
意外に深い。



| ■ DISCUS の 練習見学 ■ |
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「取り敢えずついて来て」とのAndyの言葉に黙ってついて行くRockind氏と私。確かにこの辺りには練習スタヂオはある筈だが・・・。
住宅街の奥にどんどん入って行き、そこでAndyの車は停車した。 AN:「さあついたよ」Andyは一軒の民家に我々を案内する。「民家」といっても相当デカい。そこへIwanの車がやってきて ガレージに入る。プジョーである。ここはどうやらIWANの家らしい。それにしても、なんでプジョーなんだ。それにこの家。うーん、お金持ちなんですねえ・・・。私とRockind氏はニヤニヤしながら顔を見合わせた。インドネシアではバンド小僧と言えば金持ちのボンボンと相場は決っているが、御多聞に漏れず。まあ、それは音楽の内容とは関係はない。逆にある程度お金が無いとそれなりの教育も受けられないし、豊富な音源に触れる機会もないのだから、ごく自然と言えば自然。 私とRockind氏はAndyに招かれて民家の2階に上がっていった。通された部屋はスタジオ風に改造されており、既にベーシストKIKIを除く全員が集まっていた。Andyが我々二人を「Discusのファンだよ」とメンバーに紹介してくれる。メンバー一人一人と握手を交わした後、Andy、Rockind、尻の3人は隣のモニター室に移動した。 AN:「ここで彼等は週1回集まって練習してるんだよ。9時から12時まで3時間。今はツアー前だから最低週2回かな。夜遅くまでやるもんだから翌日の仕事は眠くて大変みたいだよ。」まあ、練習が終わって家に帰れば1時か2時といった感じだろう。日本人からすればそんなに「夜おそい」と言う感じはしないが、インドネシアの朝は早い。 ヴォーカリストのNonnieが「キキはどこ行っちゃたのよー?」と言っているのが聞こえる。残業なのだろうか。取り敢えずベースなしで練習は始められた。IWANが我々に向かってウインクをする。「まあ聞いてちょうだいよ」と言わんばかりだ。
始まった曲はメタル・クリムゾンを思わせるミドルテンポのヘヴィなリフの連続。1stには納められていなかった曲だ。メタル・リフから唐突にジャズ・ロックに移行した後、ブレーク、例のガムラン風キーボードが入り独特の雰囲気になってゆく。床に置かれたゴングを乱打するキーボードのFadhil Indra。彼は他にも民族楽器を操る。本当に器用だ。考えてみれば彼らの編成はドラム、ベース、ギター、といった基本楽器のほかに2人のキーボード、ヴァイオリン、サックス(管楽器全般)、女性ヴォーカル、とプログレッシヴ・ロック・バンドとしては理想的な編成である。 すかさずAndyが解説を入れる。 AN:「これがさっき言ってた新曲だよ。組曲形式で約20分ある。よりメタル風味を増した事でロック・ファンにも受け入れ易いし、エスニック・テイストはインドネシア人にも極自然に受け入れられる、というわけさ。」ブレークの後、曲はますますエスニックな様相を顕にし、やがてケチャ風のコーラス。ドラマーの鋭い掛け声と共に曲は再びヘヴィーなリフの連続へ。 ベースを欠いているのと、取り敢えず曲の全体構造の確認のためか、ド迫力の演奏とはいかないが、なかなか聴き応えがある。アンサンブルを固め、フルパワーで演奏すればDeus Ex Macchinaにも匹敵するかもしれない。 丁度1曲目が終わったころ、Kikiがひいひい言いながらやってきた。かなり疲れている様子。Kikiが"Stingray5"を取り出すと今度は1stの曲、「Fantasia Gemelantronique」だ。冒頭の「Lamentation」のパートは除かれている。何度聴いても良い曲である。こちらも知っている曲なのでつい乗ってしまう。Kikiはやはり疲れているのだろう、器用に指は動くものの眉をしかめながらの演奏である。
練習はまだまだ続くが、残念ながらこちらも明日の仕事を控えた身である。「Fantasia・・」が終わった所で失礼することにした。Iwanを始め、メンバー全員に礼を言い、Rockind氏と私はAndyに見送られIwanの家を後にする。帰り際もRockind氏とAndyはいろいろと親しげに話している。Rockind氏はM97FMに何度かゲスト出演しており、Andyとはかなり近い仲だ。・・・ちょっと羨ましかった。
さて、Discusはその後"Progdays"出演を含むアメリカツアーへと旅だったが、ProgDaysでの反応は上々だった様だ。会場で販売されたCDはソールドアウトだったらしい。2ndアルバムや今後の活躍に期待したい。 また今回このような貴重な機会を提供してくださったRockind氏には改めて感謝の意を表したい。 尚、冒頭で述べた様に本稿はRockind氏のWEB、"インドネシア・ロック・マニア”における「Andy Juliasとの夕べ」の続編となっているので是非そちらも御覧頂きたい。 インドネシア ロック マニア またDiscusについては彼らのオフィシャル・サイトがあるのでこちらも参照していただきたい。 Virtual Discus また今回またまたRockind氏からレア物の音源を頂いたがこの紹介に関しては機会を改めて(また宿題が出来てしまった)。 |
