GEN MUTO'S HOMEPAGE > Cell_雀公式サイト > 不定期コラム

Cell_雀 不定期コラム 第十九弾!
 
 
管理者泣かせのエクセル麻雀?
 
  
 
 企業のPC導入率がほぼ100%近くになって、オフィスにPCのある風景が当たり前になってきました。
 


ドキドキCクラブ © GEN MUTO

 
 今でもよく憶えてますが、オフコンしかなかった職場にカラーのケバケバしいWindows3.1が入ってきたとき、
 「なんだコレ? ゲームでもして遊べってか?」
 みんなそう思ったみたいです(笑)。
 
 当時のSE達は、
 「カラーの画面は業務システムには不向きだ、ナンたって目が疲れる」
 よく、そんなことを言ってました。
 
 今にして思えば、白黒二色表示しかできないオフコンの画面は、お世辞にも見やすいとは言えず。
 強調表示をしたい時などは、白黒反転したり網をかけたりと涙ぐましい努力をしていたものです。
 
 オフコンとPCの開発で決定的な差になって現れるのが「グラフ」や「帳票」です。特にグラフなど図形を扱う場合、プログラム中にドット単位で座標指定して図形描画させるしか方法がありませんでした。
 
 以前、先輩のSEに
 「VBからExcelコールして、グラフ描画させることってできるのかな?」
 と聞かれ、
 「たぶん簡単にできると思いますよ」
 と、小一時間ほどでサンプルプログラムを作成し見せたところ、
 「ハア…昔は一週間くらいかかって必死らこいて作ったグラフがあっという間にできちゃうのね…」
 と、嬉しいのか残念なのか良く分からない反応をしておりました(笑)。
 
 帳票にいたっては比較にもなりません。
 一桁ずつカラム指定で作成していたオフコンの時代、一つ項目を変更するだけで桁数がオーバーフローしたり、罫線らしいものを引くためにプラスとマイナスの記号を組み合わせたりと、帳票それ自体が職人ワザに近いシロモノでした。
 
 …話がエライそれちゃいましたが、コレってほんと十年程前にはフツーの光景でしたので、随分時代が変わったものだなア…と感じます。
 WinPCが当たり前にオフィスに鎮座するこの時代、電算室では今までにない種類の管理上の苦労を強いられるようになってきたみたいです。
 
 曰く、
 「勝手にフリーソフトをインストールするな!」
 とか、
 「自宅のノートを会社に持ってきてLANにつなぐな!」
 とか、
 「勤務時間中にエロサイト見るな!」
 とか…。(クスッと笑ったあなた、そうアナタのことですよ 笑)
 
 多くは、ウィルス感染を心配したりPC環境が変更されることを嫌ったりしてのものです。
 キチンと管理されている企業の場合、
 電算室以外のPCは全てユーザー権限で、システムに変更は加えられない。
 外から入ってくるパケットはフィルタリングしてるからお仕事に関係のないサイト見てサボれない。
 電算室でログを取ってるから誰がどのPCで、なんのソフトをどれだけ使用していたか全部分かっちゃう。
 と、がんじがらめの状態です。
 
 そんなシステム管理者のとある方が以前、私にしみじみとこう話してくれました。
 「エクセル麻雀とは…エライもん作ってくれたなあ…。これだとインストールの必要ないし。どれだけ遊んでてもログではずっとエクセルやってたことになってるから、仕事してたのかサボってたのか区別できないし…、いやー管理者泣かせのソフトだわ…」
 
 これは、私にしてみれば「してやったり」です♪
 エクセルで開発した意義が、これほど如実に現れることはそうそうありません。
 つまり、他の開発言語使ってエクセルそっくりの画面にして「お仕事モード」作ったってログ見りゃバレちゃうし、いくらエクセルで開発したって画面が「もろ、ゲーム!」なら、見れば普通にバレちゃいます。
 エクセル使ってお仕事に見えない麻雀ゲーム…。作者の想定外のところでもその効果を発揮していたみたいです(笑)。
 
 ちなみにログにエクセルのブック名まで残っちゃうとか、最近使用したファイルにCell_雀が出ちゃうという人はブック名、好きなように変更しちゃってかまいません。
 「生産管理システム.xls」だろうが「月次売上予定表.xls」だろうがCell_雀、問題なく動きます。
 
 ただし変な名前つけてプレゼンの最中に
 「次はこちらの資料をご覧下さい」
 と、セル雀まちがえて開いちゃっても当方では責任を負いかねますが…(笑)。
 
 
 

>> 次の話にすすむ