親子バイク教室に行こう! |
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5月の連休中、息子と一緒に「親子でバイクを楽しむ会」に参加した。ツインリンクもてぎで開かれているミニバイクスクールで、その名の通り親子でバイク乗り方を教わる教室だ。以前から気になっていて、息子が小学校に上がったのをきっかけに参加したのだ。 ところが、その時はタイミングが悪かった。4月下旬、信号無視で直近右折してきた車とぶつかり怪我をした直後だったからだ。同居人には、「自分が悪くなくても怪我をするのに、それでも子供バイクに乗せるの?」と言われ、返す言葉に窮した。しかし、車やバイクが大好きで、そのこととなると目を輝かせる息子が、大きくなってからバイクに乗りたいと言い出さないはずがない。だったら、小さいうちから正しい乗り方を身に付け、そしてできればサーキットやモトクロスのようなクローズドコースだけで走ってほしい。父親としては、これが偽らざる心境だ。 1日の練習でスラロームまで そうした事情はともかく、やる気まんまんの息子を車に乗せ、スクール開催の前日からツインリンクもてぎに乗り込んだ。さすがに東京からだと遠く、朝から夕方までの練習では子供が疲れると思ったからだ。 スクール当日は、参加する親子10組の自己紹介から始まり、バイクの各部の説明、乗り降りの仕方、エンジンの始動方法などをインストラクターが子供たちにじっくり教えていく。バイクはホンダのQR50というミニバイクだ。参加者は小学校3〜6年生くらいが多く、1年生の息子は体格で劣るため(1年生としては体は大きいのだが)、キック始動とセンタースタンドがけはできなかった。大人には自転車みたいに思える小さなバイクでも、子供にとっては怪物を相手にしているようなものだと改めて思った。 バイクに乗っても、初めはエンジンをかけずに、親が後ろから押して自転車のように走らせる。これがおじさんには結構きつい。結構汗をかかされた。慣れたら、いよいよエンジンをかけて発進。スクーターと同じ自動変速だが、走って止まるだけでも初めはなかなか大変だ。 ところが、子供たちはちょっと練習しただけでみるみるうまく走れるようになっていく。午後の練習ではコースを周回したり、パイロンの周りをスラロームで走ったりするまでになった。大人と違って、子供は上達が早い。走れるようになったら、親父もXR100で一緒に走る。僕の後を息子が一生懸命ついてくる。僕はずっと後ろを向きながら、「もっと遠くを見て」とか声をかける。まるで一緒にツーリングをしてるようで、じわりと幸せな気分になった。 筑波では無料でバイク体験 ツインリンクもてぎでは、僕が予想していた以上に走れるようになってびっくりした。ただ、ステップアップして次の段階のスクールに参加するには、まだ少し小さすぎる。そこで、「またバイクに乗りたい」とせっつく息子のために、9月には筑波サーキットで開かれる「親子ミニバイク教室」に参加することにした。これはJASCが普及活動の一貫として開いているようで、参加費が無料なのだ。1時間だけの体験教室とはいえ、タダというのは驚き。それだけに人気があるようで、定員の倍以上の申し込みがあり、僕たち親子は運良く抽選に当たって参加できることになった。 無料の体験教室なので、ツインリンクもてぎのスクールに比べると内容はぐっと簡素になる。それでも、バイクの扱い方から発進・停止、外周コースを走るくらいまでは教えてもらえる。たった1時間でも、参加した子はみんな取りあえず走れるようになっていた。またまた驚きである。 練習時間が短いので、小さい子でも疲れずに済むだろう。初めてのバイク体験としては、それくらいがちょうどいいかもしれない。こちらの教室は、親は手伝うだけでバイクに乗ることはないので、免許のない父母でも参加できる。 子供と一緒に何かに一生懸命取り組むのは親にとっても楽しいし、子供をいとおしく感じられる。今年の開催はすべて終了してしまったが、子持ちライダーはお子さんに「自分でバイクを運転してみない?」と持ちかけてみてはいかがだろうか。 |