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2004年10月30日、エルミートさん宅で突発的にゲーム会が行われました。なにせ、前日に突然決まったので、そのまま「突発ゲーム会」と名付けられました。今回は、そのときの様子をレポートしたいと思います。
私の個人的な「メビウス」で新作をみてみたいという要望から、メビウスでの待ち合わせが決まりました。オフ会やゲーム会は土曜日にあることが多いですから、普段はなかなかいけないのです。
ちなみに、開店時間の都合でメビウスの前に、神保町の書泉に行っています。しかもそこで惨敗しているというおまけ付きですが、まあ、ここでは関係のない話ですね。
メビウスで、エルミートさん、Izayoiさん、えたんさんと合流しました。合流後は予定通り、新作の「ラッツィア(Amigo)」と「ボーナパルト」を購入しました。合流したメンバーも、これから使われるであろうゲームをいろいろと惨敗していましたね。
ひとしきり惨敗が終了したところで、エルミートさんのところに移動しました。ここからゲームスタートです。
エルミートさんが昼食の準備中ということで、3人でえたんさんの持ち込んだ「バーンレイト」をプレイ。このゲームは、ドットコム企業の衰退をテーマにしたゲームで、職業柄笑えないというケースも多く見られるゲームですね。
3人プレイは、確か初めてだったのですが、4人とはだいぶ感覚が違ってきます。人材王国の企業と、低コスト主義の企業に挟まれてしまい、中盤からきれいにマークされたため、仕事が片づかずに、いち早く法律の保護を受ける立場になってしまいました。
一時期は、あと 1ターンの命だったところから、息を吹き返してから勝負が長引き、結局1ターンの差で Izayoiさんの低コスト企業が生き残りました。生き残る企業は、「人は雇わない」「仕事は速く片づける」ということになりましたね。
ここまで終盤でもつれるバーンレイトははじめて見ました。ちなみに、今回使用したものは韓国語版のバーンレイトです。
エルミートさんも加わって、主催者の好みに合わせて私が持ってきた、新版の「クラウドナイン」をプレイしました。私自身は、旧版のFXの方もプレイしたことがあるのですが、新版になってさらにルールが簡単になりました。
ルール説明の前に、「ミリオネアみたいなゲーム」という説明が入ったりとか、そんな感じでスタートです。4人プレイなので、カードの周りが悪くなりやすく、その分細かく得点を稼ぐことが多いみたいです。中盤まで12点の雲までしか到達しなかったかと思います。
引き際が肝心なゲームですが、カードの枚数があっても必要なものがなかったり、そもそもカードが必要とされなかったりと、いろいろとアクシデントがつきまとうのがおもしろさですね。
今回の大ハプニングは、中盤でカード8枚所有の状態から、「緑」と「ブランク」で緑1枚を要求された場面で気球が落ちてしまったことでしょう。その後しばらくのあいだ、緑がでたら即座に脱出というのはいうまでもありません。
終盤、3人が大混戦でしたが、最後の最後でワイルドカードを使い切り決着がつきました。ここで初めて25点というのが見られましたね。
今回は、新版での初プレイだったのですが、よけいなルールがきれいに省かれて、さっぱりとしたという印象があります。カードの回りから、5〜6人が一番いいかと思いました。日本語訳付きがまだ出回っていませんが、手軽なゲーム、ダイスゲームが好きな方にはおすすめでしょう。
お次は、えたんさんが冷蔵庫から取り出した「ダンシングエッグ」です。HABAの子供向けゲームですが、パッケージがいわゆる紙製の卵ケースみたいな感じになっているのです。もっとも日本の場合は、すーバーで出回っているのはほとんどがプラスチック製の卵ケースなのですが。
ゲームを見た瞬間「ボードゲームキングダム」の子供ゲームのコーナーの、あのキャプションを思い出してしまいました。気になる方は、ぜひチェックを。
内容は、アクションを成功させて、卵を取り合うゲームです。とった卵は、ダイスで指定された箇所(ひじとか、あごとか)に挟みます。その状態でプレイを続けていくので、だんだん難易度があがっていくのです。卵を落としてしまったら、ゲーム終了で落としたプレイヤーは敗者になってしまいます。
プレイしてみると、本当に(いい意味で)バカゲーでした。卵を挟んでいると自然と難度があがるのがいいですね。最終的に、大量の卵を獲得したエルミートさんが卵を落下させてゲームセットでした。
爆笑がたえない展開で、子供向けゲームでも侮れない、というのを今回も思い知らされました。テーブルの周りを回るというアクションがあるので、ある程度広い場所でという条件は付きますが、バカゲーとしてはかなりいいところをついているのではと思います。
こぼれ話として、生たまごを混ぜたらどうなるだろうとか、そういう危険な話をしたりとか。もちろんうっかり割って、中身がこぼれたら負けですね。
ここで、お昼ご飯ということでいったんブレイクタイムです。エルミートさんが仕込んでおいたビーフシチューをいただきました。牛すじ肉がなかなかおいしかったですね。
ちなみに、皿とスプーンの数の関係で、壮絶なじゃんけんが行われました。じつは、一番つらいのはスプーンの代わりにフォークという話だったりとか。
人数が集まって、間が持つのであれば、ゲーム会と料理というのも相性がいいような、そんな感じがしています。
食後の1ゲーム目は、「アップル・トゥ・アップル」をプレイしました。エルミートさんが購入したのと、Izayoiさんがまだプレイしたことがないという話があったので。完全日本語版で手軽に楽しめる、プレイヤーの感性が試されるコミュニケーションゲームですね。
今回は4人と人数が少なめなので、ランダムに1つカードを加えて、それを選んだらマイナスポイントという人間性ルールを追加しました。さすがに1/4ではあるので、でにくいとは思ったのですが、疑心暗鬼に駆られてうっかりが 2回ほど見られました。
個人ねらいとか、飛び道具とかもなかったので、大ヒットの組み合わせはなかったものの、ウケはよかったですね。出題、回答ワードのかねあいで、個人的に R15 と考えており、子供向けには出せないゲームなのですが、宴会ゲームとか、パーティーゲームとかでは、かなり使えるのではと思います。
人数の適応範囲も広く、ほかの遊び方もいろいろとできるので、多人数で集まる機会が多そうな方には、持っておくと便利かもしれませんね。
お次は、かなり久しぶりの「ワードバスケット」になりました。文字数制限もしばりも何もない、普通のルールでやりました。
最近はめっきりプレイしていないので、すっかり腕が落ちてしまいました。「ことばであそぼ」「ダイスでポン(Hammer Version)」などより、かなりテンポの速いゲームですからね。
今回のネタは、突然訪れました。あるラウンド終了後に手札に「わ」「に」が残っていたことがきっかけで、誰かが「庭には二羽、裏庭には二羽ニワトリが」という早口言葉を言い出したので、思わず「庭にハニワ、裏庭にハニワニワトリが」と切り返したのがことの起こりです。
ちょうど直前に「ダンシングエッグ」などをやっていたものだから、「ハニワニワトリ」が全員の頭の中を駆けめぐったのでした。
そして次のラウンド。最初のカードが「6」と書いてあったのに対して、「り」を出して見事に「ハニワニワトリ」が完成しました。もちろん全員が通したのはいうまでもないですね。
私はというと、「お」からの「ワイルド6」に対して、「過半数の支持がえられなさそう」という理由で自主規制を 2回も入れてしまいました。自主規制の内容は、このページをよく読んでいる方ならおわかりになるかもしれませんね。3文字だったら、普通にいっていたことでしょう。
ここで、「グラグラカンパニー」の登場です。紹介自体は、おそばの日でもやったのでこちらでは、結果を中心に行きましょう。
1ラウンド目から、高いビルが建ち並ぶ展開になりました。17 + 11 フロアの合併がやってきたのですが、25フロアまでは積み上げられたものの、最後の 3つで奥側に崩れて倒産しました。
次のラウンドですが、4 + 3 フロアで破産という恥ずかしいことをやってしまいました。配置の瞬間に手が震えて、全体的に重心が奥にいってしまったからというのはありますね。高いビルを積み上げたあとは、特に注意が必要です。
2ラウンド目も、倒産はそれだけしか起こらず、全員が高いビルに挑戦するという精神的に疲労する展開になりました。ここでも合併には、失敗しています。
最終ラウンドは、大差が付いたということもあり、最後の最後で大合併ショーがおこなわれることになりました。21フロアに対して 9フロアを建てるという一大事業です。
27フロアあたりから、かなり重心が怪しくなっていたのですが、最後の 2フロアをありえないくらいにずらして、ぎりぎりのバランスを取って、大合併が成立しました。現行のルールで 30フロアを見たのは初めてですね。
ゲーム終了後、写真を撮ってから、積み増しをやったのですが、32フロアまでは行けたみたいです。
大差が付いていたとのことですが、確か最終資産は 20万ドルを超えていたかと思います。3ラウンドともフロアトップのボーナスをもらって、5フロア積みも何回か完成させていますが、ほぼ理論上最高得点になっていたでしょう。
精神的に疲労したところで、まったりとダイスを振るゲームということで「ダイスラン」をプレイしました。自分の応援するサイコロを先頭集団に持って行く、レース系のゲームですね。
ダイスを大量に使うゲームで、多少場所も取りますが、やるべきことが非常に分かりやすく、駆け引きの要素もあるゲームです。レースというよりもマラソンに近いかもしれませんね。
キダルトの初期のころの作品で箱は大きいのですが、手頃な難度で楽しめるゲームなのではと思います。レース自体は、最終ラウンドの勝者がそのまま逆転勝利になりました。
今回は、あまり持ち込みゲームを用意できなかったのですが、せっかく4人なのでやってみました。いたストオフでもカツ組にはよく出していたのですが、今回のメンバーに出すのは初めてでした。
突然だったので、リファレンスなども作っていなかったのですが、思ったよりもスムーズに進行できたかと思います。今回は、大きな計画破綻は見られなかったみたいです。
得点としては、商業都市と、エコシティーの競り合いになりましたが、大きなボーナスの入る「銀行」がなかったのと、「スタジアム」からのカードの差でエコシティーの勝利になりました。
意図してやっているというのはあるのですが、目玉となる特殊な施設が 1つあると、それだけで有利になってくるものですね。ちなみに、特殊な施設だけを建てていく作戦は「お台場」になるとかそういう話がありました。
先ほどの「ダイスラン」からキダルトつながりで、「コヨーテ」をプレイしました。自分以外のカードを参考に、全体の数字を予想していく軽いゲームです。
今回も、自分の数字が分からないのをいいことに、わざと小さな数字をいってみたりというプレイが何回も見られました。山場は、残りカードが山に1枚という状態で実はその1枚がシャッフルの「0」だったということでしょうか。
自分以外には「0」がないので、自分は「0」と読むか、それ以外と読むかでかなり熱いことになります。ちなみに答えですが「0」は山札にありました。
最後の最後は、ちょうどのビットを繰り返されて逆転されてしまいました。簡単なゲームで、見ていても楽しいゲームなので、ある程度の人数でゲームをプレイする機会が多い方におすすめです。
説明書を見たら、新しい方の「コヨーテ」にはゲーム自体に日本語の説明書がついています。私が持っているのは、古い方なので和訳なしだったはずです。
たまたまあったから、という理由で「ウノアタック」をやりました。普通にプレイすると、上がれないのではないかという危惧がありましたが、今回もその通りになりました。ちなみに、最初の手札は「ボタンを押して出たときの枚数」になっています。
結局、「ボタンを押しても出なくなった時点でいちばん手札の少ないプレイヤーが勝利」ということで落ち着きました。
中国のクラシックなダイスゲームです。本当にダイスを振るだけ、特定の目が出たらジャックポットを持って行くというものです。
まったりとした感じで進んでいくわけですが、こういうのをプレイするとなぜか一人のもとにチップが行くものです。最終的には一人勝ちというレアなことになりました。
最後は、4人で東風戦のマージャンをやりました。とはいっても、ウノアタックがあったので、それでドラを増やしてしまおうというものをやりました。
通常のドラに加えて、赤3枚、花牌がくわわり、さらにドラ1枚ごとにウノアタックを叩いて出たカードに示されたものが追加のドラになるというものです。ドラが増えれば、そのときに叩くことになります。13ハンを超えたら、2ハンごとに 8000/12000点の上乗せという得点計算です。
やってみると、さすがに 12000〜24000点クラスの役はかなりできあがります。が、逆に言えば、それ以上がなかなか伸びないですね。一度 2600点というレアなものを振り込んでしまいました。最後は、ドラ10を超える手が入って勝負に出たところで振り込んで最下位でした。
というわけで、突発ゲーム会でした。軽いゲームが主体だったので 12:00くらいから 20:30くらいまでのはずなのに、実に 12ゲームもプレイしたことになりました。これだけの数をプレイするのはさすがに珍しいです。
今回は、前日にいきなり誘ってくださったエルミートさんと、プレイしてくださったみなさまに感謝です。休みの都合が合えば、突発的なものにも参加できるかもしれないので、普段からネタを蓄えたいところですね。ちなみに、突発の依頼には MSNメッセンジャーがいちばん早いかと思われます。
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