小学校襲撃事件(8人の児童の命から・・・)
2001.6.14
ちょっとおしゃべり
刑法39条
@心神喪失者の行為は罰しない。
A心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
 
憲法14条(法の下の平等)
@すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
A華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
B栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴わない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
 
 小学校をおそって8人の児童を殺した事件がありましたね。この犯人、いったい何を考えているのか。掲示板にも書いたけど絶対に許せない。
 刑法39条を傘に着てなんでも許されるなんて考えられない。思えば刑法39条が乱用されるようになったのは「入間川連続幼女誘拐殺人事件」からではないだろうか。生まれつき親指に小さな障害を持ち、引きこもりがちな犯人がビデオに没頭しその中からばらばら死体に興味を持つようになってビデオの中と現実の区別がつかなくなって現実に人(幼女)を次々に殺害し解体したあの事件です。記憶にある方も多いでしょ。
 あの時、検察は刑法39条の適用を申請し3回の精神鑑定が行われた。このとき新聞・雑誌・テレビで「心神喪失者の行為は罰しない。心身耗弱者は刑を軽減する。」というこの条文を何度も何度も報道し、心身耗弱であれば何をしてもよいような論調を繰り返した。
 実際はこのニュースを知って「俺は心身耗弱だから罰せられない」と判断できる能力があれば罰せられることをもう少し報道しておくべきではなかったか。それ以来、どこかしら社会がおかしくなってきたように思う。この事件、平成元年8月に発覚したそうですがそれから、13年。昨年世の中を騒がせた17歳が5歳(ちょうど被害者と同年代)で世の中は僕たちを守ってくれないと感じていても仕方がないでしょう。なんとなくあの事件がターニングポイントだったように思います。ちょうどバブル経済の始まりのころ、世の中が歯止めを失った瞬間だったのでは・・・
 追伸、この事件は精神鑑定が3回行われそのうち責任能力ありとされた1回を採用し、今のところ判決が確定していません。3回とも結果が違ういい加減な精神鑑定によって刑事責任が問われたり問われなかったりする司法制度の問題を感じてここにあげました。刑法39条は法のもとの平等をうたった憲法14条に違反し、無効だとおもう。