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今回は、2003年12月14日におこなわれた「アナログゲームコンベンション2」の様子をレポートします。今年で 2年目のアナログゲームの祭典で、全国各地でおこなわれています。
出発までの様子ですが、今回は実はねーぽんさんからのお誘いで参加が決まりました。もとは「桃太郎電鉄 12」をまったりとプレイするのに当てようかと思っていたのですが、うちで PS 2 はいつでもできるけど、アナログゲームはいつでもというわけにはいかないというわけで、喜んで参加となりました。
当日は、ねーぽんさんと、エルミートさんと合流して、一緒に行くことになりました。前日はメビウスで買い物をしてきたとのことで、アナログゲームもじょじょに広まりつつあります。
会場に到着したものの、裏からは入れずに惨敗したりしましたが、とりあえず世紀の入り口に到着。一通り見て回りましたが、いちばん場所を取っていたのが「ガンダムウォー」の大会でしたね。アナログゲームということで今回は TRPG, TCG, ボードゲームが混在なのです。
会場面積からの勢力比は TCG 60%、ボードゲーム 15%、TRPG 15%、その他 10% でした。「メイジナイト」も見かけましたね。昔は、TRPG, TCG もやっていたのですが、今では活動休止中ですね。土曜に GURPS をやっていた時代が懐かしいと思ったり。
会場を一回りして、遊宝洞の中村さんにお会いしたりしました。あとで、ねーぽんさんとエルミートさんに、この方が「伝説のかけら」の作者だと紹介したら、とてもびっくりされていました。
そんなわけで、ここからはゲームごとのレポートを。
最初は、ねーぽんさんの当初の目的であった、ポップンカードゲームの体験会に参加しました。体験会ということでルールは知らないフリをしながらという非常に心苦しいロールプレイですね。
ルール説明も「体験版」というアプローチで、とりあえずプレイして細かいルールはあとからという感じでした。体験会という形式なら、ありかと思いますね。ルール説明はとても分かりやすかったですし、最終的な網羅度もなかなか高かったと思います。
「2」のカードは、ラウンドの一番最後のプレイヤーが使ったときには「立ち消え」するそうです。これは、説明書に明記されていなかった(と思う)ので、公式見解が得られたのは収穫になりました。
思いっきり経験者なのに、白々しいプレイですみませんでした。そして、終了時に 2枚目の「カードの強さがチェンジ」と高い数字のカードをちゃっかり持っていました。
アンケートの「ポップンの中で好きなキャラクターを 3人あげてください」には思わず納得してしまいました。これは、かなり趣味に走れるところなのですが、見事に方向性が三者三様でしたね。私はというと Jack, Kagetora, Dino と、少数派な方向性を見いだしているわけですが。
説明してくださった方がいうには、「UNOみたく、Draw 2 とか Draw 4 とかで一気に追いつめられることがないのがいいところです」とのことでした。そこまで戦略性の高いゲームではないのですが、軽く楽しむゲームから、一歩踏み込んだところまでいけると思います。ポップン好きのボードゲーマーにはいうまでもなくおすすめです。
今回はアナログゲームコンベンションということで、富士見書房も出展していました。たまたま通りかかったら「キングスブラッド」の特典としてイラストレーターのサイン入りカードが配布されるというのに目がとまりました。
思わずこれはと思い、ねーぽんさんとともに 2セット目を購入しました。私がネタで購入するのはかなりレアなケースだと思います。いたストオフでは、何かと御利益がありそうなサイン入りカードですね。
お次は、アナログゲームブースに行ってきました。オフィス新大陸の坂本さんにルールを説明していただいて「ワイルドサイド」をプレイしました。イエローサブマリンで何度か見かけたのですが、ノーヒントで買うのはちょっと怖いと思っていたのです。
簡単に言えば、アクションダイスゲームです。全員で一斉にサイコロを振って、同じ目の組み合わせを見つけたらパッドを叩くというものです。能力系のげーむになりますね。
3人とも「ウノー」プレイヤーということもあって、かなり白熱した試合になりました。長期化しやすいのですが、ダイスが増えるとちゃんと不利になるあたりがよくできています。最終的に、私が残りひとつからワイルドマッチで取られて完全敗北でした。
上級者がそろうとなかなか終わらないということはありますが、それだけ熱いゲームだと思いました。購入できたら手を出したかったのですが、残念ながら今回はないということでした。
前々からかなり気になっていた、グラパックジャパンのスポーツシリーズです。対戦型の野球ゲームということで、私はルールを見ながら見学でした。
投球術とバッティングの読みあいをテーマにした野球ゲームです。ピッチャーの球速と投げ込まれるコースから、バットを振る位置を決めるという感じになります。実際にどこにボールが飛ぶかは、カードとサイコロで決まります。この会社のゲームらしい、硬派な作りですね。
読みを当てられて 0-9 というワンサイドゲームで、1イニングで終了したのですが、なかなか面白い仕上がりになっていると思います。長さ的には本当に 1〜2イニングくらいが面白いのかもしれません。というよりも、それ以上やると精神的な消耗が激しいですからね。
さて、ここからは思いっきりコアな話をしましょう。個人的に、野球シミュレーションといえば、仙台某所でやっていた「パワーベースボール」(PBB) を思い出すわけですが、そのあたりとの比較して考えてみましょう。
ゴウワンストライクは、ピッチングとバッティングというかなりミクロな視点で捉えているので、9イニングフルでやるのはかなり厳しいものがあります。PBB はというと、球種の読みはありますが、適度にダイスの判定が入るので、9イニングでも時間はかかりますが持ちますね。
下準備を含めた手軽さは、ゴウワンストライクが圧倒的に楽です。ルールの分量や参照する表の数は全然違います。その分、PBB はマクロな視点でいろいろと楽しめます。投手の継投とか、守備位置とか、盗塁とか、アクシデントとか、怪我とか、本当にあげてみるときりがないくらいです。
結局は、視点が違うということから比較するのは難しいと思いました。「ゴウワンストライク」は、かなりシンプルな野球風のゲームととらえた方がいいのかもしれません。バリアントをいろいろと考えやすいゲームではありますね。
昼食をはさんで、どこかで一度は体験したかった「仮面舞踏会」をプレイすることができました。11月に買ったのですが、ゲーム会がなくて全然できなかったのです。
説明書を読んでおおざっぱなルールは把握していたのですが、実際に説明を聞くとだいぶ理解できます。ステップを追っていくゲームなので、数ラウンドやれば慣れてくるという感じです。
説明書や外見を見た印象は、「操り人形」っぽいかと思ったのですが、やってみると「プエルトリコ」とかの系統に近いかもしれません。行動順を選ぶところから、考えどころ満載です。
イベントやスペルはけっこう効果が多彩なので、説明書裏のチャートはある程度目を通しておいた方がいいでしょう。手番も含めて、全員分のチャートがあると、プレイアビリティーが上がるかもしれません。
今回は、体験版で 1/2 の長さのプレイではありましたが、ポイントの稼ぎ方もいろいろとあるし、カードの使い方とかの駆け引きやコンボも楽しめるゲームです。「カードだけのゲームでここまでできるのか」と思えるくらい戦略性のあるゲームだと思いました。
これは、初心者向けではないと思いますが、いろいろと深く遊べるゲームなのではと思います。短期間にパワープレイせずに、じっくりと末永く遊びたいものです。
ちょうど、メンバーを募集していたので久しぶりにやりました。個人的には大好きなゲームで、もっともっと広めたいのですが、箱の大きさがネックになりどうしても持ち込みにくいのです。
相手の動きを完全に読むことができないということもあり、相変わらず胃の痛くなるゲームです。ただ、うまく隙間に入り込めたときの地味な爽快感もこのゲームならではだと思います。
ルールはとても簡単ですが、ある程度の定石みたいなのはあると思います。手軽で、理詰めになりすぎずに楽しめて、ギャラリー受けもいいというゲームですね。
アナログゲームコーナーもいっぱいになっていたのと、ねーぽんさんが購入されたゲームをやってみたいということで、フリースペースを使って「トランスアメリカ」をプレイしました。
5人でのプレイ実績はあるのですが、3人では初めてでした。ゲームの性質からいって 3人でも機能するだろうと思っていたのですが、予想通り 3人でも変わらずに楽しめました。
「線路を引くゲーム」の中でもかなり短時間で終了するゲームです。これもかなり軽いアブストラクトゲームでルールもとても簡単です。
「全員の目的地の組み合わせで勝負が決まる」という話もあるにはあるのですが、組み合わせの妙と他のプレイヤーの目的地が分からないので、駆け引きみたいなものが生まれてくるのではと思います。こちらも、手軽なアブストラクトというところでは、お気に入りの作品のひとつです。
残り時間もあまりなく、3人ということもあり軽いゲームと思ったのですが、今回は何も持ってこなかったのです。昔はダイスを持ち歩いていたのですが。
そんな中、TRPG の物販もあるのだからダイスも売っていたはずと思いだして、買い物に。6面体の「バレルダイス」というクリスタルのような形をしたダイスが売られていたので、ちゃんと色違いのを 1つ入れて 7個買いました。7個以上買うとケースが付いてくるという、好都合なおまけもありましたね。
席に戻って、即席で得点表を書いて準備完了。ふとしたきっかけでテストプレイになりました。ボーナスダイスが重視される展開になり、どんな役でもちゃんと夢を見られる作りです。テストプレイでも大丈夫そうな感じなので、正式にバージョンアップしようと思います。
これが、雑誌の記事だったら読者プレゼントになりそうだと思いながら、4セット目の「スリードリームズ」が意図せず完成したわけです。ちなみに「4 のクリスタル」とかというネタを混ぜたりしていました。
そんなこんなで時間になったので、終了となりました。ふとしたきっかけで参加したイベントですが、いろいろな方向でゲームが楽しめたので、こういうのもありかと思いましたね。企画してくださったねーぽんさんや、同行してくださったエルミートさんをはじめ、会場でお世話になったみなさまに感謝です。
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