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● 袋小路例会 2005年2月 ●

 2005年2月6日、金曜日の時点でお誘いがあって、池袋でおこなわれている袋小路例会に参加してきました。今回もプレイしたゲームを中心にレポートします。


 ちょっと時間が過ぎての参加になりました。2度目にはなりますが、階段を上がってくるときから音がしっかりと聞こえるのがこのサークルの特徴ですね。

● Das Spiel (シュピール)

 1つ目は OKAZUさんが持参した、Das Spielです。昔の Abacus のゲームに入っていたカタログの中に、「サイコロが大量にあるゲーム」があり、それが気になっていたのですが、これがまさにそのサイコロいっぱいのゲームです。

 簡単に言えば、ゲーム集のような感じですね。ダイスを積むということもあってアブストラクト色が強めのものが多いようです。

 今回プレイしたのも、アブストラクト風のゲームでした。サイコロを1ことって、条件に合うところがあればそこに置くことができる、なければ自分の手元に置いて失点になる、という感じのゲームでした。

 最初は、終わらないゲームかと思ったのですが、ちゃんとゲームが進むような仕組みが入っていました。3次元的なパズルっぽい感じなので、うっかり見落としが多いですね。博物館で展示物をみるがごとく、あらゆる角度からピラミッド状に積まれたダイスをみる必要がありますね。

 最終的には、置ける場所をいくつ見落とさないかが勝負を分ける形になりました。これは、一見の価値はあるゲームだと思います。

● 余計な料理人

 今回も、あまりゲームを持ち込んでいなかった(制作作業が前日にもあった)ので、次はどうしようかと思っていたのですが、奇遇にもたかのさんがいらっしゃっていたので、本場のスープをということで「余計な料理人」をひさしぶりにプレイしました。

 風変わりなトリックテイキングっぽいゲームです。手札と相談しながら、自分の作るスープを決めて、スープに合う材料を集めていく、という感じのゲームです。

 1ラウンド目、みんながキノコスープというときに、自分は嫌われ者のからしを集める展開になったのですが、からしどころかなにも集まらない感じになりました。

 以降 2ラウンド目は、本日のスープはお休みで本当に休み、3ラウンド目以降も、スープなし、スープなし、スープ1杯という、ほとんど開店休業の状態でした。

 一風変わったトリックテイキング風のゲームで、厳密なカウンティングというよりは、どうやって手札を出していくかのゲームになりますね。ちょっとしたジレンマを楽しみたいかたにはいいでしょう。と思ったら、このゲームは Knizia の作品ですね。

● 操り人形 + 暗黒の王

 ちょうど、何卓かあいたタイミングを狙って、卓分け狙いで「操り人形」に飛び込んでみました。久しぶりにやってみたかったのと、拡張の「暗黒の王」が未プレイでしたからね。7人で募集をかけていたので、若干多いかと思ったのですが、9番が入るということでそのまま 7人でということになりました。

 今回は、9番に芸術家が入り他のキャラクターは従来通り、その代わりに、紫の建物は 15種類すべて入っていました。紫の建物はもともと10枚ですから、比率にして 2.5倍、緑の建物以上に多く入っていることになります。

 7人の「操り人形」は初めてですが、9番まで入っていればちゃんと機能するようでした、人数が多いとそれだけ手番の数も多くなるわけで、プレイ時間は人数に比例して長くなります。今回も、5人の時の 1.4倍というと何となくそんな感じなしましたし。

 序盤から、避けたつもりの魔術師が泥棒の被害にあったり、泥棒でジャックポットが 3回くらい出たりという展開でしたが、貧富の差が分かれた展開になりました。紫の建物はコストが高い→高い建物が多いとお金が手元に残りやすい→泥棒大活躍という構図なので、納得は行くわけですが。

 新しい建物ですが、便利なのと、使いにくいのとに分かれますね。弾薬庫は自分のターンのみの発動なので、使いどころが難しいです。傭兵の破壊対象に間違いなくされるので、ためておくというわけにもいかないのです。

 あと、今回は「舞踏会ホール」が発動しました。うっかりがない限り実害はないカードなのですが、うっかりするとひどいので気をつけましょう。「玉座の間」は地味に効いてきますね。

 今回は、建物の得点の差でそのままゲームが決まった感じでした。終盤は、いつもの「操り人形」のような止めあいの展開になりましたね。

 エキスパンションでの雑感ですが、紫の建物が増えた場合、泥棒、魔術師は面白くなりますね。キャラクターは初期のままでやるのがいいような気がしました。個人的に好きなゲームではあるので、折りを見てまたプレイしたいですね。

● ヒロイン・バーサス

 操り人形も 2時間近くかかる長時間ゲームだったのですが、次は予定していた「ヒロイン・バーサス」をプレイしました。卓分けの観点からは、あまりよろしくないのでしょうが、先約済ということもあるわけで。

 ゲーム自体は「クレムリン」です。自分の支援する政治家をリーダーにしていかに演説させるか、というゲームなのですが、タイトル通り、うっかりしたテーマにすり替わっています。

 ゲーム開始時に、影響力ポイントを秘密裏に、人物に割り振り、ゲームが始まったら、任意のタイミングで割り振った影響力ポイントを使用して、その人物をコントロールします。人物のポストに応じて、いろいろな特権が与えられており、特権を活かしながらリーダー(この場合はヒロインですが)を取っていくという感じです。

 チットを配置する、サイコロを振って出目をチャートに照らし合わせるといった、ヨーロピアンなゲームにはない、クラシックな感じがしますが、名作だというのには納得しますね。

 高いポストにいると狙われやすく、ゲームから除外される可能性がだんだん高くなる、かといって、ポイントを出し惜しみすると、何もできなくなる。低いポストは低いポストで出る杭を打たれやすいと、ジレンマが多いですね。

 前述したとおり、ヒロインがゲームからいなくなるかどうかに大きく関係するのが、20面ダイスの出目です。昔取った杵柄か、ここぞとばかりに低い目を連発し、影響力を与えていた人物が次々と姿を消していきました。

 結局、9ラウンド目まで及ぶ長期戦になりましたが、中盤から一大勢力を作られてゲームセットとなりました。

 この説明だと、うっかりしたテーマが見えてこないわけですが、その手のテーマで書くのは苦手なので、淡々と紹介してみました。「〜ってどうよ?」「いけてないと思います」とかそんな感じだったりするわけですが。


 というわけで今回も、20:00 ちょっと前に会場をあとにしました。今回のアフターは池袋の街をぐるぐると 2周ほど回ってしまったりしましたが、大戸屋で「もじぴったん」のワードサーチとかそんな感じでした。

 2回目の参加で、だいたいサークルの雰囲気はつかめたかと思います。卓割りを気にしていた(ので、某サークル卓といわれると本当に焦ります。場合によっては、揶揄する表現ともとられかねないので。)のですが、事前予定があったりとかで、ちょっとあやふやだったかもしれません。

 袋小路の場合、自分が、他の方にプレイしてもらいたいゲームを持参して、どんどん立てていくのがいいのかと思ったりしました。個人的には大人数になると腰が重くなりやすいので、引き込みたかったら逆に声をかけてみるのも手かもしれません。


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