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Cell_雀 不定期コラム 第九弾! |
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「じゃあオマエはどうなんだヨ!?」というツッコミを必ずいただくと思いますんで、先に書いときます。 「全然…もといイマイチ楽しくないですね(爆)」 正直、家で趣味のプログラム作ってるほうが百倍楽しいです。 製造メーカーの社内SEからソフトハウスに転職したときは、 「やったー! これで大好きな開発を死ぬほどやれるぞ!!」 と大喜びしたのですが、本当に死ぬかと思うほどやらされてしまって(笑) 「今度はタクシーの運ちゃんなんかイイなあ…」 と、早くも次の就職先を深夜の客先のサーバールームで缶コーヒーをすすりながらしみじみ思い巡らしていたもんです。 この仕事(開発SE)を始めて初めて知ったんですが、職業SEの多くは家でパソコンさわんないんですね。さわらないどころか持ってすらいない! という人がいるのには本当にぶったまげました。 もともとPC大好き人間だった私は、パソコンさえイジってればゴキゲンだったのでPCの無い生活というものが想像できないんですが、彼らに言わせると、 「さんざん仕事でPCイジらされて、なして家に帰ってまでカタカタやらなイカンのだ!」 というのが本音のようです。(でもメールもネットも無しか…困らないのかな?) 逆に作者はというと…、PCレスではもはや生活が成り立たない! というところにまできております(笑)。 まず新聞とってないからニュースが見れない。 CDもゲームもみーんなPCの中だから音楽聴けないし遊べない。 TVをリアルで視ることは基本的になくて全てPC録画して視るから、それができない。 さらに録画した番組は家庭内LANでどこからでも視れるようにしてあるから、もちろんそれもできなくなってカミさんが怒り狂う。(子供たちからもブーイング) 普通のカメラは持ってないんで写真を撮っても保存できない。 もちろんDVカメラもダメ。 DVDは…車のナビで視ればイイか…。 オンライントレーディングもできなくなるし、ネットから銀行振り込みも残高照会もできない! 年賀状すら出せないじゃんかー!! 多分まだまだありますが気分が滅入ってくるのでこの辺で…、PC無いと困ることだらけジャン! 「仕事でさんざんさわっているから」 という理由だけで、これらの利便性を放棄してしまうのは正直理解しがたいものがあります。 (そんなん興味ないからやらないモン! とかレガシーな手法を使うからイイモン! と言われてしまえばそれまでなんですが…) 実際自分は一日何時間PCの前に座っているのでしょう? 計算してみてビックリです! ラクに十五〜六時間は座ってるじゃないですか! 一日の三分の二はモニターを見てすごしているのか…オオ。 この数字が多いか少ないかは別にして、家でPCやってるというだけでSE仲間に奇異の目で見られてしまうのに、ましてや趣味でプログラム作ってるなんて言おうものなら… 「へえええーそおなんだあーーふううーん」 と、まるで他所の惑星からやってきた珍獣でも見るような目つきで見られてしまうのが現実です(笑)。 でも本当に開発が大好きなSEだっているんですよ。開発秘話コラムに登場する伝説のSE前澤さんなんかは、血管の代わりにシリアルケーブルが通ってるんじゃないか? と思うほど開発&機械大好き人間です。 会社の慰安旅行でよくご一緒していただくのですが、旅先で何か奇妙なデバイスを見つけると、 「これの動作アルゴリズムってどうなってんのかな?」とか、 「制御チップ何使ってんだろーなー?」とか二人してワイワイやってます。(おバカですね 笑) さすがに機械の詳しい部分にまではついていけませんが、「開発」に関してはお互いに並々ならぬプライドと情熱を持っているのでは? と勝手に自負しております(笑)。 開発者なのに開発が嫌い。じゃあこの人は何でSEをやってるんだろう? と思うことが時々あります。 きっと会社の「オトナの都合」で願わずともやらされてしまっている…、もしくは最初は好きだったけど嫌いになった? というのが実際のところなんでしょう。 PC&開発大好き人間の私も、お仕事の開発はツライし、客先からの 「そこまでさせるか普通!?」 的な要望にゲンナリすることもよくあります。でもナンだカンだいいながらやっていけるのは、基本的に「好きなコト」だからだと思っています。 今現在、「嫌いなコト」がお仕事になってしまっている人は、「好きな」お仕事を見つけるか、一生懸命今のお仕事を「好きに」なるしかないのでしょーか? それとも「コレは仕事だ!」と割り切ってガンバってしまうか…。非常にムズカシイ問題ですね。 この国で人並みの生活を送ろうと思ったら、こんなにも努力してこんなにもガンバらなきゃいけないのか…と自分の周りを見てよく思います。 「せめて人間らしい生活が送れればそれで十分」 私を含めた多くのサラリーマンが思っているのは、本当に「ささやかな」願いなのに…。 |
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