トップ > アナログボードゲーム > 雑記
恒例の 1週間遅れのプレイレポートになります。JAGA のプレイレポートもなるべく HTML にあげて残そうという考えから、掲示板にアップした速報にちょっと加筆して、雑記のほうにもアップするようにしました。
今回は、2003年 5月の JAGA です。連休から 2週間、翌日はモノポリーの会長杯ということもあって、若干メンバーは少なかったような気がしました。
14:00 ころに会場に着いたら、微妙にゲーム間だったので同行者の OKAZUさんとどうしようかと思っていました。今日はうっかり 2人ゲームを持ってこなかったのです。(ゲーム会の場所にもよるのですが、JAGA の場合は 2人用ゲームを用意しておくと何かと便利です。)
ちょうど OKAZU さんが「タイムイズマネー」を持ってきていたので、ひさしぶりにプレイしました。2人でもできるゲームですが、一人プレイしてくださる方がいて、3人でプレイしました。僅差で勝ったのですが、しばらくやっていないと腕が落ちますね。
レポートに書くとなると、紙面に余裕があるのでプレイ後の雑談も書きます。このゲーム、いかに「制限時間ぴったりにストップをかけるか」が重要なので、何らかの形で時間を管理する必要があります。この時間の管理の方法の話をちょっとしていました。
ある方は、振った回数をベースにいろいろな要素を加減して計算しているという話をしていました。私はというと、時間の管理は自分の体内時計を使って「秒数」で管理しています。なので、2秒をあわせるのに体でリズムを取ってカウントすることもあります。あなたは、どのように管理しているでしょうか?
タイムイズマネー / Time is Money, Luicen Geelhoed / Roverto Fraga, Ravensburger, 2003
そのあとは、オリジナルゲーム「ダイスハンター」のお披露目をやりました。コンポーネントに反応があって、作り込んだかいあったと思いましたね。
プレイの方は、500点のクインテットとストレートの両方が出たものの、それ以外はそこそこという、接戦の展開でした。最終ラウンドで、200点のトリオの所有権がぐるぐる回り、3位のプレイヤーが勝利しました。このあたりは、想定していた展開ですね。
プレイ時間や、プレイした感覚を中心に見たのですが、うまく動作していると思いました。1位のプレイヤーは狙われやすいとかというところも、しっかり出ていましたね。「運の要素が強めのゲームだ」とか「最終ラウンドの得点計算がめんどくさい」という意見がありました。
前者は、まあゲーム性なのでしょうがないと思っています。後者は、ゲームレベルでなく計算の工夫でどうにかなるかもしれません。これはいたストオフでもう一度回して、オリジナルゲーム送りにする予定です。
ダイスハンター / Dice Hunter, Hammer, (Original Game), 2003
お次は「ことばであそぼ」をプレイ。今回のいちばん印象に残ったことばはたかのさん作の「どーもくん」です。これを書き換えられることばは「ぴーぽくん」くらいしかないでしょうね。
こちらも、課程を楽しむゲームなので、そろそろルールをまとめてオリジナルに送ろうと思っています。部分リセットは便利で、上書き禁止はまあ、おまけのようなものでしたね。終盤がちょっと冗長かもしれないのですが、そのまま行くと思います。
ことばであそぼ / World of Word, Hammer, (Original Game), 2003
さらにお次は「森のカッコー」をプレイしました。「ブクブク」のリメイク前の作品です。実は通してのプレイ
は初めてでした。2番目のカードを出さないように手札を処理していく読みあいのゲームですが、全プレイヤーの手札を体験するので、運のせいだけにはできません(他人のプレイも運のうち、というのはあるのですが)。
今回は、全員の手札が荒れていたせいもあって、新しい手札が回ってくるたびに面白いことが発覚しますね。下の方のカードと上の方のカードが偏った展開になっていました。
単発でやるという楽しみ方もあるのですが、やはり人数分のラウンドを通した方が面白いですね。難易度は、想定したよりも高かったので、他のゲームである程度ならしてからの方がいいような気がしました。このあたりの評価はやってみないと分からないものです。
森のカッコー / Zum Kuckuk!, Stefan Dorra, FX Schmid, 1997
参考: ブクブク/ Land Unter, Stefan Dorra, Amigo, 2002 (リメイク版)
そのあとは、メビウス便で出たばかりの「キングルイ」をプレイしました。王様のディナーに出る食べ物を集めるゲームで、より多く集めた方がいいのですが、王様より多く集めてしまうと 0 点になってしまいます。空気を読むゲームです。
ルールを読んだだけでは、どんな感じかを想像するのが難しかったのですが、いざやってみるとなかなか面白いゲームでした。序盤でおなかを空かせて待っているドラゴン(エメラルドくん)の様子がなかなかよかったですね。プレイヤーは、料理を取る代わりに、エメラルドくんに王様の料理を 2つ食べさせることができるのです。
カウンティングもある程度は有効ですし、あまり取りすぎると王様より多く集めてしまうので、その場その場でいかにいいアクションを取るかが大事になってきますね。プレイ時間も 15分程度で軽いですし、なかなかヒットのゲームでした。これは、合計 2回プレイしました。
概念がわかりにくいので、初めてこの手のゲームをプレイする方にはあまりお勧めできませんが、他のゲームにちょっと慣れてきたら、いい感じのゲームに変わります。
個人的には「カードゲーム」「料理ネタ」「ドラゴン」という 3点を抑えている、かなりツボを突いたゲームでした。出たら購入するつもりでしたが、実際にプレイしてこれは買って損することはないと確認することができました。
キングルイ / King Lui, Aaron Weissblum / Alan R. Moon, Abacus, 2003
あとは、「一号線で行こう」をひさしぶりにプレイしました。仙台某所でとある方の持ち込みでプレイさせて頂いたことはあるので、プレイ回数はそこそこあるのですが、前にやったのは去年の JAGA 以来ですね。路面電車の路線を引いて走らせるゲームです。
各プレイヤーには、自分の始点/終点駅と通過駅がかかれたタイルが渡されて、他のプレイヤーにばれないように路線を引いていき、最終的に完成した路線をサイコロで進んでいき、いち早く走破はした人が勝ちというゲームです。
適度にネタばらしをしながら順調に線路が延びたのですが、完成直前の合流に3連続で失敗し、3ターン遅れの発車。ダイスで次の停留所までの目を連発で振って一気に刺しました。こういう展開は前にもやったことがありますね。
最後がサイコロレースなので、本格的なものを期待するとちょっとがっかりするかもしれませんが、線路を引くことは結構本格的です。そこそこの重さで楽しみたい場合にはいいですね。
一号線で行こう / Linie 1, Stephan Dorra, Goldsieber, 1995
その次は、たかのさんの個人兵器「こんなものどんなもの」です。私は 2回目のプレイになりますが、拡張セットも入っています。
今回はまわりがよかったこともあって、難しい手札をうまく処理できましたし、チャレンジにもさえていました。チャレンジの例をいくつか挙げると、
「宇宙に出たことがある」「金メッキされた像がある」「レストランで料理として出される」→「チーズ」
「雪だるまの飾りになる」「うっかり捨てられる」「ちゃんとした遊園地にある」「毛が生えているが、歯はない」「世話や掃除をするのに使われる」「丸い」→「タワシ」
説得して論破させるゲームなので、個人的には苦手なジャンルなのですが、他のプレイヤーの考えを聞くのはなかなか楽しいものです。もともとはドイツ語のゲームなのですが、おのさんの翻訳と、たかのさんのテキストアレンジがあって、日本人でも楽しめる作品になっています。
(こんなものどんなもの) / Ein solches Ding, Urs Hostettler, Abacus, 1998
(もひとつこんなものどんなもの) / Noch ein solches Ding, Urs Hostettler, Abacus, 1998 (拡張セット)
参考: Ein solches Ding, Fata Morgana Spiele, Urs Hostettler, Fata Morgana Spiele, 1989 (オリジナル版)
最後に、こちらもメビウス便の新作の「パリス」をプレイしました(Table Games in the World では「パリパリ」と紹介されていました)。路線バスの停留所近くに商店を建ててポイントを稼ぐ、コマ配置 / 決算系のゲームです。
町の中にバス路線が張り巡らされているので「スコットランドヤード」に近い感じのボードなのですが、サイズはコンパクトになっていて、そんなにごちゃごちゃした感じはありません。
何となくボードの感じやプレイ時間などで「王と枢機卿」に近いかと思っていましたが。こちらは、細かく得点を稼ぐのが効いてくるゲームですね。同じ地点に焦点を置くと、元あった商店を追い出すことができるのですが、追い出された商店が最も多かったかわいそうなプレイヤーには、ボーナス点がはいることになっています。
ラウンド数もそんなに多くないので、慣れれば 30分くらいで終わりそうです。ちゃんと考える要素があって、ほとんどの情報が公開されていて、あっさり目のゲームなので、ステップアップにはいいゲームだと思いました。面白そうだという情報がありましたが、これもいいゲームだと思いました。
パリス / Paris Paris, Michael Schacht, Abacus, 2003
今回は 8タイトルと、いつもと同じくらいの数をこなすことができました。オリジナルあり、新作ありで今回もなかなか有意義な時間を過ごすことができました。ゲームを提供してくださった皆さん、一緒にプレイしてくださった皆さんに感謝して、レポートを締めたいと思います。
トップ > アナログボードゲーム > 雑記