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● ゲーム会 2005年7月17日 ●

 先週お送りした JAGAのレポートに続くお話になります。2005年7月16日の JAGAアフター後(日付変更直前)から 7月17日までのレポートをお送りします。

 今回は、「工場見学ゲーム会」と「東京カロリーメイト」、「自宅ゲーム会」の 3本立てでお送りします。ほぼ 24時間のうちにこれらがすべておこなわれたのですから、3連休は恐ろしいものですね。


- 工場見学ゲーム会 -

 7/16 22:20 ころ、JAGAのアフターが終了し移動を開始、23:00 過ぎに第一のチェックポイントに到着しました。私が訪れたのは、6/4 の夜以来でしょうか。なぜか深夜の時間帯にしかいったことがなかったりします。メンバーは 5人ということで、持ち寄ったゲームとかを中心にいろいろとプレイしました。

● お誕生日パーティー [play:game]

 5人ということで、長方形のテーブルに座ると「お誕生日席」ができるということで、「お誕生日パーティー」をプレイしました。

 指を使って台を傾けて狙った魚だけを落とすという器用さが要求されるゲームです。テクニックもありますが、どこまで粘るかという内面的な部分も問われているゲームかもしれませんね。

 見たまんまのバカゲーに属するとは思いますが、実際にプレイしてみるとなかなか楽しいものです。わいわいとプレイするのにはちょうどいいゲームでした。

● トランスヨーロッパ [BGG]

 お次は、5人でプレイできそうなものということで私が持ってきた「トランスヨーロッパ」をプレイしました。

 タイトル通り「トランスアメリカ」のヨーロッパ版です。地図や目的地の都市が異なるということ以外は、トランスアメリカと全く同じです。

 北ヨーロッパの目的地がどこになるかがかなり明暗を分けるようです。アメリカの時も厳しい目的地はいくつかあるのですが、ヨーロッパではダブリンやストックホルム、マドリッドなどマップの厳しいところに位置する目的地が点在しています。

 トランスアメリカでは出発地点をマップ中央に置くことが多いですが、目的地に応じて思い切った配置にするのもアリなのかもしれません。マップの配置の妙もあって、4点以上の失点が相次いで出てきました。

 「乗車券」と違って、ゲーム的な違いはほとんどありませんから、好きな方を入手してプレイすればいいのではと思います。ルールの単純さ、とっつきやすさは健在です。

● カルタゴの貿易商 [play:game]

 今回も、テストプレイに参加しました。プレイするたびに微調整が入るというのが創作ゲームの面白いところですね。今回も、いくつかの調整を入れつつプレイしました。

 もう大筋はできあがっていて、あとはどの方向に落ち着かせるかという感じになっているかと思います。早く完成品を手にしてプレイしたいものですね。

● エクスペディション [play:game]

 かなりひさしぶりになるでしょうか。仙台某所ではけっこうプレイした覚えがある、「エクスペディション」をプレイしました。これも 5人がちょうどいい感じのゲームですね。

 探検隊を派遣して、自分の目的地や共通の目的地に向かい得点を稼ぐゲームです。探検隊は全プレイヤーに動かす権利があるので、なかなか自分の思うようなルートには行きません。見た目よりもアブストラクト色の強い、濃いゲームだという印象はありますね。

 今回も、なかなか伸びない探検隊や、途中でルートが変わってしまうものなどこのゲームらしい思惑に満ちあふれた動きをしていました。

 もう1回行動などができる、チケットを使うタイミングが重要なゲームですが、作戦上終盤で使い切らざるを得ない展開になってしまいました。が、なんとかゲーム終了と同タイミングで全目的地を達成し、同点トップになりました。

● Jetでポン(仮)

 5人ということで、テストプレイをしてみました。JAGAでいただいたアイデアを元に、値上がりと値下がりを逆にしたパターンでやってみました。

 これが、こちらが想定していたような展開にはあまりならないみたいで、思いの外うまく動いていたように感じました。右肩上がりの展開が強くなるので、値段表を変更する必要がありそうとか、いくつかアイデアはもらいましたが、新しい方向性として十分成り立つという感触がありました。

● とらぶるスクール [play:game]

 深夜のゲームということで、恒例となりつつありますが、「とらぶるスクール」がプレイされました。今回は基本ルール、上級ルール、選択ルールの 3通りをやってみました。

 選択肢もそんなに多くなく、テンポよくプレイするのがいいゲームではありますが、大とらぶるカードを出すタイミングや、あえてカードを引き取るタイミングが重要になってくる場合はあります。

 上級ルールのときは、とくに、大とらぶるに相当する代理カードを使うかどうかが悩ましいです。2点よりも大きな損害を免れる可能性も高いですからね。

 配りきりの選択ルールは初めてでしたが、予想通りトリックテイキングに近い感じになっていますね。失点状況にもよりますが、あえてカードを引き取ってリードするとかも重要かもしれません。バランスハンドが強そうな気がするのと、大とらぶるがあると便利という感じがしました。

● 勝利への道 [play:game]

 JAGAに続いてこちらでもプレイしました。ダイスゲームということですが、最近の人気作ですね。

 思惑のぶつかり合いや、1手の悩ましさがしびれるゲームということで、どちらかといえば頭がさえているときにプレイしたいゲームではあります。まったりとプレイしてしまうと、どうもゲームがあっさりしすぎてしまうので。

 これをプレイした時点で午前 4:00 くらいということもあり、今回はまったりとした展開になっていたみたいでした。こうなると、大差が付きやすくなったりします。

● シュテルネン・ヒンメル [play:game]

 今回の締めということで「シュテルネン・ヒンメル」がプレイされました。これも実は最近JAGAでやっていなかったこともあり、久しぶりかもしれません。いや、絶版ゲームということを考えれば、これでもプレイしている方だと思うのですが。

 5人プレイですが、きれいに悪い流れに入り込んでしまった感がありますね。自分が最初に置いた星にきれいに 2人が全力で参入して来るという流れに。

 3人以上でぎりぎりの争いをするのは決算が早くなるという利点はありますが、3位に落ちるというリスクもあるわけで、そのあたりでかなり悩ましかったですね。

 しかも全力で攻めているプレイヤーのコマが早く回収されていたということもあり、中盤までは全く勝負に参加していなかった感がありました。

 終盤で流れを変えたりして持ち直しはしたものの、得点の差は埋まらずでした。このゲームは、コマの配置される数もきれいに 1ターン1個なので、悪い流れにはまるとなかなか抜け出せないものなのです。


 というわけで、午前 5:00 をまわり、始発電車も走り出したということで、終了とあいなりました。6:00 ちょっと前に帰宅し、いったん就寝。このあと次の企画へと進みます。


- 東京カロリーメイト in 横浜 -

 この部分はゲーム会ではないので、簡単にレポートしましょう。午前 9:00 くらいに起きてまったりとしつついろいろと準備をしつつで、12:00 ちょっと前に第2チェックポイントに向けて出発しました。

 途中奇遇プレイがあったり、集合場所から遙か遠いところを移動しているのが判明したりしながら、横浜を目指します。実は横浜に行くのは初めてだったりします。うちからだと近いようで遠い場所ではあるのですが、実際にいってみると、思ったより遠くなかったような気がしました。

 目的は「フライデーズ」でアメリカンな食事をということで、ピークの時間は外してきたものの、花火大会が控えていることもあり、混雑していました。待ち時間で「あたま塾」の 5人対戦をしたりとか。

 そんなこんなで、カロリーメイトの開始です。ドリンクも実は 200kcal ほどあるセブンアップ(個人的に、炭酸ものは食事と一緒にはあまり飲まないのですが)だったり、パイではなくチーズでふたがされている、オニオンスープだったりと開幕からボリューム満点です。

 サラダで免罪符といいながらも、しっかり肉が入っていますし、フィッシュアンドチップスもありました。ラムチョップは骨の部分が多かったものの、まともに食べるのは初めてかもしれませんね。

 ハンバーガーは一目見た瞬間「どうやって食べるの?」となるようなサイズでした。実はソースをかけずにそのまま行った方が個人的にはしっくりくる味だったりとか。

 前日のこともあり、朝食を取らずに来たわけですが、油ものと炭酸飲料なので思ったよりも限界が来るのは早かったですね。どちらかというと加速重視ですから、思ったよりも量が入らないのです。

 というわけで、デザートの時間にはアイスコーヒーと、おつまみ程度に個人兵器になっていなかったチェリーコークケーキを軽く食べる程度にとどまってしまいました。

 それにしても、これだけまとまってアメリカンなものを食べるのはこれまでになかったですね。いい経験になりましたし、おなかもいっぱいになりました。


 このあとどうするという話になって、7人全員を収容できる場所で、一番近いところということで自宅ゲーム会になりました。というわけで、電車の乗り継いで第3のチェックポイントへ移動しました。


- 自宅ゲーム会 -

 時間は 16:00 ほど、自宅に戻ってきました。7人を収容するのは初めてでしたが、夏場ということもあり場所をフルに使って2卓体制もありかということにしました。

● 日本語スペラ [play:game]

 まず最初は、いったん荷物を取りに行くとかという関係で、4人が先発隊になったので「日本語スペラ」をプレイしてみました。最近よくプレイされているゲームなので、説明は省略しましょう。

 まあ、途中でメンバーがそろってしまったのですが、とりあえずギャラリーに着いた状態で決着がつくまでプレイしました。できあがったのは、「りそうはじゆう とうさん ひみつ あるく」という上がり手でした。

● ほら吹き男爵 [play:game]

 7人でプレイできるものということで、やってみました。このゲーム、所有もしていますし仙台某所にいたころに何回かプレイしたことがあるのですが、かなり久しぶりになりますね。

 「ダウト」に近い感じのゲームです。各プレイヤーは得点の書かれているカードを持っていて、親のプレイヤーに何点を献上するかを競りで決めます。一番高い点数を提示したプレイヤーの中から親が1人選んで、実際に献上してもらいます。このとき、嘘をついて低い得点を献上してもかまいません。

 ウソを見破れば、献上したカードを突き返した上で、自分の持っているカードを1枚得点にすることができます。本当なら、献上されたカードを手札に引き取り、相手は1枚好きなカードを得点にすることができます。誰かのカードがなくなった時点で、手札のカードがそのまま失点になり、得点の最も多いプレイヤーの勝利です。

 と、説明で細かくルールを書くのは珍しいですが、こんな感じのルールです。「ダウト」みたいというと伝えきれないものがありますから。

 プレイしてみると、いったい何枚このカードがあるの? という状態になりますね。真剣に悩み出すとテンポが悪くなるので、わいわいとプレイしたいゲームではあります。たまには、こういうのもいいものですね。

● ボードニムト [play:game]

 お次は、私が所有していてなかなかプレイする機会がなかった「ボードニムト」をやってみました。これも 7人で十分機能するゲームですからね。

 「6ニムト!」のボード版ということで、全員で一斉に数字の書かれたタイルを出し、数字順にタイルを並べていき、列の最後尾にカードを置いてしまったら失点というルールです。

 タイルを買うことができたり、失点が得点になったりと細かなルールが追加されています。「6ニムト!」よりも戦略的な要素が若干ですが追加されています。

 今回は、タイトな展開になったため大量にタイルを買うプレイが見られたので、ゲームは早々と終了してしまいました。失点に引っかかった回数と、タイルを買った枚数がそのまま順位に反映されているみたいでした。

 「6ニムト!」のルールを引き継ぎながら、そこそこ考える要素が追加された面白いリメイクだと思います。折りを見てプレイしたい作品ですね。

● チャイナ [play:game]

 ここからは 2卓に分かれてのプレイになります。3人と 4人になるのですが、3人の方に当たったので 3人といえば「チャイナ」をプレイしてみました。今回は、得点2倍の城塞を追加してのプレイになりました。

 「王と枢機卿」のリメイクで中国の各所にカードを使って、うまく建物や大使を派遣して得点を稼ぐというゲームです。ルールはそれほど難しくないのですが、短時間で考える要素が詰まっていて、3人でも楽しめるというゲームです。

 今回は、あまり建物を置けなかったので、大使で得点を稼ぐ方向に切り替えてみました。9人の大使を全員得点に絡めて、なおかつ決算のタイミングも狙ってのプレイでしたが、「チャイナ」では隣接国は最大でも 4つなので、一歩届きませんでした。3人になると、誰かが建物、誰かが大使という感じになりやすいですね。

 「王と枢機卿」同様、3人でも十分楽しめるゲームです。4人でも面白いので、そのくらいの人数でプレイする機会の多い方には持っておいて損はないゲームかと思います。

● ヘックメック [play:game]

 お次は人数依存性の低いゲームということで、「ヘックメック」をプレイしました。こちらも、最近はよくプレイされているゲームなので、詳細は省略しましょう。

 3人になると、タイルをとれるプレイヤーととれないプレイヤーの差が出て気安いところではあります。他のプレイヤーのタイルがとられにくいので、ゲーム自体は早く終わる傾向にありますが、ターン数は多く回ってくるので、タイルがたまり出すとなかなか牙城を崩すことができないのです。

 適応人数の幅は広いのですが、多人数だとゲームが終わらなくなるから少人数のほうがいいという意見はよく聞きます。逆に、少人数の場合は、ワンサイドになりやすいかもと思ったりします。4〜5人くらいだとちょうどいい感じになるのでしょうか?

 ダイスゲームとして、懐の広いゲームですから、ダイスゲームの好きな方、プレイ人数に幅が出やすい場合におすすめできるかと思います。このくらいのサイズなら、荷物に1つ加えてもそんなに邪魔にはなりませんし。

● イメージなに色 [play:game]

 ここで、メンバーチェンジをおこない今度は 4人の方になりました。実は、連続で 3人という方はいらっしゃらなかったようです。

 裏番組で楽しそうにプレイされていたゲームで、所有しておきながらまだプレイしていなかった「イメージ何色?」をここでやってみました。

 ルーレットを回してテーマと回答数を決め、親のプレイヤーがテーマに沿ったお題を作ります。お題をイメージする「色」を 1番目にイメージできる色、2番目にイメージできる色と、回答数の数だけ答えていき、他のプレイヤーと一致させるというのが目的です。

 出題者のセンスもかなり問われる問題ですね。「おにぎり」で 3つ答えるなら、何をイメージするでしょうか? 1番目、2番目はあの色が来そうですが、順番が入れ替わるかもしれません。3番目はいったい何色でしょうか?

 コミュニケーションゲームですが、予想通り楽しい作品だと思いました。勝負を云々というよりも雰囲気を楽しむゲームだと思いますが、よくできている作品ですね。この手のゲームが好きな方なら、持っておいて損はないでしょう。

● Jetでポン(仮)

 4人プレイでどうなるかということで、テストプレイをしてみました。前日からの修正ということで価格表を急遽手書きで作ったりしましたが。

 結果からいうと、4人でもちゃんとゲームとして成り立っているみたいでした。これは想定通り 4〜6人用として出せそうですね。人数の幅もゲームとして大事な要素ですから。

● オーバーアンドアウト [play:game]

 ここで、7人に戻って多人数でも大丈夫なゲームをプレイしました。こちらも未プレイだった「オーバーアンドアウト」が登場しました。

 カウントアップ、バースト系のゲームです。カードを1枚ずつ出していき、数字を加算して目標の数を超えたらアウトというゲームです。

 このゲームのポイントは、最初は 4枚手札を持っていますが、1回アウトになるごとに手札の数が 1枚ずつ減っていくところにあります。手札が 2枚まで減るとかなりままならなくなりますし、1枚になると、もはや選択の余地はありません。

 見た目通り、わいわいまったりとプレイするのがいいゲームですね。見た目以上に枚数が減ってくると寿命が短くなるゲームです。

● Jetでポン(仮)

 最後に私が説明抜けで、6人プレイを試してみました。6人でのプレイは 5人とあまり変わらない感覚はあったのですが、念のためにということで。

 6人になると、警戒しあうことも多かったのですが中盤からはいつも通りの展開に戻りましたね。普通にプレイできるというのが結論でした。方向性としても大丈夫そうだということで、大筋はこの流れであとは調整に入ろうかと思いました。ご協力ありがとうございました。


 ここまでで 21:00 くらいでしょうか。カロリーメイトの関係もあり夕食なしでプレイしていたのですが、帰りの時間の都合などからこのあたりでお開きになりました。

 この1日は本当に2日分は遊んだのではないかというほど遊びました。本当に一緒にプレイしてくださったみなさまに感謝です。こういう、連休ならではの企画もまたやりたいですね。


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