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2006年9月3日、5か月ぶりに袋小路例会に参加してきました。日曜開催が多く、他の予定と重なっていることもあり、なかなか参加できないでいましたが、しばらくゲーム会の頻度が下がりそうということで、顔を出してきました。今回も、またプレイしたゲームのレポートを。
久しぶりということもあり、事前に会場を確認したのですが、別の場所で開催されているものと勘違いしていました。事前確認は重要ですね。というわけで、昼食と買い物の後、14:00 くらいに会場入りしました。
最初は、前日に惨敗したゲームから「フルーツ・バンディッツ」をプレイしました。
手軽なバッティング系のカードゲームです。果物農場の持ち主になって果物をより多く集めるのが目的ですが、自分の畑を収穫するほかに、人の畑を襲撃して取り分を減らすということができます。最終的に最も多く果物を取ったプレイヤーの勝利です。
4人でプレイしたのですが、収穫と襲撃の関係が悩ましいですね。襲撃は他人の妨害をすることができますが、大きくバッティングすれば 0点ですし、もらえる得点もたかがしれています。一方で収穫は、襲撃にとことん弱いですが、最大の得点手段は大きな畑を収穫することです。
場札の出方などの妙もありますが、軽い感じのゲームで、あっさりと悩ましく楽しむのにはいい感じのゲームだと思いました。人数は 5人ぎりぎりまでいた方がいいですね。
このゲーム、得点計算につかうものが入っていませんが、得点非公開でチップを使うことを個人的におすすめします。得点を見るプレイになると、どうしてもせせこましくなってしまいますからね。あと、コンポーネントは一見の価値はあるかもしれませんし、一度プレイしてカードのバリを取った方がいいかもしれません。
お次は、旧作ですね。Uwe Rosenberg のカードゲームから「レストラン」です。1999年の作品とのこと。カードを引いたり入れ替えたりして、お客さんのオーダーに従うようにカードを揃えるゲームです。
作者らしく、カードの並び替えができないというところにこのゲームの妙がありますね。早く揃えれば早く得点できますが、完全に注文を満たすと大きなボーナスがあり、そのあたりの駆け引きが難しいのです。
カードを引く、並べ替えるというだけの簡単なルールですが、それなりに考える要素があったりして、作者らしいカードの扱いが楽しいゲームにまとまっていると思いました。
最終盤の残り2ラウンドになって、オールマイティーのカードのルールに気づきそのままゲーム終了に。通りで時間がかかったわけで。3人でプレイしてもダウンタイムが短く楽しめるようになっていますが、少し終了条件を早めた方がいいかもしれません。
淡々としたゲームではありますが、きれいにまとまった感じのする作品だと思いました。この当時にゲームを本格的に買い始めていたら、キット持っていたであろう作品ですね。
お次は、2006年の作品に戻って、「オーナーズチョイス」を 4人でプレイしてみました。2度目のプレイになりますが、人数を減らしてプレイしてみたかったもので。紹介は、8月JAGAでしたばかりなので省略しましょう。
感じたことですが、プレイ順による影響は大きいですね。見た目よりもターン数が少ない割に、ラウンド制ではないので、プレイヤーごとにターン数のばらつきが出てしまうからでしょうか? 最初の株購入を逆順にすべきかもしれません。
いきなり、YELLOWの5株を +40 の値上げで儲けた後は、GREEN の株を相乗りして配当金を稼ぐプレイにしました。YELLOWが独占株だったこともありますが、初手番で大きな動きをするとかなり有利ではありますね。
BLUE株の所有者におもねるような株の持ち方をして、リードを保つ戦法をとったのですが面白みがないので、BLUE株を大量購入し筆頭株主になったら、イベントで値段を下げられました。これが影響して、最後はイベントダイスと現状維持のおかげでなんとか逃げ切った形になりました。
序盤にリードして、固い株の持ち方をされると厳しいものがありますね。あとは「ハズレ」の目の存在が憎いです。確率こそ 1/6 ですが、ファンドダイスとGREEN株の「現状維持」、YELLOW株の「株価-1」は厳しいです。そんなにターン数が回ってこないのが影響していそうです。
ダイスに翻弄されるところは大きいですが、これだけの株ゲームを 30分とか45分でプレイできるのには価値があるかと思います。好き嫌いが分かれそうなゲームではありますが、もう少し様子を見てという感じでしょうか?
うっかり募集が入ったので、参加しました。これが、4回目のプレイでしょうか? 今度はかなりの旧作で、1972年の作品です。といっても今でも色あせない魅力のある作品ではあります。イギリスを舞台とした選挙ゲームです。政党の党首になって各地で選挙活動をし、支持者を得ることでより多くの議員を議会に送りこむことが目的です。
過去に 5人と 6人でプレイしたことはありますが、4人では初めてです。4人になると、コマが起きやすくなりボードが広く感じます。政党によって支持者の層が大幅に違うのがこのゲームのポイントで、せっかく選挙活動をしに来たのに支持者がいないということもありえるのです。
今回は、思わぬところで競争が激化したり、大票田である Midland に中盤まで誰も来なかったりと怪しい展開にはなっていました。南部のSouth からスタートしたのですが、Greater London、Anglia、North West、Scotland と北上して、競争の関係で North West に大量の支持者をつけ、Scotland に手を伸ばす展開に。
中盤以降、順番の関係でカードを使わされる展開になりましたが、妨害があまり来なかったが幸いしていたかもしれません。Midland は利害関係の都合上大きな削りあいになり、終盤は激しい選挙戦になりました。こうなると、無効票の支持者を投入せざるを得ないこともあり、計画性がものをいうことになります(大差をつけていれば、ダミーが入っても問題ないのです)。
4人プレイの違いは、演説活動が終了した後の浮動票の取り合いが、長く続くことです。プレイ順だったり、不在者投票だったりの状況を見ながら、最後の調整という感じになります。同点に滑り込んだり、とりあえず1人支持者をとりつないだりというのが、少人数の場合、戦略上重要になったりするのです。
そして、このゲームの一番の楽しみが開票作業です。支持者の数が多い順に、送り込める議員が違ってきます。議席数に対して、トップがおおよそ半分、2位が 1/4、3位が 1/8 という分配をするので、4人プレイの場合は、1人でも基盤を作っておくといい議席数になるのです。
最後のMidlandは、1人差で単独トップになり 61議席を獲得、これで最終的に 171議席でトップになったのですが、この後の計算結果はびっくりしました。残りの 3人が全員 153議席の同点だったのです。2人が同点になるケースはありますが、3人同点というのは珍しい話です。
昔のゲームらしく、直接攻撃ができたりパワーバランスはプレイヤー間の責任という感じの調整になっていますが、これだけのボリュームのゲームが 2時間程度で終わるのはかなり珍しいのではないかと思います。30年以上の時を経ていますが、今でも色あせないゲームと思います。
というわけで 18:30 くらいになったので、会場を後にしました。今回は日曜ということもあり、無理せずプレイした感じですが、こういう楽しみ方もいいのではと思いました。また、開催のタイミングを見て参加したいと思いますので、よろしくお願いします。
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