フリーソフトってなんでしょう?
このサイトをご覧になっている方で、フリーソフトについて全く知識がないという方はいらっしゃらないと思いますが、一応簡単な説明です。
フリーソフト、フリーウェアとは、ソフトに対するお金(対価)がフリー(無料)なソフトウェアという意味で一般的に使われています。海外ではフリーウェアという呼び名のほうがポピュラーで、フリーソフトというのは主に日本に限定された呼び方です。
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よく勘違いされるのですが、フリーだからといってなにもかもがフリーだという意味ではありません。
フリーソフトにも、もちろん著作権がありますし(ほとんどのフリーソフトは著作権を放棄していない)、自由に転載や改編してもよいという意味ではありません(転載や改編については作者によって何らかの制限をしている場合が多い、特に商用利用に関しては有償となるフリーソフトがあるので注意)。
この部分を勘違いすると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうので注意が必要です。(雑誌掲載に関しても、勝手に掲載されているケースがよくありますが、やはり雑誌社は作者に了解を得てから掲載するのが筋というものでしょう)
フリーソフトの台頭は90年代の初期、パソコン通信の時代からすでにありました。当時は、限られたネットワークやCD-ROMのオマケとして配布されるケースが多かったのですが、インターネットの登場により、フリーソフトは急速にその認知度とシェアを高めてきました。
特に"Vector"や"窓の杜"といった、大手のソフトウェア紹介サイトの登場が、フリーソフトの認知度向上に大きく一役買っています。インターネットのおかげで、今ではだれしもが、簡単にフリーソフト、フリーウェアをダウンロード、利用することが可能になったのです。
フリーソフトは、フリーだからといって、必ずしも有償のソフトウェア(パッケージソフト・シェアウェア)に機能的に劣るというわけではありません。
中には、「なぜにこれがフリーソフト!?」と目を疑うような高品質なソフトウェアがフリーソフトで提供されているケースもあります。ま、その分、「フリーだからこんなものか…」というソフトウェアも、いっぱいあるのですが…。
フリーソフトは、フリーゆえにメンテナンス、バグフィックス、サポートに関して免責事項を設けているケースがほとんどです。「このソフトウェアの使用に関するいかなるトラブルも、作者は責任を負いかねます…」うんぬん、かんぬん。
まあ、有償のパッケージソフトでもこの手の免責は必ずありますので、別にフリーソフトの「専売特許」というわけではないのですが…。ただ、フリーソフトゆえにバグフィックスの甘さ、UIの使いにくさや分かりにくさ、お気軽な配布による不具合の多さ…、というものが少し多い気がします。
「フリーで配布するのだから、このくらいいいだろう…」というのは、ちょっと考え方として間違っている気がします。例えフリーソフトであっても、やらなければならない最低限のバグフィックスやユーザビリティ、サポートというものがあってもよい気がします。
それは、すでに「ゴマン」とある、フリーソフトの中で、あなたの作ったフリーソフト、フリーウェアがひときわ輝きを放ち、ユーザーの皆さんから、「これはすばらしい」「このソフトのおかげで本当に楽になった」といった称賛を勝ち取るためには、考えなければならない部分であると思います。
そして、「本当にフリーソフトはフリー(お金にならない)」なのか、フリーソフトから対価を得る方法は、本当にないのか? といった部分にまで、このサイトでは、突っ込んで考えていきたいと思います。
インターネットの登場で、ニュース、情報、エンターテインメントが無料化していく中、ソフトウェアの無料化も避けて通れない流れの一つでしょう。
なら、その時代の流れに逆らうのではなく、無料のソフトウェアでどうやって収益を得るか、なんらかの対価を得るかを、真剣かつ前向きに考えていった方が、ポジティブです。そのためにも、フリーソフトの完成度の高さ、有用性は非常に大きなウェイトを占めてきます。
このサイトでは、これからフリーソフトを作ってみたいと思っている方に、テクニカルな面ではなく、考え方の面として、「ソフトウェアとはこういうもの」「こんなソフトは作っちゃだめよ」といった情報を提供していきます。もちろん、必要な部分ではテクニカルな面に関しても触れますので、ご安心ください。
あなたの、すばらしい「フリーソフト・フリーゲーム」完成の一助として、このサイトが役に立てば、これに勝る喜びはありません。
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