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2005年4月23日、本来はゲームマーケットの惨敗ゲーム会というのを予定していたのですが、メンバーが集まらず、OKAZUさんとともに、ふたりゲーム会ということになりました。今回は、そのときの様子をお送りします。
午前中はお仕事で、時間ぎりぎりで待ち合わせ場所に移動して、昼食後に私の部屋へ移動という感じで始まりました。今回は、お互いにプレイしていないふたりゲームをやろうという感じでした。
日本ではほとんど売りに出されていない、KOSMOSの 2人用ゲームです。自分が選んだ 2枚のカード相手に渡し、どちらをピラミッドに配置させるかを選んでもらう、カードゲームです。
ルールはかなりシンプルですが、「相手に選択させる」というのがこのゲームの肝で、かなり悩ましい仕上がりになっています。極端な選択を迫らせると、自滅を導きますし、かといって相手に塩を送ることもしにくいですからね。
2人ゲームのいいところを取ってきた、面白い作品だと思いました。たしかに、ゲームとしてはかなり地味な部類にはいるのですが、じんわりとくる楽しさがあります。これは一般売りされなかったのが惜しいゲームですね。悩ましいゲームなので、延々とプレイするのは大変ですが、ちょっとしたアクセントにいい感じでしょう。
先週買ってきた作品を、満を持して登場させました。最初にプレイしてしまうと、あまりにも危険なので、軽く説明程度に出してみました。
温泉旅館などでよく見られるタングラム 2つとバトルケースの入った、対戦型のゲームです。バトルケースの中に、タングラムのピースを落としていき、はみ出したら負け、というこれだけのゲームです。あとでもう一度プレイしたので、雑感などはそちらで書きます。
今回は、畳敷きの上にゲームの箱の裏面を使ってやっていたのですが、この設定だと落としたピースがはねにくいという特徴があります。ピースのはねやすさもゲーム性を決める要因になりますからね。
その昔、多人数でプレイするゲームを 2人でやってみて、面白いかどうかを検討する「ふたりゲーム愛好会」というのをちょっとやっていたわけですが、ひさしぶりにその活動になりました。今月出たばかりの「乗車券ヨーロッパ」は 2人〜5人のゲームなので、実際に2人でやってみようというわけです。
ゲーム自体の説明は、先週のJAGAのレポートを見ていただくとして、プレイした雑感などを。
2人の場合は、路線で競合することはあまりなく、目標の路線を引くタイミングがとても重要になります。ゲームの展開にもよるのですが、チケットを引いて目的地を増やすよりも、21点、15点の高額路線を狙ったほうがいいかもしれません。あと、人数的な性質なのですが、駅舎はかなり役立たずになりますね。
ヨーロッパ版は多人数でプレイしたほうが要素が生きて面白い、という結論に落ち着きました。
奇跡屋さんの 2人用ゲームということで、自分のセットでは初めてプレイしました。こちらも今月すでにプレイ済なので、ゲーム内容の説明は省略しましょう。
簡単なカウンティングと、山札からの引きも関わってくるゲームなのですが、今回は引きがよすぎた感がありました。結局 1-7 というワンサイドに近い展開になりましたね。
2人用ゲームの場合、ワンサイドゲームになると大差を付けられたほうがひたすら厳しい、というのは宿命としてありますからね。
同名のタイトルのゲームが他にもあるので紛らわしいのですが、Leo Colovini の作品で KOSMOS の 2人ゲームのシリーズのやつです。カードを使って 11の土地を取り合うハンドマネージメント系のゲームです。
このゲームの面白いところは、カードの補充の方法でしょう。補充の枚数と、タイミングの書かれたタイルをターン終了時にとるので、これがなかなか悩ましくも面白い展開になったりします。
手札枚数の割に、カードの種類が多く、狙って攻め込みにくいというのはあるかもしれません。勝利条件は 15点ですが、11個のうち 8個近くを取る必要があり、状況によっては長期戦にもつれ込む可能性があります。カード補充のしくみからか、ワンサイドになるとひたすら厳しいという感じになりますね。
2人用ゲームとしては、惜しい感じがします。もう少し練り込むともっと面白くなったようなそんな感じですね。
最近は、けっこう見かけるようになりました、2人推奨の計算カードゲームです。このメンバーじゃないとやらないだろうということで、登場しました。
カシノ系のゲームで、手札から数字カードを出して、出した数字カードと同じ数字を作って取るというそんなゲームです。ルールは、Wildが全部入った中級ルールでいつもプレイしています。
このゲームの特徴は、なんといっても度肝を抜くワイルドカードの存在でしょう。「引き算」「かけ算」「割り算」といった、比較的平和なものから「3/2」「3/5」といった分数、挙げ句の果てには「立方根」まで入っています。
実際にプレイしていくと何回かは「8 の 3/2 倍は 20、20 と 4 を足して 24、24 を 4 で割ると 6、これを 6 で取ります」という、すさまじい計算が見られます。
波のようなものがあり、流れが悪いと一方的にカードを取られたりするのですが、まあ、どちらかといえば雰囲気を楽しむ類のゲームですからね。
ゲームとしてはキワモノに属するので、万人にはお勧めしませんがこういうゲームが好きな方も、どこかにはいらっしゃるかと思います。好きな方にはそれなりに楽しめるゲームだと思います。
実に買ってから 2年ちょっとのあいだ、プレイしていなかったゲームです。2人ゲーム自体なかなかプレイされる機会がないですからね。ギャング達の抗争をテーマにしたタイル配置系のゲームです。
特殊カードを使うタイルを置く、というのを繰り返して、勢力争いをします。ゲームとしてはシンプルですね。序盤は、なかなか展開が動かないのですが、中盤以降、決算の連発になってどたばたとするゲームです。
基本的にはシンプルですが、若干引きの要素が強すぎる感もあるかもしれません。あとは、最高賞金の 50000 の存在でしょうか。これが強すぎるような気もします。引きの要素がもう少し小さくなれば、かなり悩ましいゲームになったことでしょう。
これも速報をいただいて、発売すぐに買ったのですが、機会に恵まれず全然プレイしていませんでした。基本的に 2人用で、ルールにしたがってチップを取っていき、得点を稼ぐというゲームです。「アルゴ」や「タングラムプラス」と同じ学研のエンブレインシリーズです。
ルールはとてもシンプルで、説明自体は 1分くらいで終わりますね。このゲームの場合は、自分がこう動いたら、相手はこう動いて、という感じで数手先を見る、推理力が要求されます。
1回のプレイも数分で終わり、その中で適度に考える要素があります。「ブラックボックス」とかに近い感じの中毒性があるゲームです。かなりアブストラクト色の強いゲームなので、アブストラクトゲームに強いプレイヤーは、このゲームも強いと思われます。
ルールを読んでみると「1手30秒を目安に」「待ったなし」ということが明記されています。手数がそんなに多くないので、そのあたりを考慮したルールなのでしょう。
これも、死蔵させておくのにはあまりにもったいないゲームでした。2人で他のゲームが終わるまで待つという機会があったら、積極的に出したくなるような、そんなゲームですね。これも、おすすめです。
先ほどに引き続き、「タングラムプラス」をはねやすく滑りやすいテーブルの上でやることにしました。多少滑ったほうが意外性があって面白いかもしれません。
このゲームも「マティックス」と同様エンブレインシリーズの 1つです。このゲームで要求されるのは、図形認識能力と、力学的、物理的なこと、推理力、手先の器用さなどでしょうか。と書いていますが、やっていることは非常に単純です。
「アルゴ」「マティックス」「タングラムプラス」は、コンポーネントも日本製らしい、学研らしい丁寧な作りで、箱もそんなに大きくなく、値段も手頃とかなり完成度の高い仕上がりになっています。ゲームとしては、子供から大人までというコンセプトで、あっさり目のものが多いでしょうか。
ゲームの方ですが、1時間弱くらいやっていたような気がします。うっかり大きなピースが意図しない向きに入ってしまい、スペースがたくさんあるのに敗北したり、サークルタングラムがずれて、他のピースがはみ出してしまったり、ぎりぎりのスペースに入れる神プレイで大逆転したりと、楽しいゲームです。
これは、個人的に 10点満点なら間違いなく 10点をつけられるゲームだと思います。2人で対戦する機会が多い方は、押さえておいて損はないゲームだと思います。
新作のアブストラクトゲームです。自分のコマを相手の陣地に移動させるゲームですが、タイトルどおり「潜る」要素があります。
正方形のタイルの裏表に道が書いており、タイルを開店させて、道に従ってコマ移動していきます。表側の道を移動するときは、他のコマを超えることはできませんが、裏側の移動するときは他のコマを超える必要があります。
裏面の道の引かれ方は、表からでも見られるのですが、タイルによって違うこともあり、かなり頭が痛くなります。一気に移動できると達成感のあるゲームですが、どちらかといえば、理詰めで頭の痛くなるゲームですね。
ひさしぶりに 2人ゲームのアブストラクトらしい作品をプレイしたような気がしました。
こちらもひさしぶりにプレイしてみました。カードをプレイして相手よりも強い組み合わせを作って、商品を獲得していくゲームです。自分だけではなく、相手の場所にいらないカードを押しつけることができるのが特徴ですね。
シンプルで、なかなかに楽しめるゲームです。手札がいうことを聞かなくなってくるとかなり苦しくなるわけですが、そのあたりもジレンマとして考えられる範囲でしょうか。「名作」といわれる、あのあたりのカツカツさまではいきませんが、その分、多少間口の広いゲームになっているのではと思われます。
2人用のゲームとしては、そこそこの遊びやすさを持ったゲームだと思います。2人でプレイされる機会が特に多い方にはおすすめかもしれません。
ここからは、yas-oさんが駆けつけてきてくださったので 3人になりました。OKAZUさんのオリジナルゲームから「乳酸くん(仮)」をプレイしました。
トリックテイキングのような、競りゲームのような不思議な雰囲気のあるゲームですね。競りに負けると「負荷カード」を受け取り、競りがやりにくくなります。ただ、負荷カードの得点合計が2番目に高いプレイヤーが勝者になるのがポイントです。
あとは、スタートプレイヤーの決め方でしょうか。競りに負けたプレイヤーが、誰から、どちら向きに競りをおこなうかを決めることができます。
作った本人も、どうやったら勝てるか分からないというほどの悩ましくもあり、不思議なゲームです。ジレンマ満載の作品になっています。
最後に、3人で「乗車券ヨーロッパ」をプレイ。今回は、競合路線になってしまったのですが、チケットをあきらめてその分、路線を完成させる速攻に走りました。結果としては功を奏した形になりました。
3人プレイの場合も、駅舎がなかなか活かされないというところはあります。そういった意味では、4人以上というのがいいのかもしれませんね。
アフターは、ちょっと足を伸ばしてファミレスでまったりと。今後の創作ゲームの話とかそのあたりが話題になったでしょうか。
私の場合 2人ゲームはとかく死蔵されやすく、なかなか手を出しにくいのですが、たまにプレイする機会があると、いろいろと発見があっていいですね。時間調整などに有効な 2人ゲームはいろいろとあって困ることはないですから。
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