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● ダイスゲーム特集2008年8月号 ●

 先週末はゲーム会がない週だったため、フリートーク企画でも。「今月の特集」シリーズということで、(主にネタに乏しいときに)不定期にお送りしていこうと思います。

 今回特集するのはダイスゲームということで、主としてサイコロを使うゲームを扱っていきます。どちらかというと実績重視で、かつ、記事を書いている時点で購入できるものを中心に紹介できればと思います。


・グリード [play:game]
 まず手始めは、手軽に楽しめるダイスゲームから「グリード」です。一時期は非常に入手困難だったのですが、TDC Games版が出てから安定供給されるようになりました。いい作品が手に入りやすくなるのは歓迎したいですね。

 ダイスを振って役を作って得点を稼ぐというゲームです。役ができている限りずっと振り続けることができますが、役ができなければアウト、そのラウンドで獲得した得点は水の泡です。細かく説明すると再現できてしまいそうですし、やった方が早いという類のゲームですね。

 ダイス運と引き際のゲームではありますが、プリミティブなダイスを振る楽しみが味わえるゲームなのではと思います。ゲームの特性上、多人数の場合はダウンタイムが長くなってしまうので、6人くらいまでが妥当でしょうか?

 準備運動やゲームとゲームの間のつなぎとして十分活躍できるゲームだと思います。TDC Games版は箱がもろいもののコンパクトにまとまっています。

・ヘックメック [play:game]
 お次は、Zochのゲームから「ヘックメック」です。Kniziaのダイスゲームはいろいろとありますが、その中でも人気の高い作品ですね。

 ダイスを振って数値を加算していき、その数値に対応したタイルを取って得点を稼ぐというゲームです。数値の加算の仕方がこのゲームのキモで、ダイスを振る楽しみと悩ましさがうまく混在していると思います。これも細かく書いてしまうと再現できてしまうので、プレイしてみるのをおすすめします。

 他のプレイヤーのタイルも獲得できるので、最初にルールを聞いたときは、「このゲーム終わるのか?」と思いますが、ちゃんと収束するようになっています。

 このゲームの魅力は、それなりに幅広いプレイ人数と、箱が小さく持ち運びに便利なことがありますね。直接攻撃できる類のゲームではありますし、好き嫌いが多少でそうな感じの作品ではありますが、うまくまとまっているという印象を受けます。

 多人数でも少人数でもできるゲームではありますが、他のプレイヤーの手番は何もすることがないゲームなので、個人的には 5人以下がおすすめでしょうか。

・ダイスビンゴ [play:game]
 その次は、ダイスとビンゴ(というよりポーカー)がうまく融合した「ダイスビンゴ」です。Ravensburgerの作品ですね。

 振ったダイスの目を全員で同時に埋めていき、役を作って得点を競うという類のゲームです。プレイヤー間のやりとりがないソロプレイではありますが、最終結果を見るのが楽しみなゲームです。これも、細かく書けないのが残念ではありますが。

 ゲームの特性として、全員同時行動なのでダウンタイムが短いというのが挙げられます。ルールはとてもシンプルですが、確率を見ながら数字を埋めていくのはなかなかに悩ましいです。そして、サイコロを振ることによる数字のばらつきもこのゲームを面白くしている要員のひとつではないかと思います。

 紙とダイスがあればできる類のゲームではありますが、付属のペンとボードで何度でも楽しめるような作りになっています。これまでに紹介したものとは毛色の違うゲームですが、簡単かつ楽しいゲームではないかと思います。

・ロイヤルカジノ(テンプテーション、ギャンブラー) [play:game]

 何度もリメイクが出ている名作「ロイヤルカジノ」(テンプテーション、ギャンブラー)です。プレイヤーは自分に与えられた数のサイコロをうまく使って役を完成させ、減点を避けつつ得点を稼いでいくというゲームです。

 ダイスを振る楽しみももちろんですが、マイナス点をいかによけるかという要素があり、これがいいアクセントになっています。ダイスの置き方で意地悪ができたり、逆に勝負をかけることができたりとメリハリがつけやすいゲームです。

 プレイ人数は 2〜6人ですが、どの人数でも楽しめる作品だと思います。人数が多くなると手元のサイコロの数が減るため戦略が変わってきます。

 終了条件が若干高めの設定で時間がかかるため、若干調整しながらプレイするのがいいのではと思います。考える要素がそれなりにあるダイスゲームとして、これは名作だと思います。

・ブラフ [play:game]
 最後に紹介するのは、定番の「ブラフ」です。相手のサイコロの目を考えながら、特定の数字が何個あるのかを予想する推理とはったりのゲームです。

 このゲームの面白いところは、答え合わせの時の「こんなにあるの?」「これだけしかなかったの?」というところでしょうか。振り直しのルールもあり、気がつくとものすごい数まで出ていたりということが、ままあります。

 このゲーム、負けるとだんだんサイコロが減っていき、サイコロがなくなるとゲームから抜けるという厳しい作りになっていますが、観戦する方もそれなりに楽しめるかと思います。少人数になってからの競りも、独特の味がありますし、1対1の時の駆け引きはまた別のゲームのような感じになります。

 とかく騒がしくなりやすいゲームではありますが、考える、予想するダイスゲームとして、手軽に楽しめていい作品なのではと思います。


 というわけで、今回は純粋にサイコロを振るゲームを中心にダイスゲーム特集をお送りしました。複雑なゲーム、戦略性の高いゲームもいいですが、たまには単純にダイスを振ることを楽しむのもいいのではないでしょうか?

 あとは、軽い感じのゲームが多いので、とっかかりとしても使えるのではと思います。


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