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● おそばの日のレポート ●

 2004年10月16日、引っ越し後の初のイベントということで、引っ越しそばでも食べて、何かゲームをやろうという、まったりとした企画「おそばの日」をたてました。今回は、この様子をお送りします。


 まずは、風船さん、謎な人!さんとの 3人でということになりました。3人用のゲームはいくつかあるのですが、手始めに、手を動かすゲームがいいかということでこのゲームを出してみました。

● テンプテーション

 まずは、3人でもできるダイスゲームがいいかということで、ボックスの大きな「テンプテーション」をプレイ。通常は 500点で終了なのですが、個人的なバリアントで 300点終了にしています。

 このゲームは、ボード上の状況と、残りのダイス数を考えながらダイスを振っていくゲームで、思ったよりも考える要素のあるゲームですね。初心者から楽しめて、2人〜6人のどの人数でやっても違った姿が見られるゲームです。

 序盤は、0点まで下がったり、150点くらいまで上がったりと、けっこう点差がついていたのですが、気がついたら全員が 250点ほどで並んでいました。最後のボードの 90点を誰が取るかで勝負が決まる、熱い展開になりました。

 このゲームは、ボックスが大きいのは難点ですが、難しいゲームでもなく人数の適合範囲も大きいので、個人的に、かなりおすすめできる作品だと思います。3人用のゲームで困ったときにもいいですね。

● 等式くん

 次にプレイするゲームを箱から出しているときに、うっかり出てきたのでそのままプレイしてしまいました。「マージャン式計算上達ゲーム」と銘打たれたこのゲームは、私の所有ゲームの中でもかなりの変化球です。

 マージャンの要領で等式を完成させるというゲームですが、「6は9として使える」とか「微分記号」とかというものすごい牌が入っているのが特徴ですね。

 ルール説明も兼ねて 6枚上がりの初級モードをやったあと、8枚上がりの上級モードもやってみました。このゲームの場合、ゲームとしてどうこうというよりも「あの牌を使って等式を作る」ということを楽しむのが、いいのかと思います。

 戦略性より、ひらめきと計算能力のゲームですが、外に持って行くとかなりギャラリーがついてしまう、そんなゲームです。


 等式くんのプレイ中に、てくてくさんから到着したとの連絡が入ったので、合流しに出かけました。そばの買い出しをして、一応メインのおそばの時間になりました。

 今回は、普通に乾麺からざるそばを作りました。そういえば、以前にやった自宅ゲーム会は、あの「例の企画」の Part 4 なのですが、そのときも料理イベントが入りましたね。今後も、料理イベントがらみというのは十分にあり得るかと思いますね。

 そばをひとしきり食べて、片づけまでやった上で、メインのゲームをやることにしました。


● グラグラカンパニー

 本日のメインで、引っ越し前に製品版を買ってからは初プレイになります。グランペールから発売されている、カワサキさんの作品です。

 アクション経営ゲームで、木製のキューブを会社のビルに見立てて、キューブを積み上げることで投資していきます。一気にたくさん投資したり、高いビルを造ったりと、会社の成長に貢献させるとお金が入りますが、キューブを崩してしまうと、その会社は倒産してしまうのです。

 最初のラウンドは、素直にビルが伸びてスムーズに進んだのですが、全員がゲームになれてきた 2ラウンド目からは、だんだん積み方が意地悪になってきます。重心をずらしたり、ひねりを入れてみたりという感じですね。

 2ラウンド目は、ラウンド中に 2件の倒産があり、かなり長引きました。最後の合併も 16フロアに 13フロアを合併するという、世紀の大合併になりました。結果はというと想像通り、手を離したとたんにはかなく崩れ去っていったのでした。

 3ラウンド目になると、市場状況を見る力とか、経営手腕もだいぶついたみたいな感じで、乗り換えのタイミングとか、投資の仕方とかもかなり変わってきました。最後の最後は高さが 17フロアが 2社できるというものすごいことになりました。

 最後の合併は 17フロア + 5フロアでしたが、これを見事にてくてくさんが成功させて逆転勝利になりました。合併成功時は、全員で拍手でしたね。

 トークをはさみながら、まったりとやっていたので 90分近くかかってしまったのですが、アクションと駆け引きと、乗り換えのタイミングといった戦略と、いろいろと楽しめる新機軸のゲームだと思います。

 テストプレイの段階で、何回かプレイさせていただいたのですが、製品版になって「ただのアクションゲームではない」感覚がより強くなったと思います。苦手な方は苦手かもしれませんが、個人的にはおすすめです。

● 乗車券

 もう 1ゲームくらいできる時間があったので、今年のドイツゲーム大賞作「乗車券」をプレイしました。アメリカに鉄道を引いていくゲームで、目的地を結んで得点を稼いでいきます。

 ルール自体は、かなり簡単なのですが、それだけに悩む要素が多いゲームではあります。他のプレイヤーの動きを見ながらなので、ゲームの進行もプレイヤーによってかなり変わってくるものと思われます。

 今回は4人プレイだったので、マップには若干の余裕があったはずなのですが、中央部は乱戦になりました。私は、どちらかといえば蚊帳の外だったのと、カードの集まりが悪かったのである程度カードを貯め込んでいました。

 中盤からは、どこまでカードを集めるか、目的地を増やすかという感じになりましたが、中央部から東海岸にアプローチできそうになかったので、ひたすらカードを集めて線路を引くというプレイに方針を固めました。

 序盤から、できるだけ無駄遣いをせず、中盤から集め出したオールマイティーのカードをどう活用するかがポイントになりました、途中で場札から 2回枚引いたのと、山札から 2枚連続で引いたのもあって、手札の中に 7枚まで集まりました。

 カードの集め方、線路の引き方は難しいところなのですが、オールマイティーは、特に欲しい色が決まりだしてくる中盤以降からは、思ったよりも価値があるような気がします。

 結局、長さ6 の路線を 3本も引いたということもあり、線路の得点差で逃げ切りました。目的地も 20点クラスのものを達成していたということはありますね。

 ターン数で勝負するか、路線で勝負するか、目的地で勝負するか考えるところは多いのですが、なかなか予想がつきにくいゲームではあります。ルールはかなり単純なゲームなので、それだけ考えることに専念できる感じでしょうか。

 時間はある程度かかり本格派のゲームですが、本格的なものを始めたいというときにちょうどいいゲームかもしれません。いろいろな意味で、ドイツゲーム大賞を取ったゲームらしい作りになっていると思います。

● ライアーズダイス

 時間がほんのちょっとだけ余ったので、通常のルールで「ライアーズダイス」をプレイしました。4人で 7個持ちというルールにしたので、若干事故が起こりやすかったかもしれません。

 実際に他のプレイヤーがほとんど持っていなくて、4アンダーというのが 2回見られました。結局 2強2弱の展開になり、最後のダイスの差でそのまま逃げ切った感じですね。

 とてもスタンダードな作品ですが、活躍の機会の多いゲームだと思います。


 というわけで、今回のおそばの日は終了になりました。今回は、箱から実際にゲームを取り出しながらという感じになりましたが、いざ選べとなると無難な選択になりやすいと思いました。

 今後も、自宅ゲーム会は機会を見つけてやりたいと思いますので、そのときはよろしくお願いします。そして、参加してくださったみなさまに感謝です。


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