大型2輪教習日記 第1回
レインボーモータースクールに入校だ
事前審査があるなんて知らなかったぞ
プロローグ
 9月の蓼科ツーリングの少し前,ヤマハが発表したニュースリリースに載っていた写真を見て,私は一目惚れしてしまった。それは,YFZ-R6。YFZ-R1のコンセプトを踏襲しつつ,欧州でメジャーな600ccに投入されたスーパースポーツだ。私の場合,バイクを買う時はいつも一目惚れだ。SRXもFZ400もそうだった。どれにしようかな,と迷ったことなど一度もない。乗りたくて仕方なくなって買ってしまうのだ。レインボーモータースクール全景
 今回もその例に漏れないが,問題は免許だ。600ccだから,大型免許を取らないといけない。教習所で大型免許が取れるようになって以来,そのうち暇な時に行こうと思いつつも,これといって欲しい大型バイクがなかったために踏み切れないでいた。できれば,教習所なんかには行きたくないものだ。もう2回も通ったのだから。しかし,今回はYFZ-R6に乗りたいという明確な目標があるから話は簡単。時間の都合さえつけば…,いや,奥さんに話したらなんて言うかなあ。それが一番気掛かりだったりして。

10月18日 入校申し込み
 入所する教習所も悩むことなく決まった。練馬に住む私にとって,実地試験免除の最も近い教習所はレインボーモータースクールだ。バイクなら片道15〜16分,車でも(道が空いていれば)20分とかからない。途中には140km/h以上出せる長い直線もある(関係ないか)。昔から限定解除の合格率が高い教習所で知られているから,内容面でも申し分ない。ちなみに,レインボーモータースクールはホンダの系列なので,ヤマハ党の私は気に入らないが,教習車はすべてホンダのバイクだ。普通2輪はCB400SF,大型はCB750である。
 日曜の午後に,思い立ってレインボーモータースクールへバイクを走らす。受付で入校を申し込むと,「事前審査があるので,隣の建物に行って受けてください」と言われる。はて? 事前審査があるとは知らなかった。そういえば,中免を取った時も,何かやらされたような気がするなあ,と思いつつ行ってみると,ナナハンを使ってセンタースタンド掛けや引き起こしなどをやらされるという。身長が低い女性などは,乗車/降車もあるという。単に,乗って降りるだけのようだが。
 待っていたのは,解体屋で拾ってきたようなボロボロのゼファー750。なんでここだけホンダ車じゃないのだと思いつつ,センタースタンドを外して時計回りに押し歩き。これはどうってことはない。私のFZ400の方がよっぽど取り回しにくい。次いでバイクを倒して引き起こし。これも簡単。コツさえ分かっていれば,多少重くてもすぐに起こせる。
 ちょっと手間取ったのがセンタースタンド掛けだ。中免の教習以来,私はセンタースタンドを掛けたことがない。もちろん,SRXにもFZにもセンタースタンドなんて付いてない。1回やってみてうまくいかなかったので,教官に「どうやるでしたっけ?」とずうずうしく聞いてリトライしたらOK。これで事前審査はおしまいだ。小柄な女性でなければ,誰でもクリアできるはずだ。センタースタンドの掛け方は,復習しておいた方がいいかもしれないけど。

今回のポイント 事前審査
◆取り回し
 時計回り,つまり右へ行くように押し歩くので,バイクはあくまでも直立させた状態で,ハンドルをいっぱいに切って押します。向こう側へ傾くと倒れますよ。
◆引き起こし
 中免と同じですが,ナナハンなのでちょっと重いです。おじさんライダーは,ぎっくり腰にならないように気を付けましょう。
◆センタースタンド掛け
 ハンドルは真っすぐに保ち,左手でハンドルを,右手でシートレールを持って,斜め後ろに引き上げます。同時に,センタースタンドには乗ってしまって,思いっ切り体重をかければOKです。


レインボーモータースクールについて
住所:〒351-01 埼玉県和光市下新倉465
電話:フリーダイアル 0120-115-700
   代表 048-461-1101
料金:普通二輪→大型二輪で10万7000円
実地試験免除,2輪専用コース,夜間教習あり,月曜休み
Webサイトはこちらです http://www.rms.co.jp/menu00.htm

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