イモムシ
俺は、イモムシ
卵から帰ったのは転校の時
今はさなぎになっている
この、小さなゆりの花で,
成虫へ脱皮をはじめたが
白い花びらがまぶしすぎて・・・
春はまだ長いから
少しずつ殻を破ろう
殻という名のやさしさを置いてゆこう
いままでお世話になった
この小さな百合の花に
1985.5.3
けんちゃんの詩集
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