命−森の妖精  
   
いつもより、緑、鮮やか 何年も前の懐かしい声
きらきらと輝く雫 子供達がハシャグ声
  近頃また、聞けるようになった
細ーい隙間から覗く光 草木の中で遊ぶ喜び
立ち上る草の香り 風の中で学ぶ大地
湿り気の多い空気を  
すーーと運び去る風の妖精 この1滴の水の中に
慌てふためいて、草木がまた、香りを放つ たっぷり詰まった自然の恵み
  また、子供達に伝わって行く
枝先の雫をついばむ小鳥たち  
葉先を流れる純粋な自然水 淋しかったこの10年を
葉先を離れて俺の鼻先に着地した きっと、取り戻してくれる・・・
草木の味の純粋な自然水 森に返ったこの子達が・・・
幼い頃遊んだ、キャンプの朝の味がした  
   
  2001.5.25
  けんちゃんの詩集