フリーソフトはなんといってもタダ(無料)なのだから、そこから収益を上げることはできない。あなたはそう思っていませんか?
ソフトウェアの販売から収益を上げなくても、他の方法で収益を上げることは、いろいろとできる(ようになった)のが、今のインターネットの時代です。
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例えば、一番お手軽な方法として、ソフトウェア自体は無料で配布して、その配布サイトから広告収入を得るという考え方もあります。広告収入と言えば、その代表格がアフィリエイトですが、配布サイト自体のアクセス数が膨大なら、自然と関連広告のオファーが入ってきます。
例えば、あなたが英単語をゲーム形式で簡単に学べるフリーソフトを開発したとします。このフリーソフト、人気を博し、日に1〜2万のアクセスが配布サイトにあるとしましょう。
このくらいのアクセス数なら、目立つところに広告を掲載すれば、月に数千円の掲載料をスポンサーからもらうことも可能です。もちろん、その他に関連アフィリエイト広告を掲載し、月の広告収入で総額5〜10万円ほどを稼ぎ出すことも夢ではありません。
仮に、このソフトをシェアウェアとして販売したとしましょう。1本当たり500円の利益があるとします。年間600本売れたとして、総利益は30万円です。先ほどの広告収入なら、年間60〜120万円の利益が見込めます。どちらが得でしょう?
シェアソフトの年間600本販売は、けっこうな数字です。月に50本ほど販売しないといけないのですから。それに、シェアウェアで販売する以上、バグフィックスやサポートは必須です。ユーザーのバージョンアップ要望や機能改善要望にも取り組んでいかなければいけないでしょう。
それに比べて、フリーソフトでの配布はけっこう楽ちんです。もちろん人気を維持するためには、こまめなバージョンアップや、追加機能の実装なども考慮しなくてはならないのですが、それとて義務ではありません。いったん、配布サイトを作ったら、基本的にほったらかしでも広告収入が月々入ってくるわけです。
こうなってくると、シェアウェア化したためにかえって収益を減らしてしまった。というケースが、多々あるような気がしてきます。
この他にも、フリーソフトから収益を上げる方法はいろいろと考えられます。よくあるパターンが、ここまでの機能はフリーで、こっからの機能はシェア(お金を払ってね)というパターンですが、これは厳密に言うとフリーソフトとはいえないのかもしれません。
他にも…
・オプトメディアと契約し、ソフトウェアに機能を組み込み収益を上げる。 |
・ソフトウェアの機能をより一層高める、カスタマイズデータ(アドイン)などを有料で販売する。 |
・ソフトウェアで使用している音楽や、グラフィックを単体で販売、
またはキャラクターグッズ化して収益を上げる。 |
・大手企業にスポンサーについてもらう。 |
・ソフトウェアの技術解説書、マニュアル、攻略本などを執筆、書籍化して収益を得る。 |
・ソフトウェアそのものの、映画化、アニメ化、ドラマ化、書籍化など、著作権の使用料で収益を得る。 |
・カンパウェアとしてカンパを募る。 |
書きだすときりがないくらい、いろいろな方法が考えられます。しかし、これらの手法が通用するためには、そのソフトウェアが絶大な人気を誇り、膨大な数のダウンロード数があり、広く一般に浸透している必要があるでしょう。
ということは、やはりフリーソフトとして配布するソフトウェア自体の完成度が高く、今までにない新しいアイデアや技術を用い、ユーザビリティが高く様々な層の方々に使用してもらえる、といった厳しいハードルをクリアしている必要があるということです。
しかし、フリーソフトにはパッケージソフト、シェアウェアにない、すばらしい長所があります。
つまり、フリー(無料)だから、"使ってもらう"という第一ハードルが、圧倒的に低い、という部分です。さらに、面白ければ、様々なニュースサイトで紹介されたり、口コミなどによる宣伝効果も期待できます。(有料のパッケージソフトやシェアウェアでは"宣伝"になってしまうのに対し、フリーソフトなら"紹介"という形で掲載してもらえます)
あとは、あなたの作るソフトウェアそのものに、話題性があればいいのです。どんなソフトウェアが話題になるのか、みんなが面白がって紹介してくれるのかについても、このサイトでは扱っていきますのでご安心を。
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