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● ゲームマーケット2007(準備編) ●

 これを書いている時期で、まだゲームマーケット直前という状況ですが今年度の製作のまとめなどを紹介していこうと思います。


- 2005年11月 -

 ことの始まりは、ここからだったでしょうか。TGFでの出展アンケートで再版希望があまりに多かったのが、今回のリメイクのきっかけになりました。当時は、他に作るものがないのならと思っていたのですが。

- 2006年4〜5月 -

 だいたいこの時期に、ゲームマーケットの作品の元になるネタが出てくるのですが、今回に限っては、アイデアすら出てこないという状態でした。そうこうしているうちに、時間も過ぎていくわけで、試験的に新しいカードを入れてバランスを取り直したのがきっかけですね。このあたりの経緯は、直前情報にも乗せたので省略です。

- 2006年6月〜10月 -

 公開テストプレイの時期ですが、今回はリメイクということでバランス取りも含め、かなり楽しみながらの作業になりました。先が全く見えないという状況ではなく、微調整の段階というのがつづいているわけですから。

 といっても、バランスを変更したところで、いろいろな部分を作り直したりというのをやっていました。あとは、平行して別のゲームのアイデアも出たりしましたが、これは結局公開せずになっています。

- 2006年11月 -

 テーブルゲームフェスティバルでは、お披露目が中心だったのですが、去年と比べるとまったりとしていた感があります。アンケートも前年比でかなり集まりが悪かったのですが、そんな中でおおよその製作数の見積もりができた感じになりました。

- 2006年12月 -

 申し込みのシーズンということですが、今年は年末の平日がない状態だったので早めに参加費を振り込んで、年末ぎりぎりでパンフレットを書いて、という感じになりました。このあたりで、OKAZU Blandの話も出てきていました。あとは、イラストの発注もこのあたりだったでしょうか。

- 2006年1月 -

 コンポーネントのこととか、版下のこととかをやる時期ではあるのですが、今年は1月にはほとんど作業をしませんでした。参加の可否が決まるまでは大量購入もできないですからね。

- 2006年2月 -

 2月10日ころに参加が確定してから、生産体制という感じになりましたが、今年は 4月開催と言うことと、イラストの関係もあり、2月はコンポーネントの視察/買い出しと版下の作成で終わった感じになりました。

 用紙については、これまでは地道に購入していたのですが、今年は大量になることが予想されたので、通販を使おうということにしました。用紙については実は共同購入の形を取っています。

 正直な話、用紙の選択は若干ミスをしたという判断でいます。今回はコストを抑えるという目的があり導入したのですが、協議の結果、ほぼ同コストで厚手の紙ということになりました。

 過去の経験上、インクジェットの用紙をコート紙を使っている限り、プリントアウトできる程度の厚さの紙では裏移りの効果はあまり変わらないということはつかんでいたのですが、要望に負けた形になりました。

 テスト的に、本来購入するはずの用紙も含めてテストしたところ、確かに多少裏移りはしにくくなるものの、コストに見合うような差はないということが判明していたのです。ここが、今回の頒布価格に影響した部分の1つになっています。

 ボックスは去年の実績から、また同じ店で購入することにしました。今回は、共同企画者とともに場所を紹介しつつ買い出しということにしました。一応、場所は伏せておきますが、コストダウンに一役買っているのはまちがいありません。

- 2006年3月 -

 カードイラストが到着し、仕上がりに感動しつつも急いでカードの版下を作成し、大量生産に。今回は、要望もあって裏移りしないように工夫をしていたのですが、これが思いっきり裏目に出ました。

 今回の頒布価格に影響している部分のその2として、インク代が過去の数倍という規模に跳ね上がりました。ということは、それだけ頻繁にインクを交換していたということです。

 インクの交換が多いと、どうしてもプリンターのトラブルも多くなりますし、作業も全然進みません。現に70セットの印刷だけで、20日近くかかりました。裏面を濃い色にしたのが一番の原因です。

 裏面を濃い色にすると、確かに裏移りはしなくなるのですが、プレイしたときに手が汚れやすくなるとか、インクを空とかという欠点の方が大きいと思っています。今回のような形式にする場合は、例年通りスリーブに入れてもらうことも考慮に入れるようにしようと思っています。サイズはちゃんと合わせているわけですから。

 とにかく、3月上旬から中旬の終わらない印刷は、想像を超えた作業量になりました。製作部数としては限界を超えているという感じがしています。

 3月は1週まるまるつぶれることが後になって判明して、作業の日の企画で補完してという感じで、なんとかつないでいった感じです。去年買ったローラーカッターのおかげで切断作業がだいぶ楽になったのは大きいです。

 3月下旬にはあらかたの作業が終わり、機材を借りることができたので、1日を使って角の丸め作業をやりました。これは、今回の個数で 1日作業で終わりますし、手触りが違うので機材が入手できたらやっておきたいと思いました。問題は、ローラーカッターよりもさらに、一般家庭では使わない機材ということでしょう。

 マニュアルの作成も早めにできたので、箱作り、箱詰めの作業を一気に進め、開催1週間前にはすべての行程が終了しました。今回は、一応時間には余裕を持って終わらせることができましたが、印刷周りの作業は改善の余地があると思いました。

 振り返れば、いつもよりも短い製作期間ではありますが、製作期間中は他のことが全くできなくなるので、精神的につらいところはありますね。2年前のように適度に遊びながらというのが一番ですが、この時期は周りに忙しい方が多いのも事実だったりするので。


 今年も、製作作業を振り返ってみましたが、やはり一番厳しいのは大量生産の期間ですね。こればっかりは体験してみないと分からないところではありますし、一度やってしまうと「もっと多く作って」というより自作キットでもいいからという意見を持つようになってくるわけです。

 まだゲームマーケットは始まっていませんが、また作りたいものができればこうして作っていくのかと思っています。


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