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● ゲームマーケット2010 ●

 恒例のゲームマーケットのレポートです。2006年からずっと製作段階と、当日のレポートと2回分けにしていましたが、今回は終了後になってしまったので、1回にまとめようと思います。


- 準備編 -

 今回の準備編は、振り返ると長くなりそうなので、各ゲームについておおよそいつ頃にテストプレイをしたかと、製作期間を中心にしましょう。

●日本乗車券

 構想は2年前の東京乗車券の頃からあったのですが、ゲームマーケット2009でラミネート式のボードがうまくできそうだというところから、A4のマップに収まるようにマップを作ってとりあえず形にしたのが 2009年1月くらいでした。そう、全シーズンの製作前からすでに今シーズンのゲームを作り始めていたのです。

 ゲームマーケット明けにバランスを取り始めて、6月末にはすでに今のような形になっていたようです。2009年のゲームマーケットは 5月末だったので、ほぼ1ヶ月くらいで一気にバランスを取ったことになります。最初は目的地のチケットの構成が大きく違っていました。路線長を変えて、北海道のバランスを変えてというくらいが大きな変化でしょうか。最終版のボードを作ったのは 2010年の2月でした。

●ショッピング パニック

 デパートネタを考えていたのは、2008年くらいからだったようですが。現在のアイデアになったのは2009年9月のことでした。その前の某イベントで、行動ポイント制にしたらいいのではと言う話を聞いて、デパートと組み合わせて今のような形になりました。

 何回かテストプレイして行けそうだと言うことでお披露目して比較的早い間にバランスを取りました。データの更新をされていたのが 2009年10月半ばくらいが中心なので、9月〜10月にかけてテストプレイをしていたのだと思います。

●東京乗車券 第2版

 こちらは本格的に動き出したのは、2009年10月くらいからでしょうか。武蔵小杉の新路線開通のアイデアをもらって、そこから駅を増やしたりということをやっていました。リメイクなのでバランスは取りやすいだろうと思っていたのですが、こちらのほうがバランス取りは大変でした。というのも駅が増えたので、そのままもバランスだとチケットが弱く、路線の得点を稼ぐのが強いという感じになっていたからです。

 最終的に6本の路線を減らし、路線長を調整し、チケットを使いやすいように変更しでようやく今の形になりました。大枠のバランスは11月末には取り終えていましたが、テストプレイでまだ路線長で稼ぐ方が強いように見え、最後に 6本路線を削ったのが 2010年の1月末でした。このあたりで、路線名を入れるといいのではというリクエストをいただき、ボードを描き直しています。

●ダイス チャレンジ

 500円ゲームズの構想を聞いたのが、2009年の8月くらいでしたが、その時はネタがあったら出してみようという感じで考えていました。ダイスゲームネタが思いついたので、着手し始めたのが 2009年の12月くらいです。1月中旬には今のようなネタができあがっていたので、テストプレイは 12月〜1月にかけてという感じでしょうか。

- 製作期間 -

●2010年2月

 エントリーの方針を決めたあとは、テストプレイも兼ねてPC作業としてボードやカードの最終版を作る作業を進めていました。まだ、この時期は余力があったのでゲーム会やテストプレイなどを挟みつつまったりとした感じです。

●2010年3月

 3月1日にブースが確定したのでいよいよ作業開始です。早めに製作作業に移りたかったのですが、3月の2週目と3週目は予定ありだったのと、大きな荷物も入れられなかったので、通販でコンポーネントの購入/計画をしたり、「ショッピング パニック」のアイコン作成をやったりとPC作業が中心でした。そしていよいよ、荷物も入れられる状態になったので、3月末から本格的な大量生産作業をスタートさせました。

●2010年4月

 今回は、カードを外注に出すことを決めたので、そちらの形式にあわせたカード作成からスタートしています。中旬には発注したかったので急ピッチで作業を進め、完了後は乗車券のボードのプリントアウトを中心に行っていたりとか。

 そして、4/10 からはいよいよ週末両日の作業を開始、いきなりラミネートがけでかなりの時間がかかることが判明し、平日作業をして数をこなす作戦に乗り換えました。ボックスの買い出しは 4/11 で完了させています。

 カードを入校してから、延々とプリントアウトとラミネートがけの作業を。結局この作業は 4月最終週までかかりました。ラミネートが消した枚数は 1600枚くらいでしょうか。1枚1分程度の速度なので、それだけで 27時間くらいかかったことになります。去年の作業は 50枚×4とかで1日作業で終わるくらいと見積もっていたのですが、今年は 100枚×7×2と数が明らかに違っていました。

 ラミネートがけは比較的負担の軽い作業なのでプリントアウトなどが平行してできたのは大きいようです。あとは、動画などを見ながら待ったりと進めるだけの余裕はまだありました。合間の時間で、ちょこちょことチップ作りなどを進めていたり、更新ネタと絡めてマニュアルの文章作成をしたりもしていました。

 振り返ってみると、この作業週末 7日+平日 8日とかなり時間を取られました。

●2010年5月

 連休は休んで、作業再開はラミネートがけしたボードの切断作業から。これもかなり時間がかかる作業なのが判明して、平日の時間をフルに活用して 3週目までに終わらせました。作業日数自体は週末3日+平日4日ですが、こちらは他の作業ができないのでかなり厳しいですね。

 到着したカードの丁合/角丸作業は1日ちょっとで終わらせ、ようやく終わりが見えてきました。ここから、マニュアル作成をやって、仕分け、袋詰め、箱詰めと終わらせて、週末作業1日を残して作業終了でした。

 週末作業は15日、平日作業は 16日という感じでしたが、うち半分はラミネートがけに、1/4 はボード切断に費やしたことになります。4月末くらいになって、あれだけ苦労した 2008年の「東京乗車券」の 3倍弱の数量を作っていることに気づいたりとか。カードを外注に出していなければアウトでしたし、ボードの貼り合わせは必須ではないことから省略したりもしました。次からは、コストが折り合えば大量のボードも外注に出したいですね。


- 当日の様子 -

●拡大ゲーム会

 前日の拡大ゲーム会は、直前まで参加するかどうかを決めていませんでした。実際に始まるとなかなか実際に手にとって遊ぶ機会がないこともあるのと、オリジナル作品の影が薄くなりそうだということもあり、参加することにしました。

 12:00 くらいにスタートしたのですが、「ショッピング パニック」や「源平闘札」「Ekiden」などを中心に回っていました。2日がかりとなると大変ですし、飲み物を買ってくるのを忘れたので途中でのどがかなり渇きながらでしたが、ひっきりなしという感じではなかったので、休憩を挟みつつプレイできました。5月で唯一ゲームできたのは、この日の「ショッピング パニック」だけだったりします。

 同様のイベントが今後もあるかどうかは分かりませんが、説明用のルールブックとかを持ってくるのが言いようです。テーブルクロスは用意しておいて正解でした。あとは、飲み物を用意することくらいでしょうか。撤収作業は参加者も協力してということで、このあたりはTGFでもなかった感じですね。

●前夜祭

 荷物の搬入の都合もあり、場所を横浜まで移しての前夜祭でした。時間が読めなかったこともあり場所もあまり決めていなかったのですが、そこは普段の横浜ゲーム会のアフターが生きる形になりました。先に食べるものを食べてから一通りの作戦会議をすることに。

 時間的にはちょうどよかったでしょうか。当日のフォーメーションとかもあったりするので、できればもうちょっと余裕を持って打ち合わせをしたいのですが、いつも通り製作作業がギリギリまであるのでなかなか時間が取れないのです。製作+出展をやっている以上これは避けられないのですが。去年と同様、荷物を搬入してから帰宅。本当にギリギリまで準備をしてから当日へ。

●当日

 9:00 前に到着して早めに準備をしていました。箱を開ける作業を先にやったのですが、到着時間がばらつくと言うことで、出展者別に荷物をまとめることにしました。スペースの割り当てもおおよそそんな感じでよかったですが、別管理のぶんは1か所にまとめるべきでしたね。これは、始まってから気づきました。

 ディスプレイなどはそれなりに経験があるので手間取りませんでした。袋詰めのものを書類補完箱に入れたのですが、これが予想通りにうまく動きました。ダイスチャレンジもスタンドではなくボックスのほうがよかったかもしれません。もうちょっと余裕があれば段差をつけたりというのができましたね。

 今回は、去年の反省を生かして重いスタンドを準備したので看板やメニューが倒れずにすみました。あとは、隠し球の「最後尾札」を準備したりとか。これも最初の30分くらいは役に立ちます。

 10:00 スタート。最初の30分はひっきりなしでした。注文を聞いて、箱から出して、計算して渡すというのをひたすら繰り返す作業に。ここが一番経験値がたまっておらず、かつ、迅速な対応を要求されるので難しいところだったりします。個数チェックの抜けが発生したりもしましたし、受け渡しの間違いもあったようです。

 この時間帯は、多少列ができても確実にさばくのがいいとは思っています。ブースに5人体制とかであれば、2列同時にさばくことは可能ですが、買い出し部隊もあるわけで、そこまでの人数をさばくことはできないのです。列を作るスペースはあるのがせめてもの救いですね。

 500円ゲームズの作品だけ消化が早く、「サバンナトリック」、「フレンチグルトン」「ダイスチャレンジ」まで 11:10 くらいに完売しました。「東京乗車券」「日本乗車券」は2年前であれば、このくらいの時間で完売だったのですが、今回は数を多く作ったこともあり在庫にはかなり余裕がありました。

 11:30 くらいから適宜休憩シフトを回しました。いつもは一番先に抜けるのですが、今回は 12:10 ころで 2番目に抜けることに。15分で昼食をとり、残りの時間を買い物に費やして戻ってきたら、いきなり説明とかという状態に。

 このあたりでメンバーに余裕ができたので、有志の協力の下で体験卓も回っていました。去年の反省を生かして、在庫のあるゲームが中心にプレイされていました。History of the Rails は昼休みの間に完売したようです。

 午後に入ってからは比較的まったり、と思われたのですが、いつもと違うのは在庫がかなりの数残ったことと、昼休み前後で、取材やら交渉やらが入ったりしたことでしょうか。大型ブースでの出展というのはありますが、個人サークルの集合体なので、そのあたりは各自に任せることになっています。そんなこんなもあって、今年は特に買い出しに費やした時間が少なかったです。特にショップのブースを見る時間が取れませんでした。

 15:00 オークションの前に、一部買いだし部隊の精算をすませたこととは後々の撤収作業で効いてきました。今年独特の要素としては、15:00 を回ったあたりでも品物が出て行っていたので、品物の分配や最終集計などのタイミングがつかめませんでした。あと、こっそり中古ゲームの販売はこのくらいの時間からありましたが、思ったよりも早くはけていたようです。

 16:00 を周り、買い出ししたものの整理や、体験卓の撤収作業をやっていました。毎度ですが、分配先の確認と、価格のチェックは確実にと言うところでしょうか。あとこの時間帯は、精算済みのものとそうでないものが分かれやすかったりとか。

 16:30 から計数作業開始、平行して集計作業も行いました。このあたりはしっかりとチャートを作っていたので去年よりスムーズにできています。17:00 の撤収のときにはほぼ荷物の収集もついて閉幕になりました。撤収作業は、箱詰めした荷物を車に詰め込んで、終了報告をしてという感じで意外とスムーズに行けました。

 今回は、500円ゲームズは早めに完売しましたが、「ショッピング パニック」が15個ほど、「東京乗車券」が20個弱、「日本乗車券」が 25個ほど在庫を持つことになりました。持ち帰りが発生したのは、去年の「東京鉄道網」もなのですが、これだけ多いと車を出す必要が出てきますね。開場で流れ解散、逐一荷物の積み卸しを行い、終了という感じになりました。

 今年は特にブースにいた時間も長く、あっという間に過ぎ去ったという感じでした。


- 500円ゲームズ出展作品 -

 どこかで終了報告を、ということで 500円ゲームズのうち自分の作品についてのまとめと裏話でも。

 Hammer Works (無印) は限られた設備で原価を安く作るというのが根底にあるので、原価500円のラインは構想段階から超えることはないと思っていました。本当に500円ゲームズらしく作るのであれば、2年目くらいの生産レベルでやった方がよいのですが、他に大量の作業があったためそのあたりはコンセプトを変えて、「手間をかけない」というのをもう 1つのテーマにしていました。

 具体的には、板目紙+シール用紙でボードを作るのを、ラミネートがけにしました。初期投資コストがあるので若干反則なのですが、ボードを作る時間が大幅に短縮できるのとボードの原価も半額程度に抑えられるので、ここだけ楽をしています。あとは、頒布価格半分、テストプレイ時間半分、製作時間半分ということを考えてやっていました。宣伝も動画を載せてもらったのはありますが、それだけというくらいです。

 生産個数は、2年目のダイスゲームが 30個で完売、この手のゲームは単発で出したら 50個は出ない可能性があるということで 40個にしました。手間を考えると、個数を増やすことは比較的楽にできますが、他の作品に力を注ぐ必要があり、その辺のバランスを取ってということに。

 今回は特別に、最終的な原価(推定)も出してしまいましょう。ゲームに使うもののコストで一番高かったのがダイスの 3650円(送料込み)です。そのほかは、他のゲームと共用のため概算で、ラミネートフィルムが800円、用紙代が200円、インク代は300円といったところです。包装用の袋は個数にあまりが出るものの、余剰分も含め 567円でした。参加費などの雑費は、他の出展物との比率でざっくり 520円程度でしょうか。

 今回は購入していませんが、チップ用の板目紙とシール用紙を使っています。このあたりはざっくり 500円くらいで足りると思われるので、おおよそのコストは 6500円程度です(原材料費+参加費のみの計算ですが)。まともな手段で作ると、ボードに使うコストがおおよそ倍くらいになりますが、それでも十分にレギュレーションの範囲で作れます。歩留まりや在庫を抱えるリスクを考慮しても十分な範囲といえるでしょう。

 ここからは、他の作品との兼ね合いを見た感想です。参加者数 23、作品数 27 という大きな企画になり、500円ゲームズの作品を求めてこられる方も多かったのですが、その一方で明らかに去年と違う傾向が見られました。

 企画の締め切りが 3月末で、参加者数が徐々に増えて行くにつれ心配になったのが、安価な 500円ゲームズの作品に流れてしまうのではということです。予算もスペースも遊ぶ時間も限られているため、購入するゲーム数には限りがあるのではということです。Hammer Worksはここ最近作品数がかなり多いので、今年はサークル内で食い合いがあるかもと思っていたのですが、もっと大きな流れで心配になっていました。

 といっても、作品を準備するためには、4月には大量生産作業に入っていなければならず、そうすると 3月の時点で材料をそろえておく必要があるということで、生産数の調整はすでに困難な状況になっていました(材料は、一気に注文した方が安く上がるというのもあります)。

 一番あおりを受けるのは「ショッピング パニック」だと思ったのですが、今年は状況が読めないので去年と同じ方針で作り、結果として歩留まりがよかったので多く作れてしまいました。去年の「オーシャントレード」は頒布価格設定が功を奏し午後からも伸びたのですが、今年はその効果が明らかに薄れていたのを感じました。

 結局のところ 500円ゲームズ以外で在庫を残すという結果になりました。サークルとして作品を作りすぎの感はありましたし、「乗車券」はカードの生産数から多めに作ったこともあるのですが、別の側面での効果も考える必要がありそうです。

 今年の使った新しい手段で、生産の手間を省くという意味でカードの外注をかけました。去年の動向を考えると個数をある程度出せばコスト的に許容範囲に入るということで、今後活用しようと思ったのですが、今年のような効果があるとリスクが大きくなり躊躇してしまいます。敷居を下げるのも大事ですが、コスト競争にさらされることにより、結果的に製作手段の選択肢を減らしてしまうことにはなってほしくないと思ったりとか。


- ひとり反省会 -

 というわけで、恒例のひとり反省会です。

 生産段階ですが、今回やった初めてのことは前述の通り「乗車券」のカードを外注しました。概算で、手作りのコストのおおよそ2倍で、質はかなりアップし、両面印刷と切断作業の時間とリスクがかかる作業がまるまるスキップできるので、効果はかなり大きいです。去年までの状況であれば、ある程度数が見込めるカードゲームなら利用できるのでは、と思いました。

 問題になるのは、実用的なコストが出るのが 100部以上ということです。昨年までの状況であれば、多少のリスク含みで行けるかと思ったのですが、今年の状況になると、個数的にリスクが大きいかと思っています。現に「ショッピング パニック」はカード種類数と個数の兼ね合いで外注を断念しています。結果的にその方がよかったので、そのあたりが難しいですね。

 カード数に後押しされて、生産数が決まりましたが、全体的に作りすぎました。簡単だと思ったラミネートがけも数の暴力でいっこうに減る気配を見せません。今年の状況を見るに、手間とコストがかからなければ別ですが、こんな派手なことはもうしないと思います。2年前にさんざん作業限界だといっていたものよりも作業量で2倍、個数にして3倍弱はありましたから。

 ただ、再販希望が多く、当日会場に行けない方もいらっしゃることを考えると、ある程度の在庫を持った方が、手に入れる側からすればハッピーなのかもしれません。このあたりの落としどころは、今後1年くらいで明らかになるのではと思います。

 今年は、3月末から週末+平日をかけて地道に作業して、かつ、お手伝いを 3回頼んでようやく1日前倒しという状況です。安定した作業時間を確保できるかどうかは状況次第なのと、今年の状況を見るに、次のシーズンからは素直に生産数を減らす方向に考えようと思います。

 作業自体はというと、土日も夕方から出かけたり、平日作業をするときも月曜は完全に作業停止したり、連休中は完全に作業停止したりとメリハリをつけたので、そのぶん効率よく続けられたとは思います。

 事前準備ですが、宣伝や調整にかける時間があまりにも少なすぎました。2月の時点で宣伝動画をあげてもらったことはありますが、もっと力を入れるべきなのかもしれません。今年は間接的な作業は少なかったのですが、そのぶん全部生産作業に回った感じでした。

 拡大イベントは、やるならもうちょっと早く宣伝して参加したかったですね。そのあたりの余裕を取るには週末1回ぶんがまるまる空いていないときついのです。または広報を誰かにお願いするかのどちらかですね。参加した価値はあったかと思います。

 当日の運営ですが、バックヤードの作り方で1つミスをしています。別管理分は 1か所にまとめるべきですね。バックヤードのスタッフの運動量を極端に増やしてしまったのはマイナスです。あとは、大袋は取り出しやすいような工夫も必要かも。それ以前に、準備しておいて正解でした。

 袋詰め/箱詰めの観点からは、1ゲーム一袋/一箱が原則ですね。これは製作の段階でよく考えておく必要があります。

 ディスプレイですが、今年は書類ケースがかなり役に立ちました。後ろのゲームが見づらくなるので、高低差をつけるなどすればなおよいのですが、1週間前に急ごしらえをした割には活躍しました。終了後に折りたたみできるのもよいのです。スタンドは滑りやすかったので次点ですね。

 iPadは発売されたばかりですが、ディスプレイに使うというのは同案多数のようでした。2日前に宣伝動画も準備はしてきましたが、最後尾札に使ったのはうちだけだと思っています。ブース内に2台あったので、品切れ情報などを書いたりと活用の機会は多そうです。今後別のイベントでも見る機会がありそうですね。バッテリーの持ちがよいのと、それなりのサイズがあり視認性が高いのがいいのです。

 最初の30分のフォーメーションはこの人数ではほぼベストでしょうか。頒布物の読み上げと、合計金額の暗算はかなり助かりました。後者は技能を要求されますが、前者はおすすめの方法だと思います。

 頒布数のカウントは、今年は専用のシートを作りましたが、最初の30分で若干破綻仕掛けました。「正」の字を書くよりも書き落としが少ないので、視認性をあげつつ、表組を変えてと工夫していくのがいいと思いました。逆に、このくらいの品数になると、むしろ持ち込みと残数で計算して途中経過は記録しないというのもアリかもしれませんが。

 別管理ぶんについては、バックヤードの作り方を除けば今回のような管理でいいと思いました。が、ここ2回最初の30分はかなり慌ただしくなるので、時間をずらして 60分遅れで解放した方がいろいろな意味でよさそうな気がしました。今回は情報開示方針などちょっと考えさせられることがあったので、次回は計画段階でそのあたりも決めておこうと思いました。

 おつりですが、序盤にギリギリになったものの十分でした。特に最初に並ぶ場合、釣り銭の内容にしていただけると非常に助かる、というのが出展者からの率直な感想です。序盤の 6000バックだけは細かく払い出しています。

 惨敗物の管理ですが、今回の方法がかなりいいですね。個人の惨敗物は明らかに分かるようにしておくというのを徹底すればよいかと思いました。あと、分配前の下準備までは、買い出し部隊の役割とした方がよさそうです。

 体験ブースについてですが、ほぼ任せっきりにしたのであまり目が届いていませんでした。このあたりはスタッフ以外に、通りかかった関係者の協力によるところがかなり大きいのです。テーブルクロスは準備して正解でした。

 撤収準備も今年くらいであればよさそうだと思いました。実は 16:00 くらいから集計作業の一部をやっていたりもしたので、そのあたりも寄与していますし、事前に集計表を作っておくことも大事です。

 Hammer Works(無印)については、「乗車券」の個数が読めず結果として在庫を残すことになりましたが、「ショッピング パニック」はおおよそリスクの範囲内で収まりました。前者は今後ちょこちょこと持って行きますし、後者は TGFには持って行くことします。ボックスが大きいので来シーズンに持ち越すかどうかは決めていません。

 撤収についても経験がありほぼ問題はなかったです。このあたりは運転手にかなりの協力を得てもらっているところはあります。


 新しい体制でスタートしたゲームマーケットですが、参加する側からは去年までとあまり変わらずにできたので、よかったと思います。去年ともまた違う流れになりましたし、来年からは年2回開催ということも出ています。今後の活動を考える上で転換点になるようなそんな気がしました。

 ゲームマーケットのスタッフの皆様、テストプレイや作業などで協力してくださった皆様、開場に足を運んでくださった皆様に感謝です。在庫もある程度ありますし、計画もあったりするので、出せるものがあえば何らかの形で参加したいと思っています。


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