ライディングウォッチ 地上の戦闘機、R6にはアナデジのBlue Angelsモデルがよく似合う --- NAVI HAWK Blue Angels Model --- |
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ライダーはバイクに乗るときに身に付ける物を慎重に選びます。ヘルメットひとつを取っても、街乗りではジェットヘルだけど、ツーリングはフルフェイスという人はたくさんいますし、愛車のカラーリングに合わせてヘルメットを決めるのも楽しいものです。しかし、それと同じように腕時計にも注意を払っているライダーはどれだけいるでしょうか? 僕は乗るバイクやライディングスタイルに合わせて、身に付ける腕時計も納得できるものを選んでいます。腕時計だって、ヘルメットやグローブと同じライディングギアなのひとつなのです。 この「ライダーズウォッチ」コラムでは、僕が愛用している腕時計のうち、バイクに乗る際にぴったりなものを紹介していきます。ダイバーがダイビングウォッチを使うように、ライディングでも機能やデザインの面で適した腕時計があるという話です。 残念ながら“ライダーズウォッチ”あるいは“ライディングウォッチ”という分野の製品は見当たりません。しかし、それに最も近い機能を備えているのがパイロットウォッチでしょう。パイロットウォッチは、堅牢で視認性が高いのが必須条件。さらに、計算尺機能やクロノグラフ、UTC(世界標準時)表示機能なども求められます。車と違って雨や低温などの厳しい条件にさらされ、一瞬のうちに時刻を読み取れる視認性が求められる“ライダーズウォッチ”は、パイロットウォッチの機能と重なる部分が多いことに気付くでしょう。 そこで最初に紹介するのが、シチズンの「NAVI HAWK Blue Angels Model」です。NAVI HAWKは、アナログとデジタルのハイブリッド表示を採用した多機能パイロットウォッチのシリーズ。その中で僕が一目惚れしたのが、限定生産のBlue Angels Modelでした。米海軍のアクロバットチーム、Blue Angels(ブルーエンジェルス)のエンブレムを裏蓋にあしらっただけでなく、ネイビーブルーの文字盤やイエローのベゼルタブ、極めつけは限定生産モデルだけのゴールド液晶など、随所にヒコーキオタクの心をくすぐるデザインがちりばめられています。 ヒコーキ好きの僕が買った理由は皆さんにはどうでもよいことですが、NAVI HAWKにはライダーにとって便利な機能が詰まっていることは見逃せません。例えば、3チャンネルのアラーム機能。泊まりのツーリングでは目覚まし時計としてえます。一見関係なさそうな計算尺機能も、マイル→km換算が簡単にできるから、初期型YZF-R6のようにオドメーターがマイル表示しかできないバイクで重宝するわけです。もちろん、クロノグラフ機能で友人のラップライムを計測してあげれば、感謝されること間違いなし。タイマー機能は、ツーリングに行った先でもカップラーメンを食べるカップ麺愛好家には、必須機能と言っても過言ではありません。実用性の面を見れば、ロングツーリングのお供にぴったりだと分かるでしょう。 いわゆる“アナデジ”表示は、速度計がデジタルでタコメーターがアナログとなっているYZF-R6の計器盤を彷彿とさせます。ブルーのダイヤルは「Blue Jets」のイメージにもぴったり。だからR6に乗るときは、このNAVI HAWKを付けることが多いのです。バイクにも戦闘機にも興味のない人が聞いたら苦笑しそうな話ですけど、僕はそんなことを真面目に考えて乗っているので、本人の前では決して笑ってはいけません。 軽量なのに機能満載、ダイヤルの質感も良くて満足度が高いNAVI HAWKですが、唯一不満なのが球面のクリスタルガラス風防が光を反射して見にくい場合があることです。無反射コートで視認性を向上してほしいところです。次回のライディングウォッチは、その視認性に徹底してこだわった逸品、レビュートーメンの「AIRSPEED」を紹介します。 |
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