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● 秋葉原ゲーム会 2019年8月 ●

 2019年8月3日、今回は場所の都合等もあり、秋葉原のフリースペースを使ってのゲーム会となりました。ちょうど、翌週に向けた準備もあり、秋葉原は好都合だったので、買い出しをすませてから参加することに。今回もプレイしたゲームを、可能な範囲でレポートしましょうか。


●テストプレイ その1

 秋向け作品がようやくテストプレイできる段階に入ったので、初お披露目です。詳細については、調整もあるので、徐々に明かしていく感じでしょうか。プレイしてみた感覚としては、ある程度動いた感はありますが、方向性が少し狭いのと、色々とアイデアをもらったので、それを元に修正とセルフテストをと思ってみたりとか。

●テストプレイ その2

 もう1つ、秋向けの作品をプレイすることに。こちらはイラストが入るようになりました。比較的シンプルなカードゲームですが、攻めるところと押さえるところが重要になってきます。こちらも、徐々に情報を出せればと思ったりとか。

●電力会社 充電完了 [play:game] [BGG]

 今回は、6人になりそうということで、出たばかりのこちらをプレイしました。「電力会社」の新版ですね。「電力会社 デラックス」ではなく、通常の「電力会社」の最新版になります。

 発電所や、燃料については、「電力会社」と同じです。発電所の購入回りは「電力会社 デラックス」に近いルールが採用されています。これにより、序盤のスピードが少し上がっています。ここ最近のゲームよりは、説明書の分量はやや少ないとはいえ、細かい処理が多いゲームではあるので、注意が必要です。というより、今回、発電所の処理に誤りがありました。

 今回は、アメリカマップでプレイしています。この版では、石炭燃料に特別なルールがあり、ストックの石炭は 8エレクトロで購入可能です。これにより、終盤の石炭枯渇の危険性がなくなります。マップについてはほぼ変更はありません。

 6人の場合は、6軒で 2ステージへ進み、14軒で終了なので、少し変則的になります。できれば、5人以上の 17軒終了のほうがという感じですが、発電所も広さも足りないですからね。

 充電完了版での違いは、スタートの発電所が 03〜15 の範囲でランダムに選択されることです。これにより、3電力が出る発電所を1ターン目から獲得することも可能になります。逆に、アメリカ/ドイツマップでは使いにくい発電所が 2つ増えています、06のゴミ発電所、11の原子力発電所、14のゴミ発電所は、どれも燃料代が非常に高いです。序盤の発電所のランダムの範囲が広がっているので、出方によっては 03、07、09と石油ラッシュになることもあります。

 アメリカマップについては、マップの優劣の差が大きく、西海岸のエリアが相当厳しいです。東海岸 3人は若干狭いのですが、ボーダーラインはかなり西側に持っていってもよさそうです。マップバランスが完全にマルチプレイヤーズゲームなのが、少し古いところでもあります。大きくスキップしないと行けない場面も出てくるのと、マップで有利なプレイヤーが、そのまま走りやすいという難点もあります。

 ステージ2にはすぐに入ったのですが、中盤から発電所の動きが遅く、ステージ2のままゲームが終わりました。これは、ルールの適用ミスによるところがありますね。

 割り引き発電所は、ゲームの高速化に少し寄与しています。特に、発電所を回すために、使いにくい発電所をかなり安い値段で競りにかけるということもあります。

 ルールで読み間違えた点が 2点あり、誰も発電所を購入しなかったときですが、「割り引き発電所」がそのままゲームから除外されます。「割り引き発電所」よりも低い発電所が出たときは、出てきた発電所と、割り引きマーカーの両方を取り除きます。この影響で 3つくらい発電所が動いているので、2ターンくらい早くステージ3 に入れそうな感じですね。

 ルールを読み間違えた原因は、日英間の用語がオーバーラップしていることにあります。ラウンド内の流れを示す単位が、日本語ではステップ、英語では Phase/フェイズ、そして、時代を示すものは、日本語ではステージ、英語ではStep/ステップです。あとは、「割り引き発電所」の部分はまだいいのですが、「誰も買われなかった場合」のルールの記載場所が、あまりよろしくないですね。ステップ2の終了時の処理として書かれるべきと思います。

 ゲームとしては、少し古いところもありますが、最新版に改良はされている感じでしょうか。勝つためには、いい場所をとれることと、場所的な手詰まりにならないことを満たした上で、必要な発電所を確保できていることと続くでしょうか。

●メディチ [play:game] [BGG]

 残り時間は 1時間程度でしたが、6人でプレイできるものは少なく、こちらを持ってきていました。交易品を競りで入手し、シェアを集めていく、競りとセットコレクションのゲームです。シビアな競りのルールと、枚数の妙が楽しめる、競りの名作です。

 今回は、SNEの日本語版なので、種類ボーナスの 5点があります。あとは、6人の順位ボーナスが少し高く、30-20-15-10-5-0 です。3位の得点が 10点ではなく 15点になっています。

 このゲーム、早々に 20点ボーナスにとどいて、もう1種類を伸ばすか、いい 3枚のカードを 1で獲得して節約するか。最後まで残って、ただでいいカードを購入するかというところに焦点が集まります。数字ボーナスの得点はかなり高いですが、お金をかけすぎると儲けが出なくなります。3枚勝負のときは、残りのカード枚数も重要です。6人の場合は、36枚カードがあるので、7枚目のカードが流れると、誰かが枚数の少ない状態で終了することになります。

 効率のいい方法ほど、運がかなり絡みます。1色に集めるのは、低い数字のカードは比較的安く集まりやすいですが、その分順位ボーナスを1ラウンド分捨てることになります。3枚を1で購入する方法は、そもそも 2枚目までいいカードが引けないと、待つ羽目になりますし、最悪の場合はカードが足りずにラウンドが終了することにもなります。

 あとのラウンドになるほど、逆転が難しくなってくるので、そのあたりも加味した相場感が必要になってくるかもしれません。大きく勝っているプレイヤーがいれば、全体的な相場を安めに進行させてもいいはずではあるのですが、なかなかタイミングが来ないこともあります。


 というわけで、時間ギリギリで終了し、アフターまで参加しました。秋向けの作品のスタートも切れたので、しばらくはテストプレイ期間でしょうか。


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