● フィレンツェの匠 - 建築家なしの建設 ●

 このゲームのおもしろさとして、7×7のマス目に建物や景観をおいていくというパズル的な要素があります。 ここでは、建築家が1人以下の時(建物どうしを隣接して建設できない)を前提に、 できるだけ効率よく建物や景観を配置する方法を書きます。

 パズルの1つの答えを書くようなものなので、「建設の方法くらい自分で考えたい」とか、 「答えは見たくない」という方は、前のページにお戻りください。


1. 部品の説明

 まず、7×7のマスにどのようなものを作るのかを簡単に説明します。 ホードやタイルを見ればわかることなのですが、これからの説明をわかりやすくするためにあえて載せます。 まず最初は、自分の領地です。

領地

 領地の左下には屋敷があります。屋敷はルール上建物の数には入りませんが、 屋敷にも隣接できないので注意してください。

 次に、配置する建物と景観を紹介します。建物にはサイズが7マスの大きな建物、5マスの中間の建物、 3マスの小さな建物があります。また、景観は森(5マス)と湖(4マス)、公園(3マス)の3種類あります。 それぞれの形は以下の通りです。

建物と景観

 建物はどれもクセのある形ですが、特に中間の建物、その中でも図書館、劇場あたりが使いにくそうです。 大きな建物の製作所は、かなりきれいな形になっています。また、景観は隙間に入れやすい形になっています。 景観は隣接してもかまわないので、実際に隙間に入れるようになるのでしょう。


2. 建物の置き換え

 建物にはさまざまな形がありますが、考えやすいように1つの形に置き換えていきます。 まず最初は大きな建物です。

置き換え規則1

 大きな建物はうまく回転させると、3×3の正方形から角の1マスを取った形の中に納めることができます。 これを領地の隅の方に置くことで、領地を広く使っていきます。

 次は中間の建物です。

置き換え規則2

 劇場以外の中間の建物は製作所の形の中に納めることができます。劇場だけは細長い建物なので、 うまく納められません。このため、劇場を建てる場合は別の建て方を考える必要があります。

 中間の建物(劇場以外)は製作所の形の中に納めることができるので、次の置き換え規則も成立します。

置き換え規則3

 これらから、劇場以外のすべての建物は3×3の正方形から角の1マスを取った形の中に納めることができることがいえます。


3. 建設方法

 ここまでのことをふまえて、 本題である隣接建設が不可能なときに、小さな建物1つを含む建物4つと、 景観3種を配置する方法を紹介します。

 基本的に、大きな建物は隅に置いて中央のマスをあけるように配置します。 大きな建物が3種の時でも、それ以外の時でも必ず製作所サイズの建物が1つ建てられるので、 中央にもう1マス余裕ができます。このことから、劇場が入らない場合は次のような方法で建設します。

劇場がない場合

 また、劇場がある場合も劇場を隅に置くとうまく建てることができます。屋敷のおかげで1マス分広くなった、 左上に劇場を配置すると、このようになります。

劇場がある場合


 わかりやすさを優先で作ったので無駄があるかもしれませんが、一応こんな感じになります。 参考になっていただければと思います。 大きな建物2つと中間の建物2つのようなアクロバティックな建て方も種類によってはできますが、 実用的かどうかは怪しいので、またの機会にします。


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