森内閣退陣に待った!
 自民党総裁選挙前倒し実施と内閣総理大臣交代が同一の様に議論されている。公明党他与野党の党首が森総理が自民党総裁選を前倒しすると発言したことを「総理を辞任すると言った」と表現している。
 ところが当の森総理は「総理大臣の辞意表明ではない」といっている。なんとなく議論がかみ合わないのはなぜだろう。
 そもそも、自民党の総裁選と総理大臣にどんな因果関係が有るのか。原敬が総理になって以来、大政翼賛会の時代と細川護煕以外は日本の総理大臣は比較第一党の党首が勤めてきた。現在の第一党は自民党でその党首を自民党では総裁と言う。だから、自民党の総裁と総理大臣は同一人物。さらに、現在の自民党の中での森よしろうの不人気を考えると総裁選挙に森が勝つ可能性はない。したがって総裁選挙を前倒しで実施すれば森内閣はその分早く退陣するとの論理展開が「辞意表明をした」と言っている人達の立場だ。
 では、なぜ、森さん本人は「辞意表明ではない」といっているのだろう。僕なりに考えた結果、こんな森さんのシナリオが見えてきた。
 「内閣は国会で信任された」これは別のものに記したとおり。内閣は衆議院が解散されるか衆議院で不信任にならない限り「本人達が総辞職しない限り」変らない。森さんは自民党総裁を更迭されてもやっぱり「総理の椅子に居座る」腹をくくっているのではないか。総理に選ばれた時も本人の意思を越えて自民党の都合で選ばれ、退陣も自民党の都合で有ることに納得できずあえて、「政党政治」に楯突くつもりではないか。そう考えると全ての人の発言のつじつまが合う。
 さて、ここで、僕が森さんにどうして欲しいか。答えはひとつ。「居座る!」
 国会で信任された内閣がやすやすと自分勝手に退陣するなど言語道断!(憲法前文)日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動(以下略)するのであってその国会の権威を著しくないがしろにする今回の自民党他与党各党の行動は絶対に許されるべきではない。国会の議決のその権威を考えれば森内閣を退陣させるなら「国会で不信任するべき」でそれ以外の方法による退陣は憲法上許されない。ここで、森内閣が退陣せずに参議院選挙そして衆議院選挙に突入すれば与党各党が惨敗するのは確実だが前回の「森内閣を信任した政党」は政党として国民の審判を受けてしかるべきだ。その審判を受ける覚悟も無く森内閣を卑しくも国会で信任したのなら即刻国会から退場するべきだ。
 森内閣は決して「自ら総辞職してはならない」仮に退陣したいなら「衆議院を解散」して総選挙を行うべきだ。その結果与党が敗北すれば国会の任命選挙で内閣が交代すれば良い。かたかた「自ら総辞職することの無いように・・・
 
 
2001.3.19
けんちゃんのお喋り