ククのバリエーションルール

　突然ですが、私のまわりでプレイされていた「クク」のバリエーションルールを紹介しようと思います。「クク」の通常のルールにオプションをつけてみようというわけです。

　オプションは、各ラウンドの開始時にディーラーが選択します。オプションの選択は、カードを配る前に行ってください。一部のオプションでは手札の扱いが変わることがあるからです。

　カードの扱いに関するオプションです。以下のオプションは両立しないので、通常のルールかオプションのうち 1つを選択してください。

　「インディアンポーカー」のように自分に配られた札を、他のプレイヤーだけに見えるように、額のあたりに持っていきます。もちろん、自分のカードの内容を確認してはいけません。その他のルールは基本的に、通常と同じです。

　プレイヤーは自分の番になったら、相手のカードを見ながら交換するかどうかを決めます。カードを交換する前は自分のカードだけが分かず、交換を行うとすべてが分かります。通常のルールになれているとかなり不思議な感覚になると思います。

　自分の持っているカードが分からないので、「人間」「家」「ネコ」などの効果がある場合は、他のプレイヤーが正直に教えてください。また、「クク」の扱いが変わります。他のプレイヤーに「クク」があればいつでも誰でも「クク」と宣告することができます。

　カードの交換中に宣告された場合はその交換は成立します。誰も「クク」を持っていないのに宣告してしまった場合は、そのプレイヤーは失格になります。

　通常のルールでは各プレイヤーに 1回ずつ交換のチャンスがあるのですが、このルールでは 2回チャンスがあります。ディーラーの 1回目の交換は、1番最初のプレイヤーと行います。2回目のディーラーの交換は、通常通り山札と行います。

　1回目に交換した場合、そのカードがどこに行ったかが分かります。2回目の交換もありますから、ブラフをかけることもありかもしれません。通常のルールより戦略性や駆け引きの要素が多少増えます。

　2人プレイのときは、1回目に交換を行うとすべての状況が分かってしまうので、選択不可になります。

　通常のルールでは、ラウンド終了時に一番弱いカードを持っていたプレイヤーが失格になりますが、この失格者の条件を変えます。

　2人プレイ時に、2人以上が失格になるオプションは選べません。また 2人以上が失格になるオプションを選択したラウンドに、失格者が出て 2人になってしまった場合は通常のルールに戻ります。

　「一番強いカード」を持っていたプレイヤーが失格となります。このため、インディアンククでない限り「クク」が宣告されることはないでしょう。普段は強いカードがぐるぐると回るので、面白い光景が見られます。ちなみに、「人間」を交換に出しても失格者は出ません。

　「強さが真ん中」のカードを持っていたプレイヤーが失格となります。同じ強さのカードがあった場合は、それはまとめて 1つの順位にあるものとします。

　また、ランク数(強さで分けたときの種類の数)が偶数のときは、中央の 2ランクのプレイヤーが失格になります(ランク数が 6 のときは、3位と 4位が失格になる)。

例：5人プレイで、クク、10、7、7、2 と持っていた場合、ランク数は 4 で 2位と 3位の 10 と 7 を持っていたプレイヤー 3人が失格になります。

　ラウンド終了時にランク数が 2 になってしまった場合は、通常のルールに従い 2位のプレイヤーが失格になります。

　失格の対象は「一番強いカード」と「一番弱いカード」になります。通常のルールとハイククをいっしょにしたルールです。ただし、ランク数が 2 になってしまった場合は、通常のルールに従い「一番弱いカード」を持っていたプレイヤーが失格になります。

　このゲームでは、人間は 2番目に強いカードで、ライオンは 2番目に弱いカードです。これにちなんで、「2番目に強いカード」と「2番目に弱いカード」を持っているプレイヤーが失格になります。

　ランク数が 3になった場合は、(両方の条件を満たす)2位のプレイヤーが失格になります。また、ランク数が 2の場合は、通常のルールに従い「一番弱いカード」を持っていたプレイヤーが失格になります。

　オプションの選択は、カードの扱いと失格者のそれぞれから好きな組み合わせを選ぶことができます。「ハイローククで 2周」や「人間ライオンインディアンクク」などが組み合わせの例です。

　ラウンドごとにディーラーがオプションを選べるので、負けているときは失格者が多くなるオプションを選んだりすることができます。また、どのオプションを選ぶかでけっこう性格が出ると思います。

　通常の「クク」では、展開が単調になると思ったら試してみてはいかがでしょうか。