1999年11月14日 妙に天井の高いガレージ
 ダウン基礎によって一気に解決できたかに思われた高低差問題だが,基礎を下げたことによって新たな問題が持ち上がった。右の図面がダウン基礎になってから出てきた設計図だ。前回とどこが変わったのか分かるだろうか。そう,室内からガレージへ出入りするドアが消滅してしまったのだ。
 その理由は,室内の床面とガレージの床との高低差が約1.1mもあるため。ドアを開けてガレージに入ろうとすると,1.1m下におっこちてしまうというわけだ。もちろん,階段を付ければよいことなのだが,そうすると今度は階段のためスペースが必要になり,ガレージ内が狭くなってしまう。また,こうした寸法に合う規格物の階段は用意されていない。このため,室内との出入り口は廃止して,屋外からシャッターを開けて出入りするようにしたというのだ。
 玄関を出ると,右に階段があり,門扉を経て道路に出る。反対の左にも階段を設けて,ガレージの前に降りられるようにする。こうすれば,玄関から出てちょっと階段を降りるだけでガレージに入れる。ところが,玄関からガレージの前までの距離が短いため,階段を設置するとかなり急になる。しかも,こちら側にも門扉を付けないと防犯上問題になるが,門を付けるにはスペースが苦しい。

契約直前の図面。室内からの出入り口がない

床を下げた分だけ室内高が高くなった
 そうした設計上の問題だけでなく,室内から出入りできないのにはひどくがっかりさせられた。ビルトインガレージの良いところは,防犯上のメリットもさることながら,ちょっと思いついた時にすぐガレージに入ってバイクをいじれることだ。深夜にバイクを磨きたくなることだってある(ないですか?)。
 そんな時に,いちいち外に出てシャッターを開けるのでは,いまのマンションの駐車場と大差ない。物理的には大きな差ではないかもしれないが,精神的には大違いなのだ。だから,室内から直接ガレージに入れるドアはなんとしても欲しい。
 もう1つ,新たに浮上した問題がシャッターだ。ガレージは床面を1m以上下げるが,天井はほかの室内と同じで下がらない。つまり,天井までが約3.5mと,まるで吹き抜けのように高いスペースになるのだ。それだけなら特に問題はないが,シャッターも室内高に合わせて長い物を付けないといけないという。通常のシャッターよりかなり長いため,特注品になるらしい。それでも,シャッターが付かない訳ではないからOKだろうと思っていたら,これがトンデモナイくわせものだったのだ。
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