● ボーナンザシリーズ ●

 「ボーナンザ」にはエキスパンションがいくつか発売されております。また、エキスパンションではないのですが、「マメ」をテーマにした作品も発売されています。ここでは、関連のゲームについてをまとめて紹介したいと思います。

- ボーナンザシリーズの紹介 -

● 基本セット [Bohnanza]

3〜5人でプレイ可能
登場するマメ: 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20
 これがなくては始まらない基本セットです。3〜5人でプレイすることができます。後ほど紹介するほとんどのエキスパンションには、この基本セットが必要になります。
 マメの種類が8種類と少ないので、5人プレイ時にはかなりのスピードでゲームが進んでしまいます。基本セットのみでプレイする場合は、4人くらいがちょうどいいのではないのでしょうか。

● 拡張セット(旧版) [Bohnanza Erweiterungs-Set]

基本セットが必要
3〜7人でプレイ可能
登場するマメ: 4, 22(Weinbrand), 24
 5人以上でプレイする場合は、拡張セットを入れるといいと思います。多人数でプレイする機会が多い場合はお勧めしたい一品です。7人だとちょっと人数が多いような気もしますが、6人なら問題なくプレイできます。現在は新しい拡張セットが登場したため、入手が困難になると思います。

● 拡張セット(新版) [Bohnanza Erweiterungs-Set]

基本セットが必要
3〜7人でプレイ可能
登場するマメ: 3, 4, 22(Weinbrand), 24
追加された要素: 指示カード
 拡張セットの改訂版です。古い拡張セットに加えて、3のマメと指示カードが追加されています。もちろん指示カードなしでもプレイすることができます。

● ラ・イスラ・ボニータ [La Isla Bohnita]

基本セットが必要、拡張セットも追加可能
2〜5(7)でプレイ可能
登場するマメ: 26, 28
追加された要素: 船, 海賊船
 交渉でマメの入手するのに加えて、船を使って島からマメを持ってくるという要素が加わります。ゲームの難易度が上がり、プレイ時間がちょっと長くなります。基本セットに組み合わせてプレイするのですが、どうせなら拡張セットも合わせてプレイしたいところです。
 要素が増えるので敬遠する方も多いのですが、3つ目の畑や船などを使うことで面白いほどマメを操ることができるので、これはこれで面白いと思います。ただ、交渉の要素が若干薄くなっています。
 また、このエキスパンションでは2人用ルールというものがあります。これも、なかなか派手な展開になります。

● アル・カボネ [Al Cabohne]

1〜2人でプレイ可能
登場するマメ: 13, 14, 16(Sau), 16(Puff), 18, 19, 20
 これは、「アル・カボネ」単体でプレイできます。ルールを読むと分かるように「ボーナンザ」をソロプレイや2人プレイに特化したような感じになっています。
 プレイヤーの他に豆マフィアという仮想の対戦相手がおり、プレイヤーと豆マフィアの両方に勝つのが目的になります。「ラ・イスラ・ボニータ」の2人用ルールより派手な展開にはなりません。

● ハイボーン [High Bohn]

基本セットまたはアル・カボネが必要
2〜5人でプレイ可能
登場するマメ: 22(Kognak)
追加された要素: 建物カード
 もとは、Lookout Games から発売された数量限定版のエキスパンションでしたが、Amigo から通常版が発売されました。基本セットまたは、アル・カボネに追加するセットで西部の都市を舞台に、豆から得た収入をもとにして建物を建設していきます。建物を建設するとゲームを進める上で有利なことがいろいろと起こります。
 建物の効果は、ボーナンザの制限を変えるものなどもありゲーム的になかなか面白いです。要素が増えたのと、建物を買うときにカードが捨て札に行くので、プレイ時間が若干長くなります。中級者以上に向けたエキスパンションだと思いますが、もとの雰囲気を損ねずに要素が追加されているのでなかなか面白いです。

● ムタボーン [Mutabohn]

基本セットが必要、拡張セット、ラ・イスラ・ボニータ、ハイボーンも使用可能
2〜7人でプレイ可能
追加された要素: マメの変化、ボーナスカード
 「ハイボーン」の限定版を出した Lookout Games から、2500 セット限定の新たなエキスパンションが発表されました。基本セットが必要で、人数に応じて各エキスパンションからマメを追加する形になります。
 今度は、畑に植えた豆が 1段階枚数の多いマメに変化することができます。ボーナスカードに書かれた変化をすることで、いくらかのマメペニー(100ペニー集めるとお金 1枚になる)を得ることができます。この要素によって、より交渉が複雑になるものと思われます。

● ボーナンザ英語版

2〜7人でプレイ可能
登場するマメ: 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22(Wax), 24
 ボーナンザの英語版で Rio Grande Games から発売されています。内容としては、基本セットと旧版の拡張セットになっています。箱が大きいのと、豆の名前が英語で書かれていること以外は、もとのセットと変わりません。
 特筆すべきことは、2人用ルールがついていることです。これは「アル・カボネ」よりも「ラ・イスラ・ボニータ」に近いルールになっています。

- 関連する作品の紹介 -

● スペースビーンズ [Space Beans]

2〜6人でプレイ可能
 「ボーナンザ」の作者 Uwe Rosenberg が作った別のゲームです。イラストレータも同じなので雰囲気としてはどことなく似ているかもしれません。
 同じ種類のマメを集めることは「ボーナンザ」と一緒なのですが、それ以外は全く違っています。最初に、親の人以外にカードを配り、マメをまいたら、手札を持っていないプレイヤーに残ったカードをすべて渡すのです。これによって、自分の集めているマメをまくか、次のプレイヤーの邪魔をするかといった駆け引きが生まれるわけです。
 このシステムから、3〜4人くらいでプレイするとどのカードが回っているかをある程度把握できて面白いと思います。私のまわりでは 3人で遊べる数少ないゲームという認識があります。

● マメじゃないよ [Nicht die Bohne]

3〜6人でプレイ可能
 タイトルには「マメ」という単語が出てきますが、別の作者が作った別のゲームです。ただ、発売元は「ボーナンザ」と同じく Amigo です。
 カードは4色に分かれており、色ごとに得点カードや得点が2倍になったり、マイナスになったり、0点になったりするカードがあります。
 親がカードを1枚出し、残りのプレイヤーはそれを見て、カードを1枚選び一斉に公開します。親が自分以外のカードの中から欲しいカードを取っていきます。カードを取られたプレイヤーは、親と自分以外のカードを選んでとっていきます。これを繰り返して、最後のプレイヤーが親のカードを取って次の親になります。
 これをカードがなくなるまで繰り返して、取ったカードの得点が最も多いプレイヤーの勝ちというゲームです。「ボーナンザ」とは全く違うゲームなのですが、駆け引きとしては「6ニムト!」とかに近いかもしれません。


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