懐かしい声がした  
   
懐かしい声がした あの時どうして消えてしまったの
電話の向こうから 聞いても君はただ、笑ってる
微かに聞こえる電車の音も いまも、おんなじ音がするけど
人のざわめきも あの時と同じ場所じゃないだろ
あの日のままに  
  帰ってきたの、同じ場所に
懐かしい声がした 君は静かにそう言った
何年ぶりだろう 目の前が輝いて
元気だった 全身で逢いたいと思った、瞬間
突然姿を消して  
どこで何をしてたの 走馬灯が止まった
  最後のページで走馬灯が止まった
あの日からの日々が走馬灯の様に 映し出された少女は
頭の中を駆け巡る まるで君だった
出会った人、分かれた人  
恋した人、愛してくれた人  
次々に浮んでは消えて行く  
  2000.11.27
   
  けんちゃんの詩集
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