだ。棚を固定するためのブラケットは既に壁に取り付けてあるが,棚自体については現場では何の話も聞いていないという。ガレージの壁にぐるりと棚を付けるという話は,99年の11月22日の打ち合わせで営業担当者に伝えただけでなく,その後も何度となく話に出てきている。それなのに,この段階になって知らないとは何ごとか!
 後からこうした細かな話ができるのは,打ち合わせの際に極力メモを取るようにしたからだ。そうでなければ,忘れてしまうことで自分が不利益を被るかもしれないし,トラブルが起きた時に「言った,言わない」の水掛け論になる可能性は高い。これから家を建てようとしている人は,打ち合わせでは細かなことでもいちいちメモを取っておくことを強くお勧めする。
 さらに呆れたのは,シャッターの色だ。現場担当者の話では,この4日後にシャッターが付く予定だという。ちょっと待てよ。シャッターの色は業者が色見本を送ってきて,それを見てから決めることになっている。まだ色の話は全くしていないのに,シャッター取り付けの日が決まっているとはどういうことか。
家の形になってきた。外壁はまだ塗装前
家の形になってきた。外壁はまだ塗装前


内部では木工事が進む。まだ家という感じはしない
内部では木工事が進む。まだ家という感じはしない


黒いチューブにはアンテナ線やEthernetのケーブルが通る
黒いチューブにはアンテナ線やEthernetのケーブルが通る
 営業担当のI氏に連絡すると,「シルバーグレーで手配してしまったようです」などと他人事のように言う。全く腹が立つ。しかも,慌てて送ってきた色見本は,そのシルバーグレー1色だけ。まるで,このままに変えないでくれと言わんばかり。3色あるのだから,全部の色見本を持ってこないと意味がないだろ! 一時が万事,この調子である。
ガレージ内には既に特注ドアが付いていた
ガレージ内には既に特注ドアが付いていた


ダウン基礎の高さが分かる。壁に付いているのがブラケット
ダウン基礎の高さが分かる。壁に付いているのがブラケット
 さて,そのほかでは換気扇の位置を変更した。設計では天井にファンを取り付けて,ダクトを壁に伸ばすことになっていた。しかし,ガレージの天井は高さ3.5mと非常に高いことから,換気扇が肝心の換気性能を発揮できない恐れがあるため,北側の壁の高さ2.8mの位置に取り付けることにした。

対応の遅さにイラつく
 こうして,いくつかの問題があったため,旭化成が打ち合わせの記録を見ながら古い設計図から再チェックすることになった。その作業になんと3週間もかかった。どんなふうに仕事をしたら,見直しに3週間もかかるのか理解に苦しむ。結果は,私が指摘した間違いのみ。わざわざ出向いてチェックしたが,全くの無駄足だった。これに限らず,旭化成の対応はいつも遅かった。調べてほしいことや,出してもらいたい数字などは,多くの場合,しびれを切らして催促してからやっと出てきた。私がせっかちであるという点を差し引いても,迅速なサービス提供とは言い難い。
 中間検査が終わると,後は外構工事の打ち合わせを経て,完成検査となる。設計のどたばたとは裏腹に,現場での工事は順調に進んでいて,当初予定よりも2週間ほど早く完成する見込みだ。この調子なら,8月の夏休み中に引越しができそう。マンションの駐車場に置いてあるYZF-R6が6月17日にキャリパーを盗まれたこともあって,1日も早く新居に引っ越したいという思いが強くなる。2台の可愛いバイクを,ビルトインガレージに入れて,安心して眠りたいものだ。
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