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● JAGA 2003年 12月 ●

 先月は、用事があったため出られなかったのでというわけで、2か月ぶりの JAGA になりました。ちょうど新作も出始めたころで、やりたいゲームも増えてきたところでしたね。今回も、速報レポートから加筆してお送りしたいと思います。


 今回は昼ご飯を食べて、新宿 YSで買い物するといういつものパターンで、14:00 ころに到着しました。すでに偽善者さんとカワサキさんが来られていてカードを投げ込んでいたので、さっそく参加してきました。

● ワイルドラッシュ

 というわけで、「ワイルドラッシュ」の 3人バージョンから。コンポーネント(箱)のテストの兼ねてということでやりました。NGナンバーのルールがちょっと変わって親もアドバンテージがあります。

 が、なんといっても今回は普通の箱に投げ込むので、カードがハシにぶつかったときにひっくり返りやすさがアップしています。最後まで完成した時に最初に全部カードを入れたプレイヤーには失点を 1つ帳消しにするというルールもありました。

 3人の場合は、いかに流れに乗れるかが大事になってきます。定点観測で決まった数字を入れようとすると、タイミングが重なったりしますからね。今回は、カードが裏返ることが多くさんざんでした。

● 王位継承

 お次は、偽善者さんの持ち込みゲームで、YSなどで気になっていたけど手を出せなかった「王位継承」をプレイしました。テーマは偽善者さんの好みそうな感じだと思ったり。

 自分の派閥の人を高い地位につけていって得点を稼いでいくゲームです。一番高い地位は「王様」ですが、王様になるためには、投票をして満場一致の賛成を取らなければなりません。一人でも反対者がいたら、ボードから除外されてしまうのです。ただし、反対票の数は限られています。

 うっかりすると、2人目でいきなり全員賛成ということにもなってしまうのですが、読みあいとか小競り合いが楽しいゲームですね。テーマは軽くないと思うのですが、ゲーム自体は非常に軽い感じで進んでいきます。

 人物は頭文字(A, B, C など)が大きく書かれているのですが、「OPEC ができた」という感じで偶然ワードゲームっぽくなってしまいました。得点を稼ぐためのはったりもありますし、こういうゲームは淡々とやると多少味気なくなってしまいますからね。

 手軽で軽い投票ゲームというのは、新機軸なのではないかと思います。読みあいのゲームが好きな方におすすめですが、比較的幅広い層に楽しんでもらえるゲームなのではと思います。これは購入候補ですね。

● アールエコ

 お次はテストプレイということで、カワサキさんのオリジナルから「アールエコ」をひさしぶりにプレイ。手札
調整とタイミングとジレンマのゲームですが、テーマとうまくまとまっています。

 コンポーネントもかなりきれいにできており、よりエコロジーなゲームに見えてきます。マイナス 3 ポイントあけの終盤戦をもうちょっと長くしてもいいかという印象を受けました。ここまで来ると、数値バランスの微調整になってくるでしょう。

● ことばであそぼ

 JAGAではひさしぶりに「ことばであそぼ」をプレイしました。今回は、間を持たせるということもなくマイペースでプレイしてみました。1ターン目に「りゅうこうか(流行歌)」を作りましたが、終盤で大きな連鎖が作れずに失速しました。

 今回特筆すべきことは、やはり偽善者さんの 2回の連鎖攻勢でしょう。このゲーム 5文字のことばを作るよりは 5連鎖を取った方が得点は取りやすいように作ったので(その分、連鎖は終盤にしかできないのですが)。

 最初は、3文字からの連鎖攻勢ですが 5連鎖目に「オーク(orc)」を作られてしまいました。いつかはやってやろうと思っていたのですが、先に作られてしまいました。(1回だけ手札で作れるチャンスがあったのですが、2ターン目だったので、戦略上泣く泣くやめたことがあります。)

 そこから「クオーク(qualk)」→「ウオーク(walk)」と作られて、防御されました。こういうコンボができると思っていたのをそのままやられてしまった感じでした。

 さらに、最終ターンに私の「げっきゅう」から 7連鎖を作られてしまいました。確かに、変えられやすいことばではあるのですが、5文字から 7連鎖はなかなかできるものではありません。

 最終的に残ったことばは、「りゅうこうか」「あくどい」「ガーナ」(ここまでが私の作品)、「ぴんきり」「しぶちん」「ウオーク」「えいきゅう」「やみよ」「たくろう」「おしん」「とらや」「らんぷ」でした。固有名詞とか略語とかも混じっていますが、このくらいなら OK という例になるのではと思います。

● スリー・ドリームズ(2回)

 ゲームパーティー後にバランス調整をしたボードでは、2度目のテストプレイになります。意図的に 1 を弱くして、2〜3の役が強くなったという調整になっています。1 は夢に走るのでいいとして、4〜6 がもうちょっと強くなってもという気もしました。

 得点の入り方も、最後の逆転ダイスの成功率の低さも、だいたいいい感じだとは思います。とはいっても 2ラウンド目の最後で 160×4 = 640点を出しましたが。

 4人と 5人で 1回ずつプレイしましたが、人数としてはこのくらいがちょうどいいという感じですね。どうしても他人のプレイを見ている時間が長くなるとだれてしまいますから。

● (オリジナルゲーム: タイトル未決定、2回)

 daydream の片野さんのオリジナルゲームをプレイしました。夜寝られないときに考えついたというひつじを数えるカウントアップ系のゲームです。

 「50以上で手札をなくしたプレイヤーの勝ち」という勝利条件がなかなかいい味を出していました。勝利条件を満たさずに手札が 0 になると 3枚まで補充ですね。手札を減らすべきかどうかのジレンマがなかなか楽しいゲームでした。

 いったん 50以上になるとなかなか戻す手段がないので、そのあたりをどうするかがポイントになるかと思います。私がちょっと考えついたところでは、

・場の数字が 51以上の場合、通常の数字カードはマイナスとして扱う
(上がり条件にも影響します。53 から 4 を出すと 49 で上がれません。)
・場の数字が 51以上で、上がりではない場合、場の数字を -10 する。
(上がりではなく、場の数字が 52 の場合は、42 になる。)
・50ちょうどの場合、手札の枚数に関わらず上がり

 というのを入れても面白いかもしれません。タイミング悪く3枚になると厳しいと思ったので。重くないゲームですし、特殊カードの「スキップ」と「ドロップ 1」はかなり効果的に使えますね(ただし抱えていても上がれませんが)。

● ロストシティ

 kobaさんと 2人でちょっとだけ時間が空いてしまったので、ひさしぶりに「ロストシティ」をやりました。

 これも、個人的には好きな 2人ゲームですね。お互いに同じ列を経営し出すことが多く、得点がやや低い展開でした。2人で同じ列にカードを起き始めると、お互いのカードの内容がうすうす分かってしまうのが、このゲームらしいですね。

 まったりとプレイする 2人ゲームとしてはかなりいい作品だと思います。ちょっとサイズが無駄に大きいのですが、それを差し引いても十分いいゲームですね。

● ジャンク

 田中風太郎さんのリクエストで、初めての「ジャンク」をプレイしました。手番順アクション選択、握りあいという要素が詰まった、ドイツゲームらしいボードゲームです。

 やっていることはいろいろと計算できるし、公開されている情報も割と多いのに、60分程度で終わって、そんなに重い感じがしないというのが印象でした。戦略的なものの合間に、適度に握りあいの競りが挟まるのが面白い感じです。

 途中までは、収入重視に走るプレイをしていたものの、支える資産を確保することができずに終盤で失速してしまいました。

 アクション選択あり、握り系の入札あり、特殊カードありと、ドイツゲームの基本がぎっしりと詰まった作品ですね。本格的な割に重く感じないのが見事です。これから本格的なものをプレイしたいという方におすすめの作品なのではと思います。個人的にも好きな感じですね。

● シュテルネン・ヒンメル

 JAGA ではタイミングが合わずに最近全然できなかった「シュテルネン・ヒンメル」をプレイ。昔からの名作ですが、絶版のせいでほとんどプレイできないのです。やはり、このゲームきれいな外見と裏腹に利害関係とかがドロドロしてきます。

 これも、終盤で失速する展開になってしまいました。途中、2回くらい便乗を蹴られてしまったので、最終的にはちょっと得点が伸びなかったのです。8-1-1-1 という2位タイの決算をトップで起こせたのは非常にうれしいのですが。

 偽善者さんの影響が強いからかもしれませんが、個人的にはドイツゲームをプレイし始めたころからの作品なので、とても印象深いのです。どこかがリメイクで出してくれないかと思っていたりします。

● 珍獣動物園

 残り時間も少ないということと、「ハイ・ソサエティー」がなかったということもあり、珍獣動物園をプレイ。終盤に高得点カードが残り、1/2 が出ず、最後までゲームが続くという珍しい展開でした。

 マイナス回避と、高得点カードを先行で手に入れるためにお金を使いすぎたのが原因で経営難に。最後に 8点のカードを買い取ったら、所持金が最下位タイで脱落してしまいました。1 低いビッドもありえましたからね。

 これは、15分くらいで終わる競りゲームですが、本当に本格的な競りのゲームですね。いろいろなところにジレンマを入れているところがクニツィーアらしい感じです。持ち運びに便利なので、仕掛ける機会も多いのではと思います。

● ハットトリック

 風太郎さんのチョイスで最後の最後に「ハットトリック」をプレイ。正しいルールということでやったのですが、となると 5〜6人の方が面白いのかと思ったり。パスの -2 点は思ったよりも痛いです。

 最終ラウンドで、自分一人だけ集める色ができて、得点カードの山がとんできたため一気に逆転しました。20枚中 16枚が集まりましたから。

 これは、トリックテイキング風のゲームですね。スートフォローとかが独特なので、ある程度の慣れが要求されるでしょう。


 以上 11ゲームをプレイしました。今回は、いろいろとやってみようということでメンバーを変えつつ数多くこなしてみました。人によって勧めてくるゲームの系統が違うのが面白いですね。

 ゲーム後は、ドライブと夕食でした。ネタも満載なので、ちょっと追記を。

 イワサキさんが来るまでこられていたということで、いつもの大戸屋での食事タイムから、どこかファミレスでという話になり、車で探すことになりました。

 JAGAの会場は目黒なのですが、ちょっと走ったら非常に見慣れた光景が。そう、中目黒駅を通過しました。いたストオフの本拠地ですね。とん亭を思い出してしまいました。

 ぐるぐると走っている打ちに、環七に出ていました。世田谷区のラーメン激戦区とかをみつつ、反対側に 2件ほどあったのを見過ごしたまま、車を進めていきました。東急とか、代田橋とかを通った覚えはあるのですが、いつの間にか京王線のところを走っていました。笹塚のあたりですね。

 なかなか見つからないまま、気が付くと小田急が見えていて、新宿にたどり着いていました。思わず柏木前を通過したりとか。

 結局、新宿によったあとは、もと来た道を戻って環七まで出て、見逃していたフォルクスで肉を食べることと相成りました。せっかくなので大奮発をして、おいしいものを食べておきました。

 帰りは、結局明大前まで送っていただきました。京王線までいくと乗り換えなしですむので、かなり助かりました。個人的には、かなり楽しいドライブでした。運転手のイワサキさんを始め、同乗者の方々に感謝です。


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