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2004年2月21日に JAGA の例会に参加してきました。1月は新年会ということで今年初めてのフルサイズの例会になりますね。今回も、掲示板での速報レポートを元にプレイしたゲームを紹介していこうと思います。
途中で買い物をしてきていたということもあり、14:00 ちょっと過ぎに会場入りしましたが、ちょうどテーブルが埋まっていたので「うっかりくん(仮)」をやりました。
二重母音がなくなったので、難易度のばらつきは少なくなって入るのですが、それでも 5文字でもなかなか出てこないものです。ことばが出なくなったときの沈黙に耐えられるか、そのあたりのルールを作るかどうかが仮題でしょうか。3文字にして複数回答を求めるという遊び方もできますね。
これは、ネタとしてはまとまってきたので、機会があったら「ゲームのらくがき」においておきます。今のままだと、爽快感というよりは考え抜いた挙句にことばを出すという達成感を味わうゲームだと思います。
うっかりくん(仮), Hammer, (Original Game), 2004
ゲームマーケットの下準備と視察という目的はあったのですが、リクエストがあったので作ったコンポーネントで初めて「ことばであそぼ」をやりました。若干カードがくっつきやすいのかもしれませんが、切断の肯定が変わるのでまた雰囲気が変わってくることでしょう。
今回は 5人目のプレイヤーが入ったので、プレイ希望者が来られたので説明抜けをして私は観戦でした。普通にやっていると「ことばの書き換え」の連鎖勝負になりますね。
今回できあがったことばは、あわせ技で「つけめん」「どみにか」が筆頭で、「うわがき」「じゃすい」「えいかく」「いんがし」「じゅうたく」「ちゃげ」と出揃いました。3文字のことばは 2つから 1つに減るという展開でした。思い切り派手なものはなかったものの、書き換えの変化も含めて粒ぞろいでした。
最終的には 33点というものすごいスコアが出ました。3ターン目に大量連鎖は大量得点につながりやすいのですが、手札がぼろぼろになるのでいいカードが引けないと 4ターン目はつらいのです。
ことばであそぼ, Hammer, Hammer Works, 2003
OKAZUさんのオリジナルゲームをここでプレイ。カードを取っていくか、抜けて得点チップをもらうかという、カツカツ感のあるゲームです。火曜会でプレイされたのを、こちらでもというわけです。
ルールも単純で「コロレット」「キングルイ」クラスの短時間ゲームにまとまっていて面白かったです。「7つの印」のカードがこんなところで役に立つとは思いませんでした。手軽にカツカツという楽しみ方をしたいときにはちょうどいい感じです。
OKAZUさんの作品ということで、タイトルが決まったらこちらで紹介できるかもしれません。
電車でポン(仮), OKAZU, (Original Game), 2004
サイコロを振るやつということで 6人で「スリー・ドリームズ」をプレイしました。「ゲームマーケット」では 2〜5人で出しているのですが、それよりも多い人数でもプレイは可能なのです。
序盤から終盤にかけて 500点クラスが全く出ない、おとなしめの展開でしたが、270点は何回か見られました。あとは、40点 + 300点というレアな 340点が見られました。これを出すのにはある意味勝負をしなければならないですからね。
多人数の場合は、より倍率ダイスが重要になってきます。今回は、倍率ダイス勝負で 140×4 = 560点であわや逆転とかという場面もありましたが、最後の最後に 120×2×2 を決めて 10点差で逆転が起こりました。倍率ダイスは狙って入れた要素なのですが、ドラマチックなこともあるものです。
人数が多いときは、倍率ダイスに挑む人数もそれだけ増えることになるので、得点の差は多めにつけておく必要があるのです。大量得点のためには、倍率ダイスを使うのがいちばん手っ取り早いので、倍率ダイスの重要性が上がるのです。もちろん、早めに高得点を取って逃げきりというのもあるのですが。
スリー・ドリームズ / 3 Dreams, Hammer, Hammer Works, 2003
これは、かなり久しぶりです。世界各地を探検するゲームで、目的となる遺跡を回って得点を稼ぎます。アブストラクト色の強いゲームですね。このゲーム、警戒されるようになってからすっかり勝ちから遠ざかってしまっています。元祖チケットを狩りをやった張本人ではあるのですが。
久しぶりということで、勘を取り戻しつつのプレイでしたが、行きたいのに行けないとか、動きたくないのにターンが回ってきたという、このゲームならではのジレンマを十分に堪能しました。
結果の方は 19点というものすごい得点を取られてゲームセットでした。久しぶりでしたが、楽しげで実はタイトという感じは健在です。見た目は、本当にわくわくするゲームなのですが、実際にやってみるとシビアですよ。
エクスペディション / Expedition, Wolfgang Kramer, Queen, 1996
残り時間が 1時間ちょっとと微妙で、ゲーム選びはかなり難航しました。3:00 までかけてに仕込んできたものをテストしたかったのですが、人数が微妙に 8人くらい、重いゲームを好みそうな感じと逆風になっていたので、様子見で説明を聞いた「ビッグシティ」に落ち着きました。難航については、あとで書きます。
まずは「ビッグシティ」の紹介を。1999年の GoldSieber の作品で、都市計画のゲームです。建物を立地条件のいい土地に建てて得点を稼いでいきます。序盤は住宅地とオフィスしか建ちませんが、市庁舎が建つと建物の種類も一気に増えて街が活気づくのです。
建物は、プラスチック製でディテールまで造られているので一見の価値ありです。Goldsieber が出しているというのと、このコンポーネントから今では入手困難になっています。
1ターン 1アクションというややシビアで本格派のゲームです。見た目よりも考えさせられるゲームではあるのですが、逆に見た目に助けられてそこまで重い感じはしないのです。
最終的には、いい土地にデパートが建って勝負が決まった感じですが、ゲーム終了後のボードを見ると本当にそれっぽく都市が発展していました。
プレイヤーの思惑で都市が発展していく様は、ある意味本当の都市と同じなのかもしれません。雰囲気を楽しむ、ゲームを楽しむという両面から攻められるゲームだと思いました。箱の大きさとコンポーネントは一長一短ですね。
ビッグシティ / Big City, Franz-Benno Delonge, Goldsieber / Rio Grande Games, 1999
実は、前日 3:00 くらいまでかけて Bridge Over のバランス調整用のカードを作っていました。前々から考えていた単純化のアイデアが 2日くらいで一気にまとまったので、そのままの調子でものまで作っていたのです。
このゲームこちらに来てからは、いたストオフでもあまり出せない(BNC の方が人気があるので)し、アナログ系だと「キングスコート」のアレンジというのもあり、UNO系というのもあり、出せたことがないと、ちょっと恵まれない立場にいる作品なのです。
(実は、ゲームパーティーにも無難なバージョンで出そうとしていたのですが、リメイクものはダメという制限に引っかかるので泣く泣く引っ込めたという経緯もあります。ゲーム的にはけっこう手が加わっているのですが。)
今回は千載一遇のチャンスではあったのですが、他のリクエストを優先的にさばいていたのと、難航しやすい最後の 1時間に残ってしまったのとあって、結局出せずじまいになったのです。無理矢理たてるということもできませんからね。
ネガティブに考えれば 1〜2か月は放置してしまうことになるのでアイデアが腐るということにもなりかねないのですが、このゲームもそれで終わらせたくないという思いもあるわけです。あれこれ考えていたのですが、この文章を書いている時に1つの結論が出ました。
「だったら Hammer Works として出してしまえばいい」ということです。ただ、ゲームシステムはほとんど自分で手がけてはいるものの、カードのアイデアとかは完全に自分のものではないので、おうかがいをたてる必要はありますね。
Hammer Works としてのコンセプトからは外れていないと思うので、本格的に検討してみます。とりあえず「ことばであそぼ」のように、プロトタイプのカードを作って常備することからですね。
さて、話をレポートに戻しましょう。ゲーム終了後は場所を移動して大戸屋で夕食タイムでした。
「フィレンツェの匠」とか「メディチ」とか「1830」の話で盛り上がっていました。こういう話ができるというのもなかなか珍しいものです。どれも、かなり上級者向けのゲームですが、面白いげーむですね。久しぶりにやってみたくなりました。
夕食トークもいろいろなところでやっていますが、雰囲気とかメンバーとかによってがらりと変わるのが面白いですね。どちらかといえば聞きに回る方が多いのですが、毎回楽しんでいます。
というわけで、毎月恒例のレポートをお送りしました。今回は 6ゲームといつもよりも少なめで、なおかつ説明抜けもあったので、ちょっとフラストレーションがたまっていたのでしょう。最後の 1ゲームの選定では、ご迷惑をおかけしました。
やったことのない、推薦者のお薦めをやるというのも JAGA の目的のひとつなので、その意味では面白い作品に巡り会えたのではと思います。こと JAGA の場合はいろいろな方が来られるし、いろいろなゲームがあるので、楽しみ方はひとつではないと思ったのでした。
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