トップ > アナログボードゲーム > 雑記
2011年11月13日、ゲームマーケット向けの作業が一段落したのと、ちょうどオファーがあったのでプレイしていなかった 1865をプレイすることになりました。場所は秋葉原ということでこの名前になっています。簡単にですがレポートをお送りしましょう。
18xxシリーズの新作です。共同購入にのった形で入手しました。プレイ自体は初めてですが、作業の時にルール説明と一通りのゲームをライブ配信で聞いていたりしていました。
18xxシリーズは鉄道会社を経営して株式を駆使しながらお金を稼ぐゲームです。今回はその中でもイタリアのサルディニアを舞台にした 1865サルディニアをプレイしています。
基本は 18xxシリーズなのですが、独自要素もかなりあります。一番大きな違いは収益の計算方法です。完成したルートを元に計算され、実際に列車を走らせるということはしません。ルートは都市間に駅マーカーを配置することで完成させることができますが、マーカーの配置にはお金がかかります。列車の概念はありますが、収益の上限を決める輸送値の決定に使われます。
もう一つの要素は株式関係です。外国人投資家(Dragon)の存在が大きいです。プレイヤー間に入って株を売買するのですが、行動機会が多いのでいい株はすぐに買われてしまいます。また、見込みのない株は売却しようとしますが、売却されると株価が下がります。投資家からいい株式を購入するためには、追加の費用を支払わなければなりません。
会社運営では、会社の合併があります。存続会社が、消滅会社の株を全て購入することで合併します。支払いには、存続会社と消滅会社の両方の合計と、政府からの融資が受けられ、合併すると収益も、置かれた駅マーカーも、列車も全て存続会社の物になります。マーカーの制限がなくなるというメリットもあります。
個人会社の代わりに海運会社がプレイヤーごとに所有することになり、ちょっとした収益や、輸送地の足しにすることができます。これもかにうまく活用できるかが勝負の分かれ目かもしれません。
今回は最大人数の 4人でプレイ。4人だとマップは狭いですね。序盤は毎ターン収益が上がる炭鉱を中心にという流れになります。小規模会社での設立で、出資金も少ないため資金繰りはかなりきついです。駅マーカーを置くのに結構なお金がかかるのがポイントかもしれません。
4人で4社というところまでは同じですが、早い段階で 2社目が立つことになります。といっても、小規模会社では資金が伸びないため、ここで合併が入ります。中盤の見所で、合併後の行動で取れなかった鉱山が取れるようになったりと、勝負を分ける形になるのです。
合併後、動きが鈍くなり、あわやフェイズ4でゲーム終了直前まで進んでしまいました。6社目の時点で4列車2両、5列車2両、6列車3両、7列車と続きます。4列車は7列車で廃棄されるので、この短さが勝負を分けることになります。
列車購入のルールに解釈違いがあったりしたのですが、買い方を工夫しないと買った4列車が1回も走らずにということも起こりますね。大規模会社 130リラスタートで、60%だと 780リラのため、ギリギリ 4+5列車という買い方ができないのです。フェイズ 4までで 2社目を建てるのは慎重にといったところです。
今回は8社出ましたが、7社しか出ないと展開は全く変わるかと思います。というより微妙に足りないような作りをしているのではと思うくらいです。
終盤も銀行に12リラ余ってさらに1回余計に回ったので、かなりの長時間ゲームになりました。無配当を出しても足踏みでとまることと、新しい列車を購入すると株価が上がるので、プレイ感覚はだいぶ変わってきます。株も基本的に 8社全て出て全株持てるような配分になっているようです。
ルートの作り方もそうですが、吸収合併がかなり特殊ですね。そういった意味では変則的な 18xx シリーズかもしれません。ちなみに政府からの融資があるのでプレイヤーは破産状態にはなりません。
時間があったのでちょっとだけプレイ。といってもフルに2ラウンドプレイしています。王子の直後に八王子が来たりとか、休憩時間で置かれていたカードが全部正解だったりとかそんな感じでした。なじみがある/ないは大きな違いになりますが、路線のレベルであっていないと勝負しにくいというのはありますね。
というわけで、久しぶりに 18xx分を補充しました。買ったままの状態にならなくてとりあえずよかったと思ってみたりとか。
トップ > アナログボードゲーム > 雑記