
...tot licht!
インドネシアのプログレッシヴ・ロック事情−5
Out of Liner Notes - DISCUS 2nd とその周辺 -
2001年末にデモCD-Rを持ち帰って約1年半。DISCUS
の2ndアルバムが漸くリリースとなった。しかも日本で。
持ち帰った当初は正直、どこへ持ち込むべきか考えあぐねていたのだが、GOHAN RECORDS
の久野さんに
興味を持って頂けたのは本当に幸運だった。それどころか結局ライナーノーツまで担当することになろうとは。
何はともあれグループ及び私自身にこうした機会を下さった久野さん、武田さんには
改めて感謝の意を申し上げたい。
さて、彼らのサウンドに触れていただくにはCDを聞いてもらうのが一番であり、またアルバムの内容も
(甚だ拙い)ライナーという形でCDに添付されているので、詳細についてはこちらでは割愛させていただく。
ここではライナーに書ききれなかった彼らのプロフィール、そしてライナーそのものの補足を加えさせて
いただきます。
またメンバーの他のお仕事やIPS関連動向なども少し。

| 1.Discus 2nd "...tot Licht!" |
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デモ音源を聞いたときは結構ドライな印象だったのだが、やっぱりデモはデモ。渡された当初は
ほぼマスターに近いと言われており、確かに冒頭の"System Manipulation"なんかは結構
いい感じではあった。とは言うものの、数曲かなりラフなものもありアルバムの完成度からすると
正直若干の不安もよぎらないでもなかった。当のSystem Manipulationですら、Iwanのへなへな
ヴォーカルだったし・・・。 そんなことで、まさかここまでに仕上がってくるとは思いもよらなかった。 その仕上がりはと言えば、いやもう圧巻と言うか、イケイケというか、Deus並みの筋力というか、 作りこみ激しいと言うか。 アルバムは6曲で構成されており、そのどれもが非常に高いレベルで仕上げられている。1stにおいては 音楽性、楽曲の完成度、エンジニアリングのバラつき等が著しく、極めて不統一な感を受けざるを 得なかったが、今作ではそうした問題は一切無し。ドラマチックなシンフォ路線("ANNE")は以前の 練習見学などで十分予想できたのだが、Ethno、Metal、Prog、更にAvant/Jazzの要素をコレでもかと言わんばかりに 詰め込み、その多岐に渡る要素・嗜好を目まぐるしい展開の中で絶妙に統合させている。 作曲に関しても、以前はIwan HasanとFadhil Indraの二人で行っていたが、今回はKiki Caloh(Bass)、 Anto Praboe(winds)、Eko Partitur(violin)らも積極的に関わっており、「民主的バンド」という彼らの主張どおり、 IwanとFadhilだけのバンドでないことをより明白に示している。 前作のEthno・Jazz・Rock〜Jazzy・Pops路線から、メタル色を強め、よりモダン且つ「プログレ然」とした作風への変貌振りは 面食らう方も居るだろうが、この完成度では不満の出ようもなかろう(除く「好き嫌い」)。
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| 2.ライナーノーツ補足等 |
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初の国内発売であり、彼らのことを詳しくご存知の方もさして多くはなかろう、という観点から
極力基本情報を俯瞰できるように心がけた。従って敢えて省いた内容もある。
個人的に言いたかったこと、ライナーでは省いたが興味深いことなどを少しばかり。
・脚注;「地域の特殊性」
・Dixie Dregs
・"verso Kartini"
2.闇を超えて光へ 3.簡潔な矛盾 4.彼女はガムランの音がお嫌い 5.英知へ向う民族 "カルティニ"に関するの情報はWeb上でそれなりに得られる。 検索エンジンで「カルティニ」「R.A.カルティニ」「R.A. Kartini」 とやれば結構ヒットします。 日本語だったらコチラ↓↓が非常にまとまっていてよろしいかと。 「インドネシア専科」(URL: http://www.jttk.zaq.ne.jp/bachw308/)のC-7人物列伝 342 「ジャワの才女カルティニ」。
・Rara Ragadi |


| 4. I.P.S. Indonesian Progressive Society (2003年上半期時点) | ||||||
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資金難でWeb Siteの維持すらままならないIPSだが、Discusのインドネシア国内発売決定に続き、IPSそのものが大手レコード会社との契約に成功するなど、ゆっくりとではあるが着実な進歩を遂げているようだ。現在予定されているのは幾分かポップよりになりそうだが、IPSの元締めAndy Julias率いる新生MAKARA、更にディスクスのメンバーを含むIPS有志で組んだIPSバンドなど。Pendulumは既にChico & Ira Productionからメジャーデヴューを果たしているが、こちらは残念ながら余り良いクオリティ-でないらしい。 またラヂオ番組はM97FMにおける放送中止後なんやかんやで復活、現在はAndy Juliasを中心としたハチャメチャ・トークが楽しい”Sangkaka La”(Radio68H)を始め複数の番組がインドネシア各地のマイナーFM局でしぶとく放送されている。 またProg Festは既に2回を開催し、第3回の開催に向けて地道な努力を続けている。特に今度こそは海外からの招聘を実現しようと、既にイタリアの超大物や日本の某レディース・バンドにコンタクトを試みたようだが、スケジュールの都合などでこれはうまくいっていないようだ。少なくとも将来はBAJA PROGぐらいの規模になれるよう、なんとか頑張って欲しいものである。 以下、IPS関連最新+漏れ音源。
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