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● 自宅 Revolution の会 ●

 2005年10月9日、3連休の中日です。この日はヒストリカル分を補充しようということで、「オランダ革命」(Revolution) をやろうということに決まりました。場所は私の部屋ということで、10:00 集合でたっぷりとプレイしたのを、簡単にレポートしようと思います。


● オランダ革命 [play:game]

 というわけで、いきなり今回のメインに入ります。ヒストリカルなゲーム「オランダ革命」です。タイトル通りオランダ革命を題材にしたゲームですね。カルヴァン派、ブルジョワジー、貴族、ハプスブルグ家、カトリックの 5つの勢力争いのゲームで、勝利点の入り方が勢力によって若干違います。

 運の要素は全くない、他のプレイヤーの手と、自分の手の組み合わせですべてが決まるゲームです。プレイ時間は 8時間、ルール説明は 2時間くらいというきわめて長時間のゲームです。私の場合、世代的に長時間ゲームはそんなにプレイしてこなかったわけですが。

 午前の部は、ルール説明で終了しました。ステップが細かく切られているだけでルール自体はそんなに複雑菜分けではありません。ただ、ラウンドの流れが書いてあるリファレンスシートがないとさすがに把握しきれない暗いの分量はあります。勢力も決めたところで、昼食休憩になりました。

 そして、午後から実際のプレイが開始されます。第0ラウンドは、いわゆる初期配置なのですが、それですら 1時間弱はかかります。そして、どこからスタートするか、どのくらい勢力を残しておくかがかなり悩ましかったりするのです。これだけで、0.5ラウンド分はあるでしょう。

 1ラウンド目からは、ステップを追って進んでいきます。序盤の攻めどころはとても大事で、行動順もなかなか悩ましいものがあります。基本的に他のプレイヤーの動きを見られたほうが楽なのですが、配置は早い者勝ちの部分もありますから、一概に遅ければいいということでもないのです。

 私は、貴族派をプレイしたため全体的なパワーバランスを見て、それなりに勢力を伸ばしていくというプレイになるでしょうか。フランス側からの進行をきれいに止められてしまったので、中央から旧勢力、新勢力を分断するような配置になりました。

 おおよその地図ですが、南側のフランスよりには、ハプスブルグ家と一部カトリックの土地、北側はカルヴァン派と、ブルジョワジーという感じになっています。ユトレヒトなど一部の地域は、勢力の衝突状態になっていたりしているのがポイントかもしれません。

 2ラウンド目は、勢力分布が怪しい箇所がいくつかありました。手を出し切れなかったホーランド、衝突状態になっているフランドル、カトリックとカルヴァン派が大衝突をしているユトレヒトが火種ですね。

 とはいえ、ホーランド以外は貴族派から行くと手を出せない場所になっていますから、ある程度は他のプレイヤーの動向にゆだねられているところもありますね。このゲームの場合、交渉は一応できますが、交渉材料がほとんどないのです。

 3ラウンド目からは、怪しげな状態がいくつか解消され、リソースの限界(資金と人員には限りがあるのです)も近づいていることもあり、最終ラウンドに向けての仕込みがされつつあります。実はこの段階でもう最終的な手が決まりつつあったりするのです。

 4ラウンド目は、ほぼ最終ラウンドの準備ということもあり、比較的早く収束していましたね。このゲームの場合、特に 1〜2ラウンド目の勢力図が大きく影響するのではと思いました。

 最終ラウンドは、資金を貯めきったカルヴァン派がどれだけ旧勢力をひっくり返せるかに終始するようになりました。とはいっても、2ラウンド目までに主要な領土がとれなかったこともあり、パワーバランスの上では、自分の不利にならなければ素通しするつもりでいました。

 最終的に、カルヴァン派が大量に大学を設立させたものの、ゲームがひっくり返るには至りませんでした。序盤に広い領土を取ったブルジョワジーが勝利していました。今回はホーランドの争いがすべてを分けた感じでしたが、人員を送り込む余裕がなかったのが影響していたのかもしれません。

 貴族はというと、中央に安定して人員を配置できたこともあり、最後のカルヴァン派をほぼ素通しにしたので、2位で終了しました。

 終了時間は 19:00 で、実質プレイ時間は 6時間ほどでしょうか。プレイした感想は、運の要素が全くなく、それでいて勝利条件が違うので、序盤にどれだけ地盤を固められるかが大きいような気がしています。リソースには限界があるので、無理はできませんが都市と領土の勢力をどう取るかも重要ですね。

 あと、過度のつぶし合いは疲弊するのでおすすめできないことでしょうか。このあたりのバランス感覚はやってみないことにはピンと来ないかもしれません。

 受験の時に世界史を取っておきながら、ヒストリカル的なことには疎いのですが、背景をそんなに知らなくてもゲームシステムで十分楽しめるかと思います。丸一日つぶれるほどのプレイ時間をどう見るかでしょう。

● ポイズン [BGG]

 整理運動にということで、プレイしました。前日のJAGAでもプレイしたので、説明は省略します。

 今回は、全くポイントを取らずに勝利という珍しいものを見ました。実際に使うコンポーネントと比較すると箱が大きいのは難点ですが、ちょっとまったりとプレイするのにはちょうどいいかもしれませんね。

● オストラコン [play:game]

 まだプレイしたことのないゲームということで、最低人数ですがプレイしました。親が二択で答えられる質問を出題し多数派を当てるという、コミュニケーション系のゲームです。

 お題も、いろいろと準備されています。カードの枚数が若干少ないこともありバリエーションはそんなに多くないですが、質問内容を考えるのもゲームのうちでなかなか楽しい作業です。この手のゲームでは、むしろフリー問題のほうが難しいですね。

 多数派を当てると行っても、明らかに多数になるものは見返りが少なくできています。また、ラウンドによっては票をひっくり返したり、何人かの意見を見てから答えを決めたりというルールが入ってきます。これはこれでゲームとして面白い味付けになっています。

 「何かに雰囲気が似ている」と思ったら2年くらい前にプレイした What Were You Thinking [BGG] に雰囲気としては似ていますね。こういうゲームは、ある程度の人数が集まったときに折りを見てプレイするのがいいでしょう。なかなかに面白かったです。


 私の場所からだとアフターにちょうどいい店が少ないのですが、今回は深夜にはなっていなかったのでちょっと足を伸ばして肉を食べました。プレイ後の反省というよりは、うっかり発言した「おはじきヒストリカル」の方に話題が向いていたかもしれません。

 長時間ゲームは、それなりに準備が入りますし、いろいろとプレイすることはできませんが、長時間ゲームでしか味わえないものもあるかと思いますね。たまにはこういう会もいいのではと思いました。


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