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2019年7月14日、前日のJAGAからの連日で、自宅ゲーム会です。今回は 3人で、以前話題に出ていた 18EUのバリアントルールをプレイしています。こちらも、1ゲームのみの長時間ゲームですが、プレイの様子を中心にレポートします。
今回プレイするのは 18EUですが、BGGのフォーラムに出ていたバリエーションルールをプレイしています。
通常は、15社のマイナー会社を競りで獲得するところですが、今回のバリエーションでは、会社ごとに特殊能力があります。番号が大きくなるほど、特殊能力は強くなりますが、出現位置や行動順は番号順となるため、小さい番号にはそれなりのメリットがあります。
初期所持金は 0 で、マイナー会社は無料で獲得。Priority順で獲得していきますが、1巡すると Priority は左隣のプレイヤーに移り、獲得順が遅くなります。これを 3人の場合は 5社目を獲得するまで繰り返します。
事前にいろいろと情報を見ましたが、最初に出現位置を決められる 1番は決して強いわけではなく、北パリも最強というわけではなさそうでした。あとは、極端に遅い順番は能力は強いものの、出現位置の選択肢がなくなるので、合併できない危険性もあります。1番が北パリではなく、ブリュッセル - リール - ロンドンへのルートを引いたとき、北パリは何番目に強いかの評価も悩ましいですね。
特殊能力の概略ですが、1番は3人の場合な能力なし、2番は港の収入アップ、3番は山への敷設ボーナス、4番は黄色タイルの追加敷設、5番はトークンで埋まった都市の通過、6番は通常路線の追加アップグレード、7番は1株分の資金調達、8番は街の追加アップグレード、9番は列車の割り引き、10番は列車の距離+1、11番は都市の収益アップ、12番は保有車両数+1、13番は都市の追加アップグレード、14番はP列車の無料獲得、15番は初期の2列車のパーマネント化です。
11:00 少し前にスタートして、マイナー会社の選択と、2ORまでのプレイを昼食前に、昼休みを挟んでそこから先という感じになりました。
マイナー会社ですが、プレイ順に 2-3-6-8-9、1-11-12-13-15、4-5-7-10-14 になりました。そして、初期の出現位置は、1-北パリ、2-リヨン、3-ストラスブール、4-ブリュッセル、5-アムステルダム、6-南パリ、7-ミュンヘン、8-西ベルリン、9-ドレスデン、10-ベニス、11-南ウィーン、12-ブダペスト、13-北ウィーン、14-ミラノ、15-東ベルリンの順になりました。
プレイ順に、南パリとベルリン、ベルギー-オランダ-ドイツとイタリア、北パリと東ベルリンとオーストリア-ハンガリー-チェコという別れ方になりました。1巡目はすぐの収益を目指すか、敷設権を目指すかという感じでしたが、3番手で、アップグレードのない会社が集まったので、敷設権の維持を中心にという感じでした。
昼休みを挟んで、ストックラウンドですが、ここで 1社ずつの設立になりました。10番と14番を使ってミラノに1社目を100ポンドで、8番と9番を使って西ベルリンに2社目を100ポンドで、15番の東ベルリンを使って 90ポンドで 3社目が設立されています。設立金の違いは、転換する株式の数からです。
ミラノは 2-2-3-P で走る展開に。西ベルリンはすぐには走りにくい形ですが 2-2-3 で道を作ることに。東ベルリンは 2-3 ですが、2はパーマネントに。マイナー会社もまだ残っており、アップグレード権もあるので、早くに路線がつながりました。
イタリアは、ミラノとベニスがつながり、トリエステからブダペストへのルートができて、列車が普通に走りきる展開に。ブレーメン、アムステルダム、ブリュッセル、ミュンヘンがつながり、次手でベルリンの空きトークンに到達できる展開に。
西ベルリンは、ライプツィヒからドレスデンにつながり3両をさばく展開に。東ベルリンは南下ルートを作り、ウィーン、プラハ方面を伺う形に。ブカレストはウィーン方面とトリエステからイタリア方面のルートができる形になりました。
ここで 2回目の株式ラウンドに。ベルリンに届くことから、4番と5番を使って 2社目を設立 100ポンドです。パリ方面も大規模化し、3番と6番を使って 100ポンドで設立。12番と13番で 82ポンドでの設立に。これで、4列車が出る形になりました。
3列車は 2番と11番で取り合う形でしたが、両者とらず。先行の新会社が 3を2両購入し、これで 4列車を出す形にしました。ここは交渉の余地なく、普通に 3列車を買いあってもよかったのではと思います。この影響で、7番に3列車が割り当てられました。
南パリが 4列車、ブダペストが 4列車を買って、4列車はあと 2両。これは 4列車の壁の形になりました。ここからが少し重い展開になりました。
次のストックラウンドは、北パリの転換のために 1社出ましたが、そこで止まることに。4列車が 1両残り、誰かが 4-5 を購入してスタートを切る展開を待つことに。当然、自分は 7番の 3列車が生きているのと、どこかで 1回無配当が出るので動かさない形にしました。
2ORで、高い順に2社目の西ベルリンが 4-5 を購入して、パーマネント争奪戦がスタート。株価の順に買われるので、アムステルダムが 5、東ベルリンが 5、南パリが 6、北パリが 6、ブタペストが 8、ミラノが無配当で 8 となりました。ストックラウンドを挟んだので自腹は出ませんでしたが、無配当が出る形になりました。
その間に転換ラウンドが挟まり、7はアムステルダムに、2は南パリに、11は東ベルリンに吸収されました。11のウィーン以外はトークンは転換なしで進むことに。
ここからは、18EUらしいトークン合戦と、18EUらしくないパーマネント合戦が始まりました。列車の購入時期から、ブダペストにトークンをおかれてイタリアから抜けられなくなったので、山抜きの回避ルートをとることに。ここをトークンで塞がれて、脱出に時間がかかる形になりました。
いくら 18EUとはいえ、盤外ルート、パリ、ベルリン、ウィーン以外で、作った道を直接塞ぐ形のトークン置きは、攻撃行為として見なすので、なにがしかの報復を考えていたのですが、株位置の兼ね合いで、仕手戦ができない状況にはありました。
最終的な列車の形ですが、特殊能力を含めて、西ベルリン 5-8、南パリ 6-8、アムステルダム 5-8、ミラノ 9-P、ブダペスト 8-P、東ベルリン 2-5-8、北パリ 6-P でした。ダブルパーマネントが 4社出たので、計算が相当大変でしたが、2ORでの終了になりました。
終盤戦は、ダブルパーマネントの 8列車の処理にイタリアルートが使われたので、早々にアムステルダムがミラノにトークンを置き、ルート封鎖をやると収益が大きく落ちていた可能性はあったかもしれません。この場合、マルセイユ、ニースから、トリノに抜け、ローマに行くルートができますが、手数がかかるはずなので。そうなると、ロンドン-ブレーメンと、ロンドン-ワルシャワ/ブカレストが有力になるかと思います。トークンによっては 2ルート使えなかったりしますし、ワルシャワはローマより安いですが。
最終結果は、105ポンド差の 2位でした。イタリアの狭さは知っていたことなので、ラウンドが長く続いている間に、迂回路の模索をしておいた方がよかったですね。2手くらい余っていたので、資金を気にせずに120ポンドの山抜きをしておけば、早々に速く走れたかもしれません。
あとは、2社同じ列車持ちは、あまりいい形ではありません。列車の廃棄タイミングが同じになってしまい、どちらかが無配当になることが多いので。6-Pと、無配当1回の9-Pでどちらが収益があったかは少し微妙ですが。脱出が早ければ、トークンボーナス 150が出ただけに、9-Pの方が高い可能性もあります。
105ポンドの差なので、1回でも無配当が出ていなければ余裕でひっくり返せる差です。あとは、株の買い方ですが、ほぼ同型になっていたので、自株の価格差以外では、なかなか差が出なかったところかもしれません、もう1枚高位株を持てた可能性はありますが、2株差がないとひっくり返らないでしょう。あとは、場所が独立していたので、設立順の前後を少し出してみるのもありだったかもしれません。
第4SRの株買いで、1手ずれがあった(株拾いの1手パスで手順前後があった)ので、それが生かせる形になっていれば、さらに差が詰まった可能性はあります。とはいえ、5SRでは、株の選択肢がほとんどなかったので、高位株から順に購入することくらいしかできませんでした。これで、売り切れ上がりを阻止しましたが。
バリアントルールの完走ですが、競りよりはかからないものの、プレイ時間としてはほとんど変わらず、展開が全体的に派手になるという感じでした。
会社の選択ですが、当たり外れはあるような気がします。会社設立のためにも、合併のためにも、近い拠点をとるのが重要なので、特に早めの番号の連番は強いです。マイナー会社での出口確保のため、追加の敷設権がある 4, 6, 8, 13 は強いですね。なのでそこから連番になるところは、能力が少し弱めに設定されています。序盤の収入源となる 2番も高めに評価しています。
そして、後ろの番号をとることは、かなりリスキーです。マップ南方のウィーン、ブダペスト、ミラノ、ベニスはどれも土地が狭く、イタリアは脱出ルートがとりにくいという難点もあります。後ろの番号になるとそれらが残る可能性は大いにあります。下手をすると、バラバラな場所を残されて、分断される可能性もあります。
連番ができにくい、1番と15番はトラップかと思っています。1番は2番と連番になると強いですが、この組み合わせだと 1番は北パリよりもブリュッセルに置き、2番でアムステルダムのほうが将来性がありそうです。単独の15番の場所取りは相当難儀ですね。下手をすると 15番単独での設立が必要になるケースも出てくるでしょう。
5人だと、3社ずつで相当会社設立が難しい形になりそうです。4人は平和裏に終わるかもしれませんが、ちょうどいい感じかもしれません。少し多めの人数でも試しておきたいですね。
というわけで、夏の鉄道ゲーム特集でした。タイミングが合えば、8月お盆休みの後ろにも何かできそうな感じではありますが。試したいことができたのでよかったです。
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